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お釈迦様が説かれた「空」とは一体なんなのでしょうか?

A 回答 (11件中1~10件)

「空」とは、一心一念という不可思議な実在をとらえた、仏法の深遠な哲理といえます。



端的に言うと、「空」というのは、あらゆるものを生みだす可能性を秘めた空間である、と言えます

それは縁に触れることによって、それなりの条件というか、なんらかの作用で、応じ、働き、新たなものが誕生してくるということです。
ですから無量の潜在力、無限の創造力を秘めた“生命空間”ともいえます。

この「空」の背景には、八万法蔵という膨大な理論体系もありますが、
原理としては「空」「仮」「中」の「三諦」として示されております。

空諦は、あらゆる事物・事象(諸法)には不変的・固定的な実体はなく空であるという真理です。大宇宙それ自体
仮諦は、あらゆる事物・事象は空であって、因縁によって仮に生起する(縁起)ものであるという真理。小宇宙である自分自身
中諦は、中道第一義諦ともいい、空と仮をふまえながら、それらにとらわれない根源的・超越的な面をいいます。本源的に合致せしめゆく「法」です

人間は自然科学的な尺度で何かを捉えようとするとき、空間および時間の尺度で捉えます。それで有か無かの判定を下すわけですが、有でなければ無であり、無でなければ有であるという考え方が、その基礎になっています。
 ところが、仏教は生命を探究するうえで、そうした、有か無かで割り切ってしまう考え方を否定し、“空”というものを立てます。すなわち、有でもなければ、さりとて無でもない、そのいずれでもないし、またその両方に顕れる。これを“空”というわけです。それは思議しても理解できない、とも説いています。この場合の思議とは、時間、空間の概念で考えることを指しているのでしょう

たとえば、仏教では輪廻を説いていますが、死後の生命は無になってしまうのでもなく、あるいは実体をともなうものでもない、いわゆる“空”の状態にあると説明しているわけです。
 こうした“空”の考え方に対して、仏教の教義が曖昧であることの典型であるという批判もあります。しかし、この“空”の考え方は、それ自体、単純に有か無かの択一に安住しようとする現代人に対する、重大な警告となりうるものであると考えています。

生きている現在の生命についても、さらには、この世のすべての事象・事物についてもいわれます。つまり、この世の存在は“有”か“無”かで捉えられはしても、死後の生命は“空”の概念によるのでなければ捉えられない、というのでなく、この世の事物も“有”か“無”かでは捉えきれない、というのです。

仏法では、すべての事物はその固有の本体が不変的にあるのではなく、さまざまな要素が仮に集まり、結合して成っているにすぎないとします。これは“縁起説といって、仏教の最も基本的な考え方の一つとされています。同時にこれは、現代の物理学や、遡っていえば古代ギリシャのデモクリトスの考え方とも、共通性をもっているといえましょう。
 すなわち、すべては縁によって成っているのですが、それでいて、たんなる集合や混合ではなく、独自の存在としてあることも否定できません。たとえば、水は酸素原子と水素原子が結合したものであるわけですが、水として、酸素や水素の特質とはまったく異なる独自性をもっています。すなわち、酸素の特質と水素の特質を混合させているのでなく、酸素と水素の結合自体が、一つの固有の水の特質を顕現させているわけです。
 結合ということは“状態”であって、“存在”ではありません。これは、“有=存在”か“無=非存在”かという、二つの概念では捉えきれないものです。まさに、この酸素と水素の結合ということに水の最も大事な基盤があり、この“存在”とも“非存在”とも捉えきれない、いわば“こと”を“空”というのです。

