今とは1秒か

今とは1秒くらいなものかと漫然と思っていましたが、0.01秒か百万分の1秒かと考えると、今という瞬間は存在しないのではないかと考えるようになりました。　時間の流れには未来と過去があるだけで、テレビは残像があるために見え、人間の生活も記憶や感覚が残るため、今という感覚を持つのではないかと思います。どうなんでしょうか。

No.8 ベストアンサー 回答者： 青山0円 回答日時： 2023/04/04 02:07

まさに哲学的な問いですね。

「今！」と言った瞬間にその今が消えるこの不思議！

未来・現在・過去の関係を考えるときによくあるのが、現在主義という立場です。これは質問者さんの「未来と過去があるだけ」の逆で、「現在があるだけ」と考えます（既出の回答にもいくつかありますね）。過去とは、現在における記憶であり、未来とは、現在における予期である、と。
このように現在主義者は、記憶と過去、予期と未来を完全に区別して、記憶や予期は現在において（とりわけ主観的に）生じるもの、と捉えます。実際、記憶違いだったり、予想が外れるということは現実にあるわけなので、この区別は有効だと私は思います。
>>「未来が存在しないならば、サッカー選手や将棋の名人が相手の未来の動きを読んで勝つことができません」
サッカー選手や将棋の名人が読んでいるこの「未来の動き」というのは、未来そのものとイコールなのでしょうか。どんなに強いサッカー選手も将棋の名人も、片方は負けるわけですし、本当に未来が読めるのであれば、勝負事というものは成立しないのではないでしょうか。つまり、この「未来の動き」とは、未来そのものとは違う、現在において行われる予期なのではないか。……と、現在主義者なら言うでしょう。

しかし、現在主義に対してはこう疑問をぶつけられるわけです。「未来と過去はなくて、その正体は現在において生じるものなんだ、ふーん。じゃあ、現在があるってどうしてわかるの？」……これも難題です。何せ、「今！」と言った瞬間にその今は消えてしまうわけですから。質問者さんも、この消えてしまう今の存在を疑っているということですよね。

例えば、西暦354-430年に生きていたアウグスティヌスという神学・哲学者はこの時間の問題に頭を悩ませ、次のように考えました。

「……もし現在が時であるのは過去に移りさってゆくからだとするならば、「現在がある」ということも、どうしていえるのでしょうか。
　現在にとって、それが「ある」といわれるわけは、まさしくそれが「ないであろう」からなのです。すなわち、私たちがほんとうの意味で「時がある」といえるのは、まさしくそれが「ない方向にむかっている」からなのです。」（アウグスティヌス『告白Ⅲ』山田晶訳、中公文庫、2018年）

現在があるといえるのは、それが無い方向に向かっているから……パラドクシカルにも聞こえる表現ですが、彼なりの実感に基づいた考えなのだと思います。


ここに挙げたのはごくごく一例であり、「未来/現在/過去とは何か（存在するのか）？」については色んな哲学者が考えていますし、時間は実在しないとしたマクタガードもいます（ある一つの出来事に対して、未来、現在、過去という矛盾する述語をあてがうのは不可能だから、と）。あと、時間の哲学といえばベルクソンですね。ベルクソンは訳書も解説書も日本にいっぱいあります。他にも、「次の瞬間に世界はまるっきり変わっているかも知れない（自然法則も、何もかも）」というメイヤスーの思考も、時間論と近接しているものと思います。
それぞれの哲学者が具体的にどのような根拠からそう考えているかは……とても私の手には負えないので、彼らの著書・解説本等を是非ご参照ください。（笑）

この回答へのお礼

詳細な説明ありがとうございます。哲学の領域にはいると私には理解できないですが、捜してみます。

お礼日時：2023/04/04 07:35

No.7 回答者： mimon01 回答日時： 2023/04/03 19:27

No.3です。

> 申し訳ありません。微分積分が分かりません。
との事ですが、時間を正の方向からゼロに近づけた場合の極限値(limit value) と捉えてください。これなら、さすがに分かるでしょう。

この回答へのお礼

分かりました。

お礼日時：2023/04/04 07:36

No.6 回答者： ムカリン2 回答日時： 2023/04/03 09:54

世界＝宇宙が唯一存在している時間それが今この瞬間だけです

よってヒトは今この瞬間存在している世界＝宇宙を観測することで逆説的に今この瞬間を認識するのです
更に付け加えるならば時間はまさに今この瞬間しかありません　それ以外の時間は存在していないのです
つまり過去の時間も未来の時間も存在していないと言うことです。　
ヒトが過去の時間や未来の時間を想起するのは時間を点では線として連続形として捉えているからです

この回答へのお礼

この瞬間とは1兆分の1秒なのでしょうか。この瞬間以外の時間が存在しないとは理解できません。　過去は頑として存在していると誰もが思うでしょう。未来が存在しないならば、サッカー選手や将棋の名人が相手の未来の動きを読んで勝つということができません。　変です。

お礼日時：2023/04/03 19:09

No.5 回答者： ミラ-_- 回答日時： 2023/04/03 08:14

時間に関する哲学的な考え方は古くから議論されてきました。

現代の科学によると、時間は物理的な現象であり、宇宙の進化と密接に関連しています。時間は、物理的な現象が変化する過程を測定するための道具であり、過去から現在へ、そして未来へと移り変わるものと考えられています。

ただし、あなたが指摘されているように、時間の感覚は主観的なものであり、人々が時間の流れを認識する方法は異なります。例えば、時計やカレンダーといった人工的なものを使って時間を測定することができますが、私たちは経験や感情に基づいて時間を認識することもできます。

一方、物理学的な観点から見ると、時間は空間と同様に相対的であり、物理学者アインシュタインの特殊相対性理論によって、時間の流れは速度や重力の影響を受けることが分かっています。

したがって、時間の本質についての議論は継続していますが、一般的には時間は現在、過去、未来の3つの概念に基づいて理解されています。そして、私たちが時間を認識することができるのは、記憶や感覚など、過去から現在にかけての経験に基づいているため、現在を感じることができるのだと考えられます。

この回答へのお礼

一般庶民としては記憶、経験など過去から現在を認識し、恐怖や希望などから未来を創作しているように思います。果たして現在の瞬間は存在するのですか。

お礼日時：2023/04/03 19:12

No.4 回答者： tateisu 回答日時： 2023/04/03 08:07

今と刹那は違うんだよう。

nowとmomentなんだよう。

この回答へのお礼

どちらも人間が認識できる中での過去のことですね

お礼日時：2023/04/03 19:13

No.3 回答者： mimon01 回答日時： 2023/04/03 07:10

厳密には、今の時間幅はゼロですから、事象の時間微分みたいな感じです。

それを過去から積分したのが現在ですね。
日常的には時計は1秒ごとに表示を変化させますし、旧友に住所を告げるときには過去10年の平均だったりします。

この回答へのお礼

申し訳ありません。微分積分が分かりません。

お礼日時：2023/04/03 19:15

No.1 回答者： Castelland 回答日時： 2023/04/03 06:57

3分24秒だって・・