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分数コードのV/Iについて

IM9の3rd省略形で、機能としてはIですが、このコードってVが上に乗ってるというのもあって、V/I→Iという風にIに進みたくなるドミナント的性質を持っていると思うんですが…

でもこれはトニックのIなんですよね?
やっぱりベースが全てを牛耳ってるんでしょうか。

例えば、ベートーヴェンのピアノソナタ第二楽章『悲愴』の8小節目の部分などです。

Isus2→IとかIsus4→Iみたいに、長三和音に落ち着くIのコードと同じような類でしょうか。
機能としてはIだけど、調性が曖昧というか。

「分数コードのV/Iについて IM9の3r」の質問画像

A 回答 (1件)

この進行は、トニックに解決する前に、ドミナントにベースがトニック音である分数コードが挿入される形を取っています。



まず、通常のドミナントコードが現れます。これはトニックに解決する準備をする和音です。

次に、分数コードが現れます。これは、ベース音がトニックに移動し、和音の他の構成音がそのまま保持されることで形成されます。この場合、ドミナントコードのベース音がトニック音に移動することで、トニックへの解決がよりスムーズかつ強調されます。

最終的に、トニックに解決します。この進行によって、ドミナントからトニックへの解決が一層自然で柔らかいものとなり、音楽の流れに滑らかさが加わります。

このような進行は、ドミナントからトニックへの解決において、ベースラインに連続性を持たせる役割を果たしています。通常の解決よりも、トニック音をベースに持つ分数コードを挟むことで、トニックへの到達が少しずつアプローチされるような感覚を生み出します。これにより、ハーモニーの進行がより流れるように、そしてより穏やかに感じられるようになります。
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