お世話になります。
私は今現象学について学んでいます。そこで現在の現象学解釈について
教えて頂きたいところがあります。
現象学と単に申しましても、色々な解釈があるようなので、なかなか
独学するのは難しいのかな?と考えてます。
(正直なところ、「色々な解釈」のイメージ自体がよく掴めてません)
できれば「色々な解釈」とされるものの内、主要なものを一通り
自分なりに観てみたいと思います。
そうした現象学の解釈にまつわる論争が書かれた著書や、サイト等
をご存知の方は是非教えて下さい。
論争してなくても、この人(又はこの団体)はこんなこと言ってます、
というような解説が詳しく書かれた著書やサイトでもありがたいです。
No.1
- 回答日時:
初めまして。
門外漢なので、お役に立てるかどうか分かりませんが。
先日たまたま見つけて、なかなかおもしろいと思ったので、このカテ内の別の質問でも薦めてしまいました。
もしかして、もう御覧になってたら御免なさい。
心理学カテゴリの質問に対する参考URLです。
参考URL:http://personal.okweb.jp/kotaeru.php3?q=1330924
sirayukihime様
アドバイスありがとうございます。
主観についての考察、興味深く拝見させて頂きました。
心理学は私も全くの門外漢なので勉強になります。
No.2
- 回答日時:
御質問の意図がいまひとつよくわからないのですが。
「現象学の解釈にまつわる論争」というのは
「現象学とはどのようなものか」ということに関する論争ということでしょうか?
現代の哲学において単に現象学と言えば
フッサールに始まりハイデガーやメルロ=ポンティらに受け継がれた現象学を指すのが普通ではありませんか?
ヘーゲルの精神現象学だとかカッツの実験現象学のように
フッサールのそれとは微妙に異なる意味で現象学の語が用いられることはありますが,
混同されたり論争になったりしたことがあったとは寡聞にして知らないのですが。
御質問の意図から外れるかもしれませんが,
「現象学に関わる論争」ということなら
下記URLでフッサール選手やハイデガー選手の出場する対戦が参考になるかもしれません。
対戦型哲学史
http://homepage1.nifty.com/kurubushi/
この回答への補足
説明が足りませんでした。申し訳ございません。
「現象学の解釈にまつわる論争」についてですが...
私は以前独学で本を読んでいた時に、とある友人から「竹田青嗣の
現象学だけ学んでも現象学を学んだことにはならないよ」と指摘され
ました。
即ちフッサール現象学だけとっても、現在は色々な方が解釈を
説いているので、色々な方の解釈を読んだ方がいいのでは?という
ことなんだと思いました。
確かに竹田氏で検索かけると賛否両論で色々書いてあるのが分かった
のですが、対立されている方の意見の出所が結構不明確でして、
学びようがない状態です。
もっとしっかりしたと対談とか論争とかが書かれているサイト等が
あれば学べるのになぁ、というのが今回の質問の真意です。
(しっかりとした、と言うのは対談者などが表記されている、という
意味です)
できればフッサール現象学に限定されているとありがたいです。
No.3
- 回答日時:
今日は、現象学の論争と言うことで、なんとなく「デリダ 現象学」で検索してみました。
以下の本は、網羅的な解説らしく、私のような初心者用かもしれませんが。
http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/deta …
以下のページに、デリダによる、フッサールの現象学批判がありました。
私には、さっぱり意味がわかりませんが、ひょっとしてお役に立つかもしれません。
http://www.ashidahironao.info/jboard/read.cgi?nu …
的外れでしたら、大変失礼しました。
fishbowl66様
アドバイスありがとうございます。
確かに近現代で最も有名な哲学者とされるデリダもフッサール現象学
に異論を唱えてますね。
最初のURLの本は是非買って読んでみたいと思います。
次のURLは読むのに苦労しています...(難しいですね)
以前fishbowl66様にアドバイスを差し上げたものの、自分の無知に
ただひたすら参るばかりでして。いい機会だと思いまた勉強をし直し
ている次第です。
ありがとうございました。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
この間から気にはなっていたのですが、いかんせん、フッサールは気になりつつもパスしたままの状態が続いているので、どうしたってまともな回答はできません。たぶんフッサールについては、質問者さんのほうが詳しいと思うので、ごく一般的なアドバイスぐらいに受け取っていただけたら、と思います。
ご質問とお礼欄を拝見して、いまひとつよくわからなかったのは、質問者さんが、竹田さんの現象学を学ぶことを希望していらっしゃるのか、それともフッサールそのもののほうを学ぼうとしてらっしゃるのか、ということなんです。書き方のもんだいではなくて、立っていらっしゃるポジションがいまひとつ見えてこない。
