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なぜ、『結果を出す』=『儲けを出す』という変な言い回しが定着しているのでしょうか?

A 回答 (10件)

質問者の異和感には共感します。


 本来「よい結果」も「悪い結果」もあるのに、「結果を出す」で「よい結果」限定にするのは、論理的に考えると奇妙な「矛盾語」のひとつだと思います。 
 その一方で、辞書が軒並み認めてしまった現状では「もうダメかもリスト」のひとつとも。
 いろいろ考えると長くなります。
 詳しくは下記をご参照ください。
【企業が『結果を出す』って変な言い方です? goo 辞書】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985202921&owne …

 以下は一部の抜粋(重言)。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用開始
〈プロ野球から〉〈一九九〇年代に広まった〉は、辞書が書いているんだからそんなものなんだろう。後述するサイトにサッカーの「三浦知良選手=カズ」が最初という説もあるが、わかりません。

 個人的な印象でも、「企業」の用語というより「スポーツ界」の用語の印象が強い。
 なんでこんな言葉足らずな言い方が広まったのかは知らない。でも辞書が軒並み認めているから、もうダメなんだろう。
【もうダメかもリスト】〈3〉──けっこう厳選(笑) 20130701
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2796. …
〈2-17 結果を出す〉だからかなり古いと思う。

 おそらく、「結果になる」「結果が出る」だと、「悪い結果」もありうる。
 でも目標として「結果を出す」だったら必然的に「よい結果」限定になるのだろう。そもそも〈本来結果は“出る”ものであって“出す”ものではない〉という、「道浦俊彦の平成ことば事情 (読売テレビ)」
https://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/0101- …
 の指摘はごもっともだと思う。
『明鏡国語辞典』の〈「天気」をよい天気の意味で使うのと同趣。〉はちょっと疑問。これは現在の放送業界ではNG扱いでは。農作物にとっては適度な雨が必要。したがって、「好天」が「よいお天気」というのは配慮に欠ける……たしかにそうかもしれない。
 ↑の「道浦俊彦の 平成ことば事情 (読売テレビ)」には下記の記述がある。
===========引用開始
(追記)

「結果を出す」以外にも、「良い・悪い」の両方があるのに「良い」方だけを意味する言葉がありました。

「天気・評判・噂」です。

「(良い)お天気になればいいね。」「(良い)評判のお店だよ。」「(良い)うわさの外国人選手来日!」など。普通は「良い」を省いて使われますが、基本的に意味は「良い」

がついたものになります。

この他にも多分あるでしょうから、皆さんも見つけたら教えて下さいね。 
2000/4/28
===========引用終了

「噂・うわさ」は悪い場合もありそうだけどなぁ。「評判」はビミョー。
 当方が以前から気になっていたのは「評価する」。当然「悪い評価」もあるのだがなぜか「よい評価」限定で、「もっと評価するべきだろう」なんて使う。
 ここから「評価できる」なんて表現も派生する。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A9%95%E4%B …
===========引用開始
出典:デジタル大辞泉(小学館)

ひょう‐か〔ヒヤウ‐〕【評価】 の解説
[名](スル)
1 品物の価格を決めること。また、その価格。ねぶみ。「―額」

2 事物や人物の、善悪・美醜などの価値を判断して決めること。「外見で人を―する」

3 ある事物や人物について、その意義・価値を認めること。「―できる内容」「仕事ぶりを―する」

4 「教育評価」の略。 
===========引用終了
 これの「3」の使い方だろう。
 ほかの辞書ではどうなってるんでしょうね。

 ちょっと似た印象がある気がするのが、「いい意味で予想を裏切る」。
 よく考えるとヘンな言葉の気がする。
 これが「いい意味で期待を裏切る」(↑のもうダメかもリスト「2-6」)までいくと、「期待を裏切る」のはさすがにダメだろうと思うが、これもけっこう目にするような。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用終了
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この回答へのお礼

