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日本国債の累積には大した問題はない、という人たちは、日本国債に対して、満期保有目的有価証券のような見方をしているのでしょうか?

A 回答 (2件)

日本国債のロールオーバーの仕組みは正しく理解できている人は少ないと思います。


日本国債の安心感とされる外国債との大きな違いは自国通貨建てである点で、日本政府が貨幣発行権の有る日銀と連結状態にあり、日銀が半分以上の国債保有をしており、その日銀を通じて市中銀行が繋がりを持つという複雑な金融システムがあります。
従って、債務が積み上がるのと比例して日本人の金融資産が積み上がります。
債務は満期を迎えると借り換えを繰り返しています。
一方で日本政府の対外純資産は32年連続世界一で、国債を大量保有するGPIFやゆうちょ銀行、かんぽ生命、共済など5等のクジラという機関投資家が日本政府の傘下でありながら貸借関係を持つことが安心であるロジックが成り立つわけです。
ただ、仰るように増え続けて良いものではなく、本来はプライマリーバランをを正常化しながら、上手く経済を進めてゆかなくてはいけないのですが、なぜか積み上がり、自国通貨建てによるMMT理論での安全神話に変わっているのです。
自国建である安心感はあるも、今後考えられるのは国内マーケットの縮小と物価高、さらに増税が進むことです。
官僚に丸投げの政治家が彼らのシナリオを読むだけの操り人形であることも問題です。
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この回答へのお礼

詳しく教えていただき、お二方とも、ありがとうございました!

お礼日時:2023/11/21 13:21

>満期保有目的有価証券のような見方


時価で下落しても満期まで保有すれば元本、クーポン分も戻りますので、そういう発想もあるかと思います。

国債については特にすべてを返済する必要はなく、順次、借り換えていけばよいという考え方もあります。

支出と収入を均衡させる財政均衡重視の立場からすれば膨大な国債の累積は適切さを欠くという考え方もありますが、日本や米国のような自国建て通貨の発行権がある国が自国建ての国債を発行する場合、考え方としてデフォルトすることはありえないこともあり、日本の場合、現状程度の金利の状況であればまだ国債を発行する余裕は相応にあるという考え方もあります。

関連する内容で最近、森永卓郎氏の「ザイム真理教」という本を読みましたが、なかなか面白かったです。
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