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癌の告知を行っている割合は46%だと聞きました。
私にとっては少なすぎる!…と思いました。10年前は
告知はしない傾向にあったのですが、現在ではインフォームドコンセントによって告知が普通だと思っていました。
癌の進行状態、転移の部位、これからの治療の可能性などははっきりと患者に告知するべきだと思うのですが、、
例えば癌とは告知したが、転移している…とは医師の独断
の判断で言わない…ということが今でも普通なのでしょうか…

A 回答 (6件)

渡辺亨先生(国立がんセンター中央病院内科)によると、



わが国では、いまだがん告知の是非を論ずる風潮があるが、インフォームド・コンセントに基づく治療を行うにはがん告知は不可欠であり、もはや、がん告知の是非を論ずる時代は終わった。「わが国の臨床試験の現状」『年報医事法学』13号34頁

そのとおりだと思います。

しかし現実には、癌告知に耐えられない患者さんがいらっしゃいます。No.1~3の先生方がおっしゃっているとおりです。


>例えば癌とは告知したが、転移している…とは医師の独断の判断で言わない

「独断」なんて悲しい言葉をおっしゃらないで下さい。どの医師も患者さんの幸福を考えて悩みぬいています。「告知は当然である」という価値観を前提にすれば、告知しない→告知する、ということは進歩、改良、向上・・・ということになって、告知しない医師は極悪非道という判定を頂戴することになってしまいますが。


○法制化して、事務的に全例告知すべきだと決めていただければ本当に助かります。

告知に際して医師の態度が冷たく配慮が欠けていたと言われることがあります。しかし、どれだけ親身になったとしても受け入れる側(患者さん側)に必ず納得していただける保障はありません。私見では、事務的に伝えるしかないと思います。癌告知に限らず、医師は常に患者さんに親身であるべきものであり、癌告知だけを特別視するのは疑問を感じます。もちろん異論はあるでしょうし、それらを否定するつもりはありません。


患者さんの幸福のために悩んでいる医師を追い詰める事態が生じています。それは医療訴訟です。

(1) 癌告知しなかった→知る権利を侵害された→訴訟
(2) 癌告知した(予後不良を知らされた)→知らないでいる権利を侵害された→訴訟

このどちらも存在します。個々の事案では、告知問題だけでなく医師への不信感、患者が医師の指示を守ったか?、治療の問題などが複雑に絡み合っていて一概に言えないのですが、
(1)は患者側の勝訴、敗訴の両方があります。
(2)はまだ少ないのですが、判決文の中に、「医師には、告知に当たって不必要な精神的ショックを与えないようにすべき注意義務がある」というくだりを含む判例があります。

一昔前には「どんなに不良な医師の乱診乱療であっても、訴訟しても患者側は勝ち目がない」という状態でした。ところが、ここ最近では、「どんなに真面目な医師が真摯に治療しても、結果が悪ければ訴えられて敗訴する可能性が高い」という傾向にあります。

確かに、どうしようもない不良な医師がいることは認めますし、それを訴えることには異論はありません。しかし、現状では「悪しきマスコミ」などに煽られて、医療行為に関して全て結果責任を求める風潮があることを憂います。

また、本人に告知できない場合、「患者の家族に対する情報を収集し、必要であれば、患者の家族と直接接触するなどしてその適否を判断する義務がある」という複数の判例がありますが、最近では個人情報保護法、プライバシー保護の観点からすると、このような判例は誤りであり、告知は本人にのみ、家族には本人の了解が無ければ伝えてはならない、と解されます。


一体、医師はどうすればいいのでしょうか?

社会全体の流れとしては告知される方向に進んでいくと思います。しかし、個々の患者さんに即して思い悩むことは続くでしょうね。訴訟などの雑音に煩わされたくないものです。

参考URL:http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pro/ic/020201.ht …
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この回答へのお礼

先生、ご回答ありがとうございました。確かに医師にとっては告知は大変気が重いのかもしれませんね。
訴訟のことを考えるとなおさらですね。

お礼日時:2005/07/13 01:25

mhougaさんのニュースソース見せてもらいました。


ingrrateraさんはこのニュースで医療側が悪いと思っていらっしゃるのでしょうか?
ではどうしたらいいのでしょうか?理想は100%告知でしょうか。

===================
余命6か月以内の「終末期」の患者本人に対し、病院側が病名を告知したケースは、全国の一般病院で平均約46%であることが、尊厳死に関する厚生労働省研究班の初の全国調査で分かった。

2005年6月22日 読売新聞
===================
もしご本人だとして、ちょっと調子が悪くて病院にいき、検査結果で「末期癌です。転移があります。よくもっても6ヶ月です。手の施しようがありません。あとはホスピス行ってください」と告げられても大丈夫ですか?