つまりね、フッサールを勉強しようと思うんだったら、『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』でも『イデーン』でも、ひたすら読んでいくしかない。つまるところ、そういうことなんです。
もちろん、最初っからそんなの読めません。
だからたとえばメチエの『フッサール 起源への哲学 』(いや、わたしが読んでわかりやすかったと思っただけなんですが)を読む。それから一次文献を読んでみる。それでもわからない。じゃ、ほかの二次文献を読んでみる。もういちど、一次文献に帰る。
もひとつ、哲学史的な目配りも当然必要になってくる。
最低、デカルトの『序説』は読んでおかなきゃならないだろうし、意識哲学の元祖、フィヒテはどうしたって押さえておくことが必要でしょう。フィヒテ読もうとおもったら、カントの一通りの知識は必要だし、ヒュームだって。あるいは、ハイデガーやメルロ=ポンティと対比させながら読む必要もあるでしょう。基礎タームの理解は不可欠だから、哲学事典だって必要だし、通史はなんでもいいから最低一冊は読んでおかなきゃ。
解釈についての論争がある部分って、ある程度、二次文献を読んでいけば、なんとなくわかってきます。二次文献のなかには、「ここは論争がある部分である」とか、「~系の研究者は、この部分をもとに××と言っている」とか、書いてあるものも多いし。
おそらく、ここで質問お聞きになりたかったのは、おそらくそういう箇所はどこかということなんでしょうね。
ごめんなさい、そうした箇所をわたしは指摘することはできません。
だけどね、それって、個人的な意見なんだけど、努力の方向がちがうと思う。
わたしはときどき、英会話を習うなら、イギリス英語か、アメリカ英語か、どちらを教えてくれる人がいいか、という質問を受けるんですが、初心者ならイギリス英語もアメリカ英語も関係ない。オーストラリア人だって、南アフリカ人だって、きちんと勉強した人なら、英語を母語としない人だってかまわない。初学者にとって問題なのは、そうした多少の発音の差ではないんです。
その時期大切なことは「英語的パラダイム」を身につけることであり、自分の頭のなかを、日本語のパラダイム、英語のパラダイム、自由に行き来できるようになることなんですね。
哲学だって同じなんです。まず、なによりも「哲学的な思考」の筋道を身につける。
基礎タームを身につけ、考え方の文法を身につけていく。いろんな哲学者の「定石」を学んでいく。そのために、一次文献、二次文献、どっさり読んでいくしかないんです。
論争の箇所なんて、一次文献と二次文献のジグザグを繰り返してたら、すぐ見つかります。
そうして、そんな解釈のぶれは、専門の研究者じゃなかったら、そこまで困る必要はないだろうと思います。こういうのもあれば、こういうのもあるんだな、ぐらいに思っておけばいいんじゃないでしょうか。あるいは、竹田さんがお好きなら、竹田さんに寄り添うように読んでいけばいいのだし。
結局、なんにせよ学んでいこうと思ったら、際限なく関わるしかないのだし、時間だってかかります。
わからないことはあとからあとから出てくるし、一冊読んだら、引き続き、最低三冊は読まなきゃいけない本が出てくる。ヘタしたら、十冊です。常に、ハイデガーは、リクールは、ガダマーは(なんでまだ翻訳出ない?)、と、読んでない本に追い立てられるような気がします。ドイツ語、わかんねーからなー、とガックリくることだってあるし、読んだとしても、読む端から書いてあることは忘れちゃうし、どこまで自分のものになったか、なんておよそ覚束ない。
ただ、そういうもんだ、と覚悟を決めて(あるいは諦めて)、一生つきあっていく。フッサールは十分、その価値はあると思います。わたしだって、似たような立場です。一緒にがんばっていきましょう。
駄文をだらだら、ご容赦ください。
ghostbuster様 アドバイスありがとうございます。
出張に行っておりますて長らく返事が出来ずに失礼しました。
>一次文献と二次文献のジグザグを繰り返してたら、すぐ見つかります。
やはり文献の往復が大切になってくるのですね。ズシリと響く言葉で
あります(なめてかかっていたわけではないんですが)。
>立っていらっしゃるポジションがいまひとつ見えてこない。
なんと言うか。こんな指摘をされたのは初めてですが、仰ることは
分かるつもりです。原因はポジションからくる憶見を避けたかった
ためです。しかし逆に難しい状態になってしまって。
反省するところです。
(言い訳として書かせて頂くと)
ポジションからくる憶見とは、現在の哲学諸派において、
「誰某の信奉者だから~」というような先見のことでして、出来るだけ
そうしたことを排除したかたちで書ければいいなぁ、と思ったからです。
決して回答者様を軽く見ているとかそうした問題ではなく、意識せずに
気軽に書いて頂けるような文体にもって行きたかったという意向
なんです。
>一緒にがんばっていきましょう。
ありがとうございます。何よりこの姿勢が大切なんだと思います。
勉学は一人では完成しえないものだと思いますので。
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