素晴らしい!変な流行語が発祥ですな。

お礼日時:2023/06/07 18:38

たしかに「結果」という言葉自体は「良い/悪い」の意味は含まれていません。


「結果はどうなった」と聞かれたときは、「最高の/まずまずの/残念な/最悪の結果だった」など様々な答えがあるでしょう。
たんに「結果だった」という答えは意味を成しません。

しかし、何かことに臨むにあたって「結果を出せ/出そう/出します/出したい」などというときは、「よい結果」であることは言うまでもないでしょう。「最悪の結果を出せ/出します」などという人はいません(たぶん)。
ことをなし終えて「結果を出した」と言えば、「よい結果を出した」と受け取るのがふつうだと思います。

「結果」と「出す」が結びついた「結果を出す」という言い回し(慣用句)は、「成果を出す」「成果を上げる」とほぼ同等と言えます。
なぜ「成果を出す」ではなく「結果を出す」という言い方がふえたのか。
微妙なニュアンスの違いがあるのかもしれません。「成果」「よい結果」が出ない場合の当りを和らげるとか。

「結果を出す」はスポーツ界では1990年代から使われています。2000年代になってからビジネス界でも多用されるようになりました。「結果を出す」と題するビジネス書や自己啓発本が、この頃から続々と出版されています。政界でも好んで使う人がいるようです(結果はともかく)。

ひょっとすると「成果」という言葉も、たんに「成した結果」であって「良い/悪い」の意味はなかったのかもしれません。「成れの果て」といえば悪い結果ですし。

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ともあれ、
多くの国語辞典が「結果を出す」という表現が「良い結果」「成果」を意味していることを認めています(言葉を承認しているという意味ではなく言葉の存在を認識して載録しているという意味です)。
少なくとも「間違った言い方」と指摘している辞書はありません。
いくつかの辞書は、「結果」の2番目の意味として「良い結果」を挙げていたりします。

これと同じような感じでしょうか。
・良い結果/悪い結果   → 結果=良い結果
・良い天気/悪い天気(注)→ 天気=良い天気
・健康に優れる/優れない → 健康=健康に優れる
・仕合せが良い/悪い   → 幸せ(仕合せ)=仕合せが良い