本当にどうしたらいいのですか?これは医療側が押し付けるものではなく、国民みんなが真剣に考える問題です。
医師「ご本人は末期がんでかなり厳しい状況です。」
家族「専門的でわからない」
医師「じゃあ、あまり厳しいことは本人には言わないほうがいいですね。」
家族「おまかせします」
でも告知しても訴えられ、告知しなくても訴えられる時代です。そしてどちらも結果が悪ければ裁判に負けるのです。どうしたらいいのですか。

一方的に医師が悪い、と言う論調のマスコミにはもう疲れました。医療費31兆円はパチンコ産業と同じ程度の額です。
つ ま り、
日本人は医療にパチンコ代程度しかかけていないのです。3割負担ですから税金を除いて自分が窓口で払うのはパチンコ代の3分の一程度です。

その金額で外来、薬、入院、手術、ホスピスからすべてをやっているのです。必然的に人件費(医療関係者)を削って補っているのです。アメリカの60%前後の医師数で半分以下の看護婦数でやっているのです。それなのに外来受診数も入院患者数も先進国トップです。WHOでは日本は健康達成度1位ですが、医師の労働環境はOECP30カ国の下から4位、つまりは最低です。常にオーバーワークにさらされています。ちょっと間違えば袋叩きです。それでも医療は悪者ですか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました、まず46%の件ですが、
すべての癌(早期含む)のことだと思っていました。
私は恥ずかしながら典型的なマスコミに踊らされている者でした。お医者様のイメージは私にとってはとても崇高なものです

お礼日時:2005/07/13 01:30

質問者様が見られたのは先月新聞発表された厚労省調査のことでしょうか(下記URL)。


この記事では「余命6ヶ月以内」の患者さんに告知をすることに関して、「中・小規模(50~300床)の一般病院」を対象に行ったものとされていますね。

中小規模の病院で対応しているがんの患者さんというのは、もちろん積極的治療を行っている場合も多くありますが、療養目的で入院されている患者さんもかなり含まれていると思います。そういう患者さんは大病院で長期間入院していることができないからです。
がんが進行して緩和ケアが主になる人、ご高齢でがん治療に耐えられないと判断され療養している人、がん以外の合併症の方が重症で療養を余儀なくされている人、そういった方々を多く含む状態での「46%」なのです。

一方、今回対象外である大病院やがん専門病院では、積極的治療を行われるような患者さんが多いと思われます。そのため、治療をスムーズに行うために、実際の告知率はかなり高い場合が多いです。

また、「6ヶ月以内」という制限を外し、早期がんや進行がんであってもそれなりに治療効果がのぞめる場合も告知率が高いと思われますが、これも今回の統計では対象外です。

46%という数字は「6ヶ月以内」「中小規模の病院」の話であり、日本全国の平均を表わしているわけではないということをご理解いただきたいと思います。

医療の現場では、一律に全員に告知すべきとも、告知せざるべきともいえません。医師の一存で告知すべきかそうでないかを決めることはめったにないと思います。
一般的には患者さんの病気の状態や性格、ご家族との関係、家庭環境・・・それら全てを考えた上で告知をすべきかどうかを相談の上決定しています。

私自身のがん告知率は9割くらいです。
それ以外でも「がん」という言葉を使わず、「顔つきのよくない腫瘍」「進行性の腫瘍」という言葉で表現する場合もあります。

ご家族との相談の上全く告知をしないケースの例としては、あまりにも急速に進行するため本人の受け入れを待つより先に寿命が尽きてしまう可能性が高い場合、ご高齢で認知症がある、又は理解が不十分で混乱を招きかねない場合、などがあります。

いずれにしても、本人に告知しない場合にもご家族には詳しくご説明する場合が殆どで、医師の独断だけで病気を隠すことはしません。医療訴訟になったら困りますしね・・・。

がん告知は我々医療者にとっても永遠の課題です。目の前の患者さん一人一人と向き合うことの大切さを再確認させていただける貴重なご質問をありがとうございました。

参考URL:http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/2 …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました!46%は抽象的な数字だったんですね、情報を誤解してたようです。

お礼日時:2005/07/13 01:23

ほんの数ヶ月前まで、私そして実父は癌患者・家族として過ごしていました。


そんな立場から書かせて頂きます。

この手の「告知」云々の問題は、いくら時代が変わろうとも、「正しい答え」はないと思います。
10年前は確かに告知しない事が主流であり、現在は、癌=告知という絵図がさも当然かのように言われていますが、それは患者自身の精神力はもちろんの事、その病期にも十分に左右されるべきものだと思います。

