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ドルビーの有無やテープの差によって周波数特性はどのように変化しますか?

A 回答 (2件)

まずテープの差について。



テープにはノーマル、CrO2(クロームまたはハイポジション)、、FeCr(フェリクローム)、メタルの4種類があって、ノーマル=I、ハイ=II、フェリクローム=III、メタル=IVと略されます。で、それぞれのテープの特性によって、録音される際に信号の記録方式を変更しています。ですので、例えばハイポジションのテープをノーマルで録音すると、音はめちゃくちゃになります。
またノーマルよりハイポジションの方が、再生イコライザの差によりヒスノイズを低く抑えることが出来、ハイポジションよりメタルの方が大きな音を録音することが出来ます(ダイナミックレンジが広い)。
さらに、同じポジションであっても、テープの価格やメーカーによって、それぞれ周波数特性が異なります。一般に価格の高いテープの方が、高音がより強調される傾向があります。原音よりも高音が大きめに記録されるのです。
これはそのデッキがどのテープの特性でチューニングされているか(これっをリファレンステープという)によって、どう変化するかが変わってきます。
リファレンステープは説明書に書いてある場合がありますが、不明ならば、いろいろなテープで聞き比べて、自分の好みで選択すればよいでしょう。



ドルビー(ノイズリダクション)について。

ノイズリダクション(以下NR)の仕組みですが、これはパソコンのファイルの圧縮の仕組みと結構似ています。その仕組みは次のとおりです。
録音するときは、ノイズに埋もれそうな小さな音をNR回路により大きく変換されて録音します。再生時は大きく録音した音を、録音時とは逆に小さく再生してやることによって、ヒスノイズ(シャーっというノイズ)も小さくなる仕組みなのです。
これの仕組みは、リファレンステープに近い周波数特性をもつテープを使っているうちは問題ないのですが、リファレンステープと周波数特性の差が大きいテープを使用すると、特に高音時で原音と再生音との差がいっそう広がってしまうことになります。この傾向はノイズリダクション効果が大きいほど顕著になります。
またドルビーNRはその効果が大きければ大きいほど、息つき現象というものが起こりやすくなります。息つき現象とは伸びる音が短く切れているように聞こえる現象です。
またアナログではなくCDに代表されるデジタル音源を録音する場合、ドルビーNRは高音が削られてしまう傾向があり、これを改善しようとしたのがHX-PROと言われるものですが、これも完全ではありません。

先ほども書いたとおり、特にドルビーNRを使用する場合には、周波数特性をリファレンスになるべく近い状態にしてあげる必要がありますが、逆にカセットデッキ側で周波数特性を合わせてあげる仕組みがついている場合があります。これがバイアス調整とレベル調整と呼ばれるものです。わたしが使用しているデッキ(アカイ GX-Z9100EV)には両方ついています。

で、結論ではないのですが、わたしの場合ですが、

・NRは使わない。どうしても使いたい場合はドルビーB+HX-PROにする。
・ヒスノイズが小さいハイポジションまたはメタルを使う。
・バイアス調整を必ず行なう。
・録音時はダイナミックレンジをフルに使い切る。
        ↑
  大きな録音レベルで録音すれば、再生時にボリュームが絞れるので
  ヒスノイズが聞こえにくくなる。


こんなんでいかがでしょう?
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その後いかがですか?


問題が解決されないければ、その後貴方がやったことと、その後の状況を補足してください。
解決されれば締め切ってくださいね~(^^)
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