長くなるにで、ここまで、
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この回答へのお礼

ご回答して頂き有難う御座います。水の例えが解りやすかったのでお礼致しました。
水素と酸素が結合して水という新しい物質(色)が生まれる。
それは水という状態であるが不変的ということでは無い…たしかに水で考えると、水に熱を加えると蒸発し気体に、元に戻るというか、さらに別の状態になりますね。
不変的な固定的な実体などこの世には無い、それに「空」という言葉をつけられたのかもしれません。
因縁によって生起する。
この人間も仏教では四大(地水火風)で成り立っているといわれたりしていますね(一休禅師はその四大を返し空に帰るみたいな事を仰っていたみたいですから、空というのも含まれるのかもしれませんが) 仮和合と言われますが、和合に仮がついているのに納得がいきます。
この世のものは有、無と決めることは出来ず、絶えず変化の状態といえる、この人の体も死滅と再生を繰り返し成長していますから…「空」とされたのでしょうか。
ゴウン皆空、人間も空であるというけれど思考だけでは納得が出来ない。
有る、無いというのも人間が勝手に決めているもので、本来は違うのかもしれません。人は滝を見たとき滝があると思いますが、実際はその時見た滝の水はもう通過した後です。
それは理解はできても、納得はできません。
全ては人間が自分で勝手に勘違いしているんじゃないかと思っています。
本当の瞬間の時間で見ると、有ったものは無くなっている所はあります。音にしても聞こえたと思った時はもう終わった後じゃないかと…真実は違うというのを、空という言葉で仏の境地を教えてくれているように思います。
空は思議しても理解できない…座禅が答えかもしれません。
有難うございます。

お礼日時:2023/10/02 02:49

わかったつもりでも、またわからなくなり、それを何度も繰り返している難しい問題の一つですが、今分かっている仮の状態のことを申し上げたいと思う。

他の方の回答と重なる部分があることをご容赦願いたい。

世にあるものは物質的な面と精神的な部分と両面があります。精神的な面とは「情報」といって間違いではないと考えます。

あらゆる元素には、その寿命というものがあって、その長い寿命を終えて消滅するらしいです。消滅してもまた生まれるわけです。その元素の集まりである生物も、同様に寿命があり死んでもまた新たな個体が生まれてきます。

その元素にしても生物にしても「情報」があるから新たなものが生まれてくると言えます。生物の情報はDNAにすべてあるのかどうかは分かりませんが、情報が少なくともDNAに「刻印」されていることは事実のようです。

仏教哲学で主張されている「空」という概念の意味は、いわば、その「情報」のみの状態のことであると思います。つまり、物質的消滅の後の状態です。

また、人間の意識はおそらく脳で発生するものだと思いますが、その意識の深部、深層意識と言われる部分に「我」というものもあって、それらは「情報」の中にあると思われます。
となるから、所謂「輪廻転生」という概念が成り立つ、と。
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お釈迦様もわかっていなかったらか明確に定義できずにあとからの解釈がわかれているんです。

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青森と川中島に釈迦の墓ありますのを御存知ですか。


一度お参りを勧めます。ネットで検索してください。
説明を省きます。色即是空
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物質には物理的に観測出来る状態度観測出来ない状態があります


観測出来る状態を実体
観測出来ない状態を情報
となります
情報と実体の関係をイメージ的にいうと
色がない(観測出来ない)情報を色付け(観測出来る)したのが実体
となります
上記を踏まえて
空とは
色付けされていない状態=情報
色とは
空に色付けする事でその状態=実体
要するに
空=情報
色=実体
と言う事です
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初めまして



〝色即是空〝として考えた方がいいと思います

色(物質)と空(物質が無い)とは同じものである

物質も原子レベルで考えるとほとんどが空間でその中にいくつかの粒子が存在するだけです

それは何も無いかの様に見える空間と同じものでそして何も無い様に見えるすべての空間はエネルギーで満たされている・・・という事だと私は思います
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空と無をきちんと区別することが重要ですね。



まず無は、何もない事。

それに対して、空は、存在は有れども、それを認識する人間側の認識を空と言います。

空っぽで、実態が無いから、人によって認識は異なる。

色即是空の空はまさにこのことを指しております。
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ないもない事


こだわらない片よらない事
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うわの空という事ですね”心ここに非ず”という


では心はどこにあるのでしょう?
アカシックレコードか1万メートルの海底か

メッカ・カーバ神殿の中は空洞ですが信者達は何かが入っていると
つまり仏教でも何も見えないのに何かがある状態ですか
質問にある”一体なんなのでしょうか?”自体が空であります

「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」 wiki
https://w.wiki/7auZ

空前絶後っすよね全てが
知らんけど
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「空」とは、この世の現象は、一時たりとも停止して存在となることはない、と云う事。



現実の、この世界は存在として“事実”ですが必ず変化してしまい、今現在の“存在”が維持され続けることはない、と云う事。

これを「色=物体」は「空=実体ではない」と云う。

実体とは、変化しないもの、永遠に存在し続けるもの、の事であって、それはこの宇宙。
宗教的には神仏の事。

宇宙の存在は、唯一無二。
これを絶対と云う
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