あなた自身、告知すべきだというお考えのようですが、それは早期発見に関わらず、例え「かなりの進行癌です。もう打つ手はありません」というレベルの癌告知でも、同じお気持ちでいられますか?
必ずしも治る見込みのある告知ばかりではないのです。
これだけ医療が進歩したとはいえ、まだまだ進行した癌を治療するには難しいのが現状です。

現に私の父は、4年間の闘病生活の中で、幾度もの告知を受けてきました。告知を受ける度に、その内容はシビアなものとなり、告知する側である医師は、さも当然の業務のように淡々と仰いますが、告知された側の父の心情を思うと、やはり娘として辛い思い出でしかありません。
かといって癌の治療の大半は、本人の病識なしでは出来ない治療が多く、やはりある程度の告知は必要だと思います。
ただ、大切なのは「告知しっぱなし」の医師があまりに多いという事です。告知された患者の精神的なフォローがなされないままに、次々と残酷な告知をする事が果たして本当に患者の為なのか・・・私は未だ告知の問題については疑問に思っています。

患者主体の医療を提供するには告知は大前提かもしれませんが、根治するのが難しい癌などの病気の場合、「真実を全て伝えれば良い」というものでもないように思います。


非常に難しい問題です。
そして「私だったら・・・」という考え方。それは本当にその場になってみないと分からない事であり、この言葉ほどあやふやな言葉はないと思っています。
現に私自身もいざその場になってみたら、何を望むかは現時点では分からないからです。


少なくとも私は、数々の厳しい告知にも常に冷静に受け止め、最期まで生きる事に一生懸命だった父を誇りに思っています。と同時に、父自身に全てを告知した分、何の隠し事もなく闘病生活を支える事ができ、私達家族は救われた反面、結局はそれら全てを父1人に押し付けてしまっていたという現実・・・。やはり後悔してもしきれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます、個人の考え方によって告知してほしいか否か…と尋ねられたら今までは告知してほしいに即答でしたが、少し考えが変わりそうです…
非常に難しい問題です

お礼日時:2005/07/13 01:20

非常に重い質問ですね。


この種の回答は、若い方は告知希望に多く、実際に病気になったりなることの多い高齢者の告知希望者は減る傾向にあります。

私は告知派です。第一に患者様にうそをつきたくない、あと残された時間を有意義に過ごしてもらうために私は告知していきます。ただ、その条件を満たさない方も実際にいらっしゃいます。生活や家族自体が崩壊している、本人に精神障害や痴ほうの症状がある、性格上の困難などがありますと問題は複雑です。たとえばヤクザやホームレスに近い方ですね。縁を切られていたり、逆に戸籍上の複数の関係者が出入りしてなんだかわからなくなったり。関係ない人が逆切れしていたり、本人が病院から逃亡したり。なぜ医師がここまで、と言うくらい交通整理をやらなくてはいけないので、かなり大変ですよ。

もしも自分がingrrateraさんご自身が癌でしかも末期だったらどうします?
あるいは非常に進行していて根治治療をしても5生率(5年間生きていられる確率)が30%だとしたらどうします?これはとても難しい問題です。皆さんのバックグランドが違うので、正解はひとつではないと思います。わたしは家族の方にも十分お話して、ご理解を得ていただいてご本人にも話をするのが一番だと思います。

告知をしたはいいが言いっぱなし、あとの治療を含めたケアがなければそちらのほうが問題ではないでしょうか?ケースバイケースで言える範囲が異なります。私たちはなるべく正直にやろうとしてます。これからはさらに告知率が上がるでしょう。それでも日本のなかの人間関係としては、いきなり「癌です。」という感じに事務的にはなかなかなれないでしょうね。医師の自己裁量というよりは状況との兼ね合いだと思います。

ご参考になりましたら幸いです。
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この回答へのお礼

先生の貴重なご意見に感謝します。お医者様によって告知するか否かは差があるんですね

お礼日時:2005/07/13 01:17

告知を受け止める気力や判断力の無い患者さんが居るのです。

インフォームドコンセントは患者さんに判断を強いる側面があります。
基本的に大変な病気で、最新の治療法はわからないほど複雑で、その治療法や状況を総合的に判断して、決断しろといわれても途方にくれてしまうわけです。
医師の独断というより、あきらかに告知して事態が悪化するケースはすくなからず見られます。判断力のある方は自分をみれば気が済むかもしれませんが医師は全ての患者さんに向かわざるを得ない、そういう事情もあります。
こういう患者さんへの対処で何か名案がありますか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。確かによい対処が見つかりません。しかし、患者から自分の転移などの状態を問われた場合はどうなるのでしょうか?

お礼日時:2005/07/11 23:39

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