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2016年12月、ワシントンポストで、小児がんを克服しても、後年、後遺症に苦しむことがあるという記事を読んだことがあるのですが、現在はそういったこともずいぶん改善されてきているのでしょうか?

https://www.santafenewmexican.com/news/cancer-tr …
(ワシントンポストではアカウントを作成した人でなければその記事を読めないため、別のサイトに掲載された同記事を貼っておきます。)

A 回答 (4件)

実際の経験者です。


小児がんといっても色々な種類があり、また、進行度合いにより標準的治療が違ってきます。また、外科手術対応、薬剤治療、放射線照射等、治療法も様々で、更に組み合わせる場合も多いです。
薬剤治療も、一種類だけでも様々な副作用があるものを、スケジュールにより投与され、場合によってはそれらのカクテルが投与されます。

小児がん一番多いのは白血病でしょうか。
一昔前では不治の病で、全くの絶望ですが、今ではほとんどが薬剤療法で完治します。しない場合は骨髄移植ですが、薬剤療法だけと比べても遥かに副作用は大きいですね。

標準治療も、グループ分けし、試験的な試みが加えられ、数年ごとに(白血病は5年だった)改良が続けられております。また、一種類でかなりの効果が見込める新薬(分子標的薬など)も登場しているしで、「ずいぶん改善」とまでは行かなくとも少しずつ改善しているのは間違いないでしょう。
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この回答へのお礼

詳細なご回答をいただき、誠にありがとうございます。

「小児がん」は15歳未満の方がかかる癌という意味なので、おっしゃる通り、ひとくちに「小児がん」と言っても種類は様々ですし、また、同じ病気でも重症度はそれぞれ違うので、治療もその方に応じてということになるんでしょうね。

私自身、深刻な病を経験しましたが、患者にとっては治癒することだけでなく、QOLもとても大切ですよね。

小児がんを含めて、今までのがん治療は、とにかく寛解、完治重視で、患者のQOL(副作用や寛解後の生活)にまで重きを置いて研究する余裕はなかったという側面はあると思います。

今後、そういう点も含めて、医学が発展することを望みます。

ご回答者さまも、大変なご苦労を経験されたんですね。

ご回答者さまのこれからの人生に幸多からんことを。

お礼日時:2023/09/19 18:34

答えは持っていませんが、ワシントンポスト掲載から5年以上経過しているので、我々素人の想像以上に改善されてきていると思います。



癌の治療で、後年後遺症に苦しむのは、放射線と抗がん剤が正常な細胞に影響を及ぼすからだと思います。
そのため、成人でもこの治療を経験した人であれば、寛解して10年以上超えるとがん発生のリスクが増加する・・・ということは常識として知っています。
癌治療を終えた時に、5年前だったら助かっていなかっただろう、と強く感じました。
なので、5年は一部の小児がんに治療に関して劇的な改善をもたらしているかもしれないと思います。

小児がんに対するこれらの治療は、成熟した細胞ではなく、成長途上の正常な細胞に作用するため、リスクを予測するのが非常に難しいのではないかと思います。

しかし、それでもなおその時に生きるために選択した放射線や抗がん剤の治療は間違っていない・・・と確信しています。
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この回答へのお礼

ご丁寧なご回答をいただき、誠にありがとうございます。

おっしゃる通り、5年は日進月歩の医学界にとっては大きな時間かもしれません。ただ、こういうことは、その分野に携わっていらっしゃる方じゃないと、くわしくは分からないですね。

それと、ご回答を下さったように、成人と小児では、同じ薬を投与しても、細胞に対する影響が違うんでしょうね。

私もあまりくわしいことは書けませんが、小児のころ、非常に大きな病気を患い、発がん性のある薬を使用していました。その後、いわゆるAYA世代で癌に罹患し、子供の頃服用していた薬の副作用も考えられましたが、因果関係がはっきり分かりませんでした。

ご回答者さまも大きな病を乗り越えられたお一人なのですね。

癌治療には大きな犠牲がともないますが、それさえも克服された強い魂に感服いたします。

お礼日時:2023/09/19 00:56

>小児がんの治療によって強い治療ストレス(放射線、薬剤)などの治療をおこなうことで、小児がんで亡くなる割合がかなり多くなってきている。



小児がんの治療によって強い治療ストレス(放射線、薬剤)などの治療をおこなうことで、小児がんで”直る”割合がかなり多くなってきている。

の間違いです。紛らわしいので訂正しときます。
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この回答へのお礼

わざわざご丁寧にありがとうございます。

お礼日時:2023/09/18 00:09

これは個別具体的な治療法の議論をしてるのではなくて、あくまで「小児がんの治療によって強い治療ストレス(放射線、薬剤)などの治療をおこなうことで、小児がんで亡くなる割合がかなり多くなってきている。

一方で、治る人がふえたことで、小児での治療の影響がその後でることで様々な疾患にかかるケースが増えており、これは子供の頃の”強い治療の影響”が大人に比べて大きいからではないか」とする記事です。

つまり、このような見方が疫学上、統計上出てきたのは最近の傾向の話なので、それ自体をどうしようとするのは一般論では数年程度の議論では難しいと思います。そもそも、がん治療の主たる目的は直面するガンをやっつけることで、その副作用の影響を判断して最適なものを選ぶのは限界があります。有効な抗がん剤が、がん細胞だけにしか作用しないというのは難しく、一部の増殖が活発な正常細胞などへの影響も当然多少なりあります。

記事ではこのような”可能性”をあくまで指摘するものであって、今後は特定の治療の影響が明確にわかってくるなら、小児がんの治療では別の選択肢を選ぶとか、その後の治療経過に対して予想される副作用を予防したり緩和するような経過観察を含めたガイドラインが進むという話だと思います。それは一般論ではなくて、個別具体的な病名と、それに対する治療ガイドラインであって、そのようなものは小児がんに限らず常にアップデートされてるものです。
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この回答へのお礼

ご丁寧なご回答をいただき、誠にありがとございます。

>つまり、このような見方が疫学上、統計上出てきたのは最近の傾向の話なので、それ自体をどうしようとするのは一般論では数年程度の議論では難しいと思います。

小児がんが治るようになったのは、比較的最近のことなのでしょうね。こういった研究(治療が与える影響)はこれから進んでいくのかもしれません。おっしゃる通り、数年程度では判断できないんでしょうね。


>そもそも、がん治療の主たる目的は直面するガンをやっつけることで、その副作用の影響を判断して最適なものを選ぶのは限界があります。有効な抗がん剤が、がん細胞だけにしか作用しないというのは難しく、一部の増殖が活発な正常細胞などへの影響も当然多少なりあります。

これは私自身の経験から、痛感いたします。(私は小児がんではありませんでしたが…)


小児がん治療は、まだまだ非常に課題の多い分野なのですね。

お礼日時:2023/09/18 00:08

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