
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
石鹸のような界面活性剤は水中でミセルという分子の配列集合体を作り易い性質があります。
この性質が界面活性の説明に重要な意味をもっているのです。
泡の表面に石鹸の分子が集合配列し強固な膜を形成して泡の壊れるのを防いでいるのです。
石鹸の性質を支配するのは脂肪酸の分子の大きさや構造により決まります。
適当な溶解性、ミセル膜の強度を保つのに適した脂肪酸の石鹸はそうでない石鹸より泡立ちもよく消えにくいのです。
長鎖脂肪酸はこの性質に適していますがあまり長いと溶解度が低下します。 この為必要な濃度に達しなくなりミセルの強度が不足します。
不飽和脂肪酸は溶解度は良くなりますが、分子の長さが不足して弱い泡強度になります。
従って適当に混在した脂肪酸を選んで石鹸を製造しています。
No.2
- 回答日時:
まずNo.1さんの補足ですが、炭素鎖があまりに長すぎるとほとんど水に溶けない物質になってしまうので長すぎず、短すぎずほどよい長さの脂肪酸がせっけんに適していると言えるでしょう。
また炭素鎖が直鎖であるか枝分かれを持つものかというのも重要で、これによってもミセルの形(膜とか球とか筒とか色々あります。)が変化するので、あわ立ち方にも差ができるはずです。詳しい説明ありがとうございました。炭素鎖に枝分かれがあり、ミセルの形が変化するとは驚きです。筒?とはちょっと想像出来ませんが、手を洗いながら泡をまじまじ見てしまいました。「石けん」って奥が深いですね。

No.1
- 回答日時:
「脂肪酸によって」ということですが、脂肪酸の炭素鎖の長さの違いということでしょうか。
もしもそういうことでしたら、ミセルのでき方と関係があるのではないでしょうか。
炭素鎖が長いほど疎水性の部分が大きいことになりますので、油を取り囲むような形でのミセルが出来やすいということだと思います。
炭素鎖が短いと、石鹸の親水性が高くなってしまい、ミセル形成に必要な疎水性の部分の集まりができにくくなるのだと思います。
極端な話、酢酸ナトリウムでは石鹸になりませんよね。
炭素鎖の長さ以外の話でしたら、小生には??です。
ちなみに、添加物によっても泡立ちは変わるようですが、これは関係のない話ですよね?
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