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取得原価主義の欠陥について、(1)資産評価額が現実の資産価額(時価)と乖離する。(2)本来の営業活動に基づかない保有利得が利益計算の中に混入する。(3)物価変動を反映した資本の維持が図れない。という3点があるようです。このうち(1)については理解できるのですが、(2)と(3)についてよくわかりません。(2)はテキストの説明で、「過去の支出額に基づいて算定される費用が、売上高のような最近の物価水準を反映する収益に対応させられる結果、特に物価上昇時には企業本来の営業活動の業績を示すものではない保有利得が計上されると」説明され、(3)については、「過去の支出額に相当する金額は収入から回収されて維持されることになるが、それを超える額は利益として分配可能な状態におかれるため、物価上昇の影響を受けて騰貴した資産を再取得できるほどの金額は企業内部に維持されない。従って、企業活動を継続していくための実質的な資本を維持することができない。」この二つの意味がよくわかりません。保有利得の話は後入先出法の所でも出てきましたが、イマイチです。

A 回答 (3件)

税理士の最新の教科書でしたか。


「会計学は変化しています」なんて偉そうに言って少ししまいました(間違ってはいないのですが、ちょっと恥ずかしい・・)。

 さて次の質問について。
「過去の支出額に相当する金額は収入から回収されて維持される」。

 単純に考えたらわかり易いと思います。

 2004年3月31日(期末日)に100万円で広告宣伝を行ったとしましょう。
 その結果、05年4月1日(翌期)から売り上げが増加し、その売上げの中でも広告宣伝によるものが200万出たとします。
 この収入(200万)は過去の3月31日の支出(100万)によるものが大きいと考えられます。
 このときに、過去の支出100万は収入200万で回収できたといえるのです。

 費用をかけることによって企業は利益を生むって考え方が前提としてあるのでしょうね。

 どうでしょう、ピンときましたか・・・。


 あと。
 専門学校の先生に直接聞いてみるのがベストではないでしょうか。あっちはプロですよ、私よりももっといい答え持ってると思いますし(もしかしたら私が間違えてる可能性だってある)!
 是非聞いてみてください。

 さらに。。。できればで。。。。。
 専門学校の先生の答えをできる範囲で書き込んでほしいのです。専門学校の先生は会計の教科書をどのように解釈し、説明するのか少し興味があるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。よくわかりました。
専門学校の先生に聞きたいのですが、私が住んでる県には先生がいないのです。いつもビデオで受講しているのです。それで先