プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんばんは。
私は生物機能化学の遺伝子関係を専攻している院生です。
実は今、ものすごく困っています。
現在ゼミの為にウィルスベクターについての論文(英語)を読んでいます。
遺伝子治療などに用いる為の、アデノウィルス随伴ベクター開発についての論文です。
その実験において、作製したベクターを用いた『レスキューアッセイ』という操作後、サザンブロッティングを行うことで、うまくできたかどうかを確認しているようです。

けれども、この"レスキュー"というのが一体なんなのかが分かりません。
プロトコールが書かれた本を探してみたのですが見つからず、また、参考文献についても掲載されていた雑誌が学校には置いてなかったために、取り寄せを頼みましたが、間に合いそうにありません。
他の論文も読んでみましたが、詳しく書いてある論文を見つけることができませんでした。
いろいろネットなども利用して調べたところ、『プラスミドレスキュー』というものがありました。
これは、同じことなのでしょうか?
そもそも"レスキュー"とは何を指しているのか。
また、『レスキューアッセイ』というのは一体何を目的とした、どういう操作なのか。
分かる方、おられましたらどうか至急回答をお願いいたします。

私は遺伝子組み換えなどをしたことはあっても、ウィルス関係の実験などはしたことがありません。
わずかに分野が異なっているとは思っていましたが、調べても調べても原理や意味さえ分からないことがあるとは思わなくて、時間も無くなってきて本当に困っています。

どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

Adeno-Associated virus (AAV) のrescueとplasmid rescueは別物です。



plasmid rescueはトランスポゾンなどで誘発した挿入変異の挿入部位をゲノムから同定するための手段です。
あらかじめトランスポゾンを改変して内部にプラスミドの配列を挿入しておきます。これが挿入したゲノムDNAを適当な制限酵素で切り、ligaseで処理した後、大腸菌に導入します。すると、プラスミドと挿入部位周辺のゲノム配列を含んだ断片が環状化したものによって形質転換した大腸菌だけが生えてきます。これからプラスミドを回収して挿入部位の配列を解析します。
ショウジョウバエで最もよく使われていた方法だと思います。今では、inverse PCRで挿入部位を調べる方法のほうが主流ですが。

virus vectorのことはよく知らないのですが、これが参考になりませんか?
http://jvi.asm.org/cgi/content/full/77/21/11480

私はこのように理解しました。
AAVは単独では宿主のゲノムDNAに挿入した(あるいは人為的にプラスミドなどに挿入された)状態で存在しています。しかし、helper virus (adenovirusやherpesvirus)が存在すると宿主から切り離されてvirusとして増殖する。この過程をrescueと呼ぶ。
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この回答へのお礼

答えていただいてありがとうございます。
私なりにもプラスミドレスキューを調べていて、どうしても腑に落ちない点があったので、とても助かりました。

教えていただいた論文も読ませていただきました。
当然少し操作などは異なっていたのですが、それでも足りない部分を補ってくれるには十分だったと思います。
今日、問題(?)のゼミだったのですが、なんとかきちんと発表や質問への応答をすることができました。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/16 00:48

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