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変動相場制における金融政策に関する次の解説について、一部理解できないでいるところがあります。

「売りオペレーション」とは、日銀が手持ちの手形や債券を民間に売る公開市場操作の一つであり、これによって貨幣供給を減少させることができる。貨幣供給の減少は、金利の上昇を招き(1)、金利の上昇によって投資と消費の抑制が起こり、景気は冷却する。他方、国内金利の上昇は、高金利を求めて外国からの資金の流入を招き(2)、為替相場は円高になる。円高は輸出の減少をもたらし、わが国の景気は冷却される。

(1)貨幣供給の減少が金利の上昇を招くのはどうしてなんでしょうか。
(2)外国から資金を調達すると、何か得なことがあるんでしょうか。高金利を「求める」とは、どういうことなんでしょうか。

A 回答 (1件)

こんばんわ。

cosmopolitanと申します。

(1)について。
私たちがモノを購入する時のことを想像してみてください。例えば、世の中に鉛筆が10本しか売っていないとしますよね。そして、世の中に人が10人しかいないとして、各自が鉛筆を一本欲しいと考えているとします。しかし、何かのきっかけで、世の中の鉛筆が5本になってしまったとします。そうすると、鉛筆を買う側としては、鉛筆が10本あった時よりも、高い価格でないと買えません。なぜならば、需要が供給を上回っているからです。
金利も同じです。金利というのは、お金を借りるために支払う代金です。貨幣供給が減少し、貨幣需要が一定ならば、貸し手は貨幣を貸し出すことに対して高い代金(金利)を要求します。言い換えると、お金の借り手は、貨幣を借りるために多くの代金(金利)を支払わなくてはいけなくなります。その結果、金利が上昇します。
以上から、一般的には貨幣供給が減少しますと、金利は上昇します。しかし、もし貨幣需要も大幅に減少しますと、結局は金利は上がらないでしょう。現在の日本の金融政策をご覧になると分かりやすいと思います。現在日本では、日銀が民間銀行に大量の貨幣を供給しています。しかし、銀行の貸出しは伸びず、資金の借り手も少ないので、結果的に金利は上がっていません。

(2)について。
「外国から資金調達する」と言うより、外国人(例えばA国人とする)が国内(例えばB国とする)に資金を回すとお考えになった方が分かり易いと思います。国内金利(B国の金利)が外国金利(A国の金利)よりも上昇すれば、外国人(A国人)は国内金利(B国金利)で資金を運用した方が、高い金利が得られるので効率が良いですよね。高金利を求めるというのは、高金利で効率良く運用をしようとするということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。非常にわかりやすかったです。
(2)は、つまり貸し借りが伴うんですね。貸し借りなしに、ただ単に外貨を持ち運ぶ光景を目に浮かべていたので・・・

お礼日時:2005/04/27 02:06

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