No.1ベストアンサー
- 回答日時:
フィリップス曲線は、失業率が低いほどインフレ率が高くなるという関係を示す経済学的なモデルです。
しかし、最近の時代ではこの関係が通用しなくなったとされています。その理由としては、以下のような要因が考えられます。
グローバル化の進展:グローバル化によって、国際的な競争が激化し、労働市場が拡大したことで、企業が人件費を抑えることが容易になり、賃金の上昇が鈍化しました。そのため、失業率が低くても賃金上昇やインフレ率の上昇が抑えられるようになりました。
景気循環の変化:過去に比べ、景気循環がより安定してきたことで、インフレ率が失業率に比例しなくなりました。景気が好調であっても、企業は製造コストを抑えるために生産効率の改善や技術革新を行い、製品価格を維持する傾向があります。そのため、失業率が低くてもインフレ率が上昇しないことがあります。
中央銀行の政策:中央銀行がインフレ目標を厳格に設定し、金融政策を適切に行うことで、インフレ率が失業率に比例しないように調整しています。また、中央銀行がインフレ率の予測を行い、それに基づいて金融政策を調整することもあるため、失業率とインフレ率の関係がフィリップス曲線通りにならないことがあります。
以上のような要因が重なって、最近の時代では失業率とインフレ率の関係がフィリップス曲線通りにならなくなったとされています。
No.2
- 回答日時:
グローバル化が進展しているので、単一国家内だけ観てはフィリップス曲線が通用しないのは当然の話です。
また先進諸国の少子高齢化の影響も関係しているでしょう。
世界的規模で観るにはデータ不足ですが、おそらくフィリップス曲線はまだ通用している可能性はあるかもしれません。
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