No.1ベストアンサー
- 回答日時:
発達障害や一般的な障害の症状には多くの要因が関与しており、単純に神経伝達物質の分泌量だけで説明できるものではありません。
こうした症状は複雑な神経学的、心理学的、遺伝学的な要素の相互作用によって形成されるものです。一般的に、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質は感情や情動に影響を与える役割を果たします。発達障害や障害のある人々は、神経伝達物質の分泌に関連する異常があることがあるかもしれませんが、それだけで感情のコントロールや情動の調整が難しいとは言えません。
これらの障害の症状は、脳の発達、構造、機能に影響を及ぼすことがあります。具体的には、脳の特定の領域や神経回路の発達が遅れたり、異常があったりすることが考えられます。これにより、感情の処理や情動の調整に困難さが生じることがあります。
治療や支援のアプローチは、個々の症状や状態に合わせて設計され、薬物療法や心理療法などが含まれることがあります。ただし、発達障害や障害は個人差が大きく、同じ症状を持つ人でもその原因や影響が異なることがあります。
No.3
- 回答日時:
誰かが提唱したことや、わかりやすい現象だけを捕まえた狭い議論をされているように私には思えます。
情緒や思考の能力を考えるには、脳の組織論をしっかりしたうえで、薬物などの外部からの刺激と脳機能とそこから現れる反射的な反応などの相互関係にどんな仮説を立て、それを証明するのに必要な刺激と現象の関係などを考えて、総合的・論理的・定量的に議論する必要があるように思います。
私はプロファイルに記した通りの在米の隠居爺です。
脳医学や脳科学は私の専門分野ではありませんが、20数年前に当地のその手の専門家にかかわったときの知識で話させていただけば、発達障害のある種の人たちは、脳の組織そのものに問題があるということでした。
人間の脳は母体内に居る間から生後数年の間に成長しますが、その期間、とりわけそのかなりの初期段階には様々な問題が起きると言います。
私が付き合ったのは、生後1~2年までの乳幼児の脳組織に起きる異常事態の研究を行っていた方々でした。
彼らは超音波などを用いて脳の状態を調べていたようで、そこからわかったことは、少なからぬ数の子どもたちにの脳に、大人で言う脳溢血のような出血班が見られるというものでした。
しかし、それも子供の成長につれて消えてしまうのだそうです。
そして、成長した子供ではそれがあった事さえ後から見つけることは難しいと言っていました。
ただ、一度出血でダメージを受けた脳の部位は多分本来の機能を満足に果たし得ないとみられ、その機能は周辺の部位に発生すればいいが、それが本来発生するはずだった部位の機能をどこまで満たせるかはわからないと言っていました。
もしどの部位がダメージを受けたかがわかっていれば、それを適切な訓練を適切な時期に行えば、そこに発生するはずだった機能を他の部位に発生させることは今の医学ならできるとも言っていました。
そこで問題になるのが、どの時期にダメージが発生するのかがわからない事や、ダメージを受けた部位はその後わからなくなってしまうということです。
ダメージが起きたらそれをすぐに見つける必要があるということですが、そういった検査は一般には行われていないので、それが成長後の問題の原因になっていたとしても、その問題が発生した時には脳の機能の発生時期を過ぎていれば手の施しようがないので問題が顕在化して直せないということにつながってしまうと言っていました。
そうなれば、どんな薬物を投与しても、痛み止めで痛みをとめているだけと同じです。
そんな脳や脳機能の発生にまで踏み込んだ議論をした方が良いのではないかと言うのが私のコメントです。
ちなみに、私は子どもたちをその研究に参加させました。
その結果、ひとりの子に問題が見つかりました。
臨月前に超未熟児で生まれ、テニスボールよりも小さい頭で、大人の手の親指の爪ほどの大きさの出血班がふたつ見つかったのです。
最悪の場合は四肢の麻痺、そうでなくとも自閉症や学習障害・情緒障害などの可能性が強く指摘されました。
当時の当地では、自閉症や学習障害・情緒障害などは脳障害であるというのはすでにはっきりしており、広く認知もされていました。
しかし、当時の日本では医学界にも教育界にも自閉症は親の愛情が足りないから起きるというのを平気で言う人たちが少なくありませんでした。
当地の多くの医師たちは口をそろえてそれを教えてくれました。
子どもを連れて私たちが一時帰国した時、それなりに有名な機関の医師に子供を見せたことがありましたが、それに類した言葉を聞いたことには驚きました。
今から20年ちょっと前のことでした。
日本の医療や教育環境のひどさに呆れた我々は、子どもの育成はすべて当地ですることを決めました。
脳の発達に詳しい専門家の指導の下に、ダメージを受けたはずの脳の部位に発生するはずの機能が、発生するだろう時期に対して少し前から、その発生を他の部位に促すための訓練をやりました。
それをしなかった場合にどうなるかと言う情報を私は持っていませんが、少なくともウチの子は、わずかな苦手はあるものの、肢体の麻痺も、自閉症の症状も、学習障害も、情緒障害もなくそだってくれました。
ただ、自閉症に特有な『記憶力の良さ』は強くあります。
また、温和な性格、多少のこだわりの強さ、運動機能のひくさ、なども自閉症的と言えばそうも見えます。
しかし、今は東大と比肩する大学の医歯薬バイオ系学群の大学院で博論を書いているなど論理的な思考には問題なく、研究を通して医学コンサルタントをできていますから人とのコミュニケーション能力にも問題は生じていません。
それから20数年がたっていますから当地の脳医学や脳科学はずいぶん進歩したと思います。
子どもは脳とは別な分野ですが医学界での研究者を目指しており、国際学会の窓口の役をしていると言いますが、日本の大学や企業の研究者は世界の人々とうまく連携できておらず、井の中の蛙的に世界からは見られていると言っています。
なので、世界の情報は適切には理解されていないのかもしれません。
そういった目で世界の情報を眺めなおして調べて見られるのもいいのではないかと思います。
蛇足でした。
ご希望のコメントにはなっていないかもしれないことをお詫びします。
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