(注)気象庁の予報用語では「よい天気/悪い天気」は用いない
× よい天気(好天)
備考:意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。
   少雨のときには、晴れよりも雨のほうがよい天気ともいえる。具体的な天気を明示する。
× 悪い天気(悪天)
備考:意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。
   干天のときには、雨よりも晴れのほうが悪い天気ともいえる。具体的な天気を明示する。

~~~~~~~~~~~~~~

●『大辞林』 第四版
けっか【結果】
〔近年言われる「結果を出す」「結果が出ない」などの場合、いい結果、すなわち成果の意を表す〕

●『大辞泉』 KOTOBANK
けっ‐か【結果】[名](スル)
(2) 優れた成果。優れた業績や記録。「結果を出してこそ一流選手といえる」

●『新明解国語辞典』 第六版(2005年)~第八版(2020年) ★第五版(1997年)までは見られない記述
けっか【結果】
[運用](一)について、出現した状態には、本来望ましいもの、望ましくないもののどちらもあるが、「結果を出す(が出る)」などの形で、成果の意味に用いられることもある。例、「どんなに練習しても、本番で結果を出さなければ評価をしてもらえない」

●『明鏡国語辞典』 第二版(2010年) ★初版(2002年)には見られない記述
けっか【結果】
[表現]近年、「結果を出す」「結果が出る」「結果が求められる」などの形で、よい結果の意味に使うことも多い。「天気」をよい天気の意味で使うのと同趣。「日本代表として結果を出す」

●『明鏡国語辞典』 第三版(2021年) ★「近年」が削除されている
けっか【結果】
[使い方](2)「結果を出す」「結果が出る」「結果が求められる」などの形で、よい結果の意味に使うことも多い。「天気」をよい天気の意味で使うのと同趣。「日本代表として結果を出す」

●『岩波国語辞典』 第七版新版(2011年)
けっか【結果】
①<略>②の転。「結果を出す」で好ましい結果を指すのは、プロ野球から広まった。
②植物が実を結ぶこと。その結んだ実。結実。<用例略>

●『岩波国語辞典』 第八版(2019年)
けっか【結果】
①<略> 「結果を出す」(好ましい結果を出す。プロ野球から始まった言い方)

●『三省堂国語辞典』 第六版(2008年) ★第五版(2001年)までは見られない記述
けっか[結果]
 ・結果を出す[慣用句]〔俗〕期待される成果をあげる。

●『三省堂国語辞典』 第七版(2014年) ★俗語扱いから、結果の2番目の意味に変更
けっか[結果]
②目に見える成果。「結果を出す・結果を残す」〔一九九〇年代に広まった言い方〕

●『三省堂国語辞典』 第八版(2022年)
けっか[結果]
②目に見える成果。「結果を出す・結果を残す」〔一九九〇年代に広まった用法〕

●『三省堂現代新国語辞典』 第五版(2015年) ☆第四版(2011年)までは不明
けっか【結果】
(2)[俗に、競技などで]よい「①」。成果。「結果を出す・結果を残す・プロは結果を求められる」

●『三省堂現代新国語辞典』 第六版(2019年) ★「俗に」が削除されている
けっか【結果】
(2)[競技などで]よい「①」。成果。「結果を出す・結果を残す・プロは結果を求められる」

●『小学館新選国語辞典』 第九版(2011)・第十版(2022年) ☆第八版(2002年)までは不明
けっか【結果】
結果を出す 努力の成果をはっきりと示す。「きょうのレースで結果を出す」

~~~~~~~~~~~~~~

●道浦俊彦の 平成ことば事情 (読売テレビ)
 ことばの話101「結果を出す」(2000/3/17)
https://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/0101- …
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最近、スポーツ中継でよく耳にするコトバの一つが「結果を出す」。
 「やはり、結果を出さないといけないですから・・・。」
 「結果を出すしかないですから。」
以前は選手がよく使っていましたが、最近は解説者や実況アナウンサーも頻繁に使っています。

しかし、この言葉について良く思わない人たちが、年配の方を中心として多いようです。
その人たちの言い分は「結果には“良い結果”と“悪い結果”があって、結果を出すだけだと、本来はどちらとも言えないのに、“良い結果を出す”ことだけを“結果を出す”というのはおかしい。また、本来結果は“出る”ものであって“出す”ものではない」というものです。
 <以下略>
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●朝日新聞 ことばマガジン
(ことばの広場)言葉の変化<上> 正誤の感覚 人によりまちまち(2016/11/11)
http://www.asahi.com/special/kotoba/danwa/SDI201 …
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成果を収めることを「結果を出す」と表現するのは誤りだ、といった指摘 …
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●NHK プロフェッショナル・仕事の流儀 第21回 2006年7月27日放送
変える勇気 変えない勇気  料理人・徳岡邦夫
https://www.nhk.or.jp/professional/2006/0727/ind …
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プロフェッショナルとは…
 プロフェッショナルだから結果を出さないと駄目ですね。
 まず、結果を出すために、結果を出すまで諦めない人かな 徳岡邦夫
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●NHK プロフェッショナル・仕事の流儀 第189回 2010年11月8日放送
北島康介 未知の世界へ  プロ競泳選手・北島康介
https://www.nhk.or.jp/professional/2010/1108/ind …
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不安の声を封じるためにも、次のレースで結果を出したいと北島は考えていた。

大きな舞台で結果を出す秘けつは、「オリンピックで自分が何をするのか、その目標がぶれないこと」だという。
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この回答へのお礼

>何かことに臨むにあたって「結果を出せ/出そう/出します/出したい」などというときは、「よい結果」であることは言うまでもないでしょう。

これが疑問です。とりあえずやることを遂行して、結果はどうであれその結果を出すことまでをちゃんとやれと言うように私は捉えるからです。土俵に上がって負けるにしろ勝にしろ相撲を一番取るのは大変なことです。

お礼日時:2023/06/04 08:40

「結果」の辞書での意味は、



①ある原因や行為から生じた、結末や状態。また、そのような状態が生じること。「よい―をもたらす」「不幸な―を招く」「意外な―が出る」⇔原因。

②優れた成果。優れた業績や記録。「―を出してこそ一流選手といえる」

③副詞的に用いて、ある事態の生じるもととなる結末状態を表す。「猛勉強をした―、合格した」

④植物が実を結ぶこと。結実。「例年より―する時期が遅い」

ということになります。
特に②や④(実を結ぶ)の意味が、背景にありますので、悪い方への結果に用いることは、極めて稀になる理由かと思います。
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この回答へのお礼

変だよね!

お礼日時:2023/06/03 22:53

それは良い結果という意味でしょう。

ただ、それが手段を問わない「儲け」の意味に聞こえるのを避けて単に「結果」と言うだけのことかな。
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この回答へのお礼

それがおかしい。

お礼日時:2023/06/03 09:57

人間の場合も、結果を出すという時は、ポジティブな意味のみで使われるのが普通です。


自殺やあきらめに対して、結果を出すという使い方はほぼありません。
そんな時は、結論を使う場合が多いかもしれません。

話し合の後、離婚という結論に至った。

どうにも先立つものが、見当たらず、倒産という結論を選択した。
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この回答へのお礼

話し合いの末、離婚という結果を出した。
倒産という結果を選んだ。
その方がいいのでは?

お礼日時:2023/06/03 09:55

記憶の限りでは、Jリーグとかのサッカー選手が言い出したのが最初かもしれない。

少なくとも私が耳にしたのはこれ。

「結果は何かのイベントの終了の結論や成績であって、肯定的要素も否定的要素も無いのに、この人、日本語が苦手なのかな」と思った。

まぁ、昔から流行語には変な癖があって「最近のトレンドは」みたいなものもある。トレンドは悪い傾向を示すときの単語であって、流行という意味で使うなら、インフルエンスとかが合っているように思うのだけど、日経トレンディなんていう不思議な名前の雑誌もあるし、テレ東のWBSでは「トレンドたまご」なんてコーナーを設けている例もある。

ここ数年では、「絶対に負けられない戦い」かな。決勝まで行って買ったのはWBCぐらいで、絶対に負けられない癖に負け捲くっている。
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この回答へのお礼

そうですか。ものの成否を当然のように決めつけるのはおかしい。

お礼日時:2023/06/02 21:30

結果 という言葉は 優れた業績や成果を指す意味でも使われます。

ここでの使われ方がまさにそれです。
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この回答へのお礼

日本語としておかしい。

お礼日時:2023/06/02 21:29

企業は利益を上げるのが目的なので別に変な言い回しではありません。



それに将来に対する目標を掲げるのが当然で自然な言い回しです。■
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この回答へのお礼

自然ではない。日本語としておかしい。

お礼日時:2023/06/02 21:27

企業が結果を出すという言葉を使うときは、通常は業績及び財務面でのことで、倒産や破綻は結果であるも、それを目標にすることはあり得ませんので、業績の向上=結果というのが普通です。


儲けは、決算ごとに営業利益、経常利益、純利益の業績結果が出ますが、企業というものは本業の儲けを示す営業利益の向上を目標にするのが一般的です。
企業が結果を出すとは、収益の向上を示すことが一般的です。
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この回答へのお礼

一般的だろうが例外的だろうがおかしいだろう。

お礼日時:2023/06/02 21:26

成果を出すのほうがよいかも

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この回答へのお礼

Yeah(*'▽')!

お礼日時:2023/06/02 21:25

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