
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
ナチスが優秀な人種としていたのはゲルマン人ではなく「アーリア人」です。
アーリア人という用語は19世紀フランスの作家アルチュール・ド・ゴビノーによって人種カテゴリーとして採用され、ヒューストン・スチュワート・チェンバレンなどの人種差別主義者や反ユダヤ主義者たちからなる後継者たちを通じてナチスの人種イデオロギーに大きな影響を与えました。この概念はナチズムと北欧主義(ノルディシズム)の両方と関連付けられ、アーリア人を世界の主人にふさわしい「ヘレンメンシェン」(主人として支配する人間)とし、ユダヤ人、、ロマ、スラヴ人、黒人などの「ウンターメンシェン」(人種的に劣った存在、直訳すると「人間以下」)と対置されました。北欧主義とは北欧人種という歴史的な人種概念を、絶滅の危機に瀕した優れた人種集団として捉えるイデオロギーで、当時の米国移民法にも影響を与えています。ナチスは北欧人種が「アーリア人種」の最も優れた分派であり、「ヘレンラッセ」(マスター・レース)を構成していると主張しました。そして「背が高く、肌の色が白く、金髪で、青い目の人種」、つまり北欧人種の身体的特徴を備えているのが純粋なアーリア人であるとしたのです。
ナチスによって定義された「アーリア人」とは、人類学などの、まともな科学に基づいて定義されたものではなく、疑似科学によるものであって、妄想的な想像によって造り出された人種理論の産物です。科学的な裏付けなどなく、ある意味、主観によって判断されていたといってもよいため、政治的なご都合主義も働いて修正されることもあるのです。日本人の扱いが良い例です。
フィンランド人とハンガリー人はアジア系で「非ヨーロッパ人」でしたが、ナチスの人種理論によれば、彼らは「アーリア人」でした。「アーリア人は部族的にドイツの血を引いてい」て、「有史以来ヨーロッパの閉鎖的な部族居住地に居住してきた民族の子孫である」ため、フィンランド人、ハンガリー人、エストニア人を含むフィン・ウゴル系はナチスの人種理論によれば「アーリア人」とされていたのです。彼らにはアーリア人の血が流れている事になっていました。金髪碧眼率が高いことは、その裏付けの一つとされたのです。実際、ヒトラーはソ連との戦いでフィンランド人を賛美しています。
No.5
- 回答日時:
他の回答にもありますが、アーリア人ですね。
当時は『人種』なんてものが本気で信じられていたのですが、非科学的なものなので好き勝手に捏造して言っていました。
ちなみに金髪と碧眼の由来は別々で、碧眼のほうはアフリカ系由来と考えられているのではなかったかな。
No.3
- 回答日時:
「ゲルマン人」の件は置いといて、フィンランド人は、中央アジア 、 コーカサス 、 東ヨーロッパ に住んでいたアジア系遊牧民であるフン族の末裔だと当時は信じられており、フィンランド人自身もアジア系と言うことでコンプレックスを抱えていました。
日本をはじめとして、アジア人を蔑視していたヒトラーは、いくらフィンランド人の金髪碧眼率が高かろうが、眼中もない民族でした。 それに、ヒトラーがアーリア人を評価していたのは、金髪碧眼と言う外見だけではなくて、あらゆる点で「優秀」と言うことが一番のポイントでした。No.2
- 回答日時:
ナチスが「金髪碧眼で最も美しく優れた人種だ」と言っていたのは、ゲルマン人ではなくて、アーリア人のことです。
ナチスはドイツ国民を「アーリア人種」の一民族として賛美し、一方でユダヤ人や黒人、ロマ族やシンティ族(ジプシー)を「非アーリア人」として貶める、この間違った概念を推進しました。 よって、質問の前提が最初から間違っています。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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