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フランスが大仏帝国みたいな時代を築いてイギリスに取って代わることは、なんで出来なかったんでしょうか?

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A 回答 (3件)

島国じゃなかったからです。


フランスはれっきとした大陸国家でスペインやポルトガルのような半島国家ですらありませんでした。

逆にイングランドは島国で、自国を拡張するには「海を渡るしかない」国でしたので1588年にアルマダ海戦でスペイン無敵艦隊に勝利したことで、大英帝国に至るきっかけをつかみました。

フランスの問題はドイツと仲が悪かったことです。フランスとドイツは元々どちらもフランク王国が元になっていて、10世紀ぐらいまでが統合と分裂を繰り返し、10世紀以降はフランスとドイツそして周辺諸国の形になっていくのですが、近代になるまで仏独はずっと侵略し合っていたし、周辺国もずっと戦争状態でした。

つまりものすごく分かりやすくいうと、ウクライナ・ロシアの紛争のような侵略行為は18世紀ぐらいまで普通に起きるのが仏独周辺の当たり前だったのです。

なのでフランスもドイツも自国領土を守ることに注力していたので、スペイン・ポルトガルやイギリスのような外国への進出はかなり限定的でした。

そしてもう一つ大陸国であるフランスは海軍力の分散も余儀なくされていました。
 どういう意味かというとフランス海軍は「カレー海峡(ドーバー海峡)側北海艦隊と、地中海艦隊が合流するには大西洋に出る必要があった」ということです。

これだけでも兵力が落ちます。かつて日露戦争で黒海艦隊を待ち受けた日本海軍は総海軍力でロシア海軍に勝てたわけですが、これもロシアの極東艦隊を先に殲滅し、助けにやってきた黒海艦隊に対して日本は補給を万全にして海軍の総兵力を使って対応できたからです。

ロシアの海軍力が大きくても、あれほど海岸線が長い国では軍艦を一か所に集めて投入するのも大変です。

ちなみにスペインはフランスとの国境付近にはピレネー山脈があって、それ以外は3面海なので半島といってもかなり島国に近く、しかもポルトガルはスペイン領だったり分離したりする状態でした。

スペインは「ピレネーを超えてフランスに進攻しても絶対フランス軍には勝てない」ので、西洋国としては極めて早くから海に進出していたわけです。

結果的にイギリスが大英帝国になるために産業革命が大きな役割を果たしたことは間違いないですが、西洋国家で世界進出と植民地化が可能だった国家はそもそもスペイン(ポルトガル)とイギリスぐらいしかなかった、といえます。
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海軍力の違いが大きすぎた。



英国は、島国ゆえに元々海運が発達していた上に海賊の巣窟にもなっており、下級船員クラスの操船・戦闘能力が他国を圧倒していたようだ。
造船技術と士官以上の能力ではフランスが上という評価もあったが、総合能力では英海軍が仏海軍をかなり上回っていた。特に世界覇権を賭けたナポレオン戦争時代には、世界三大提督の一人であるネルソン提督が英海軍に居たことも大きい。

そのネルソン提督は、仏海軍主力との大決戦となったトラファルガー沖海戦で本人は戦死したものの、海戦そのものは大勝利を収め、フランスの海軍力を完全に封じ込めることに成功した。同じく世界三大提督の一人である日本の東郷提督が、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃滅させて日露戦争の勝利を決定づけたのと同じだ。
フランスもロシアも、それらの海戦以来、海軍国としては三流以下にとどまり続けている。
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ひと口に言えば、フランスの王政の腐敗と崩壊、国家経済の崩壊。


一方、当時のイギリスは産業革命による経済の隆盛と国力の増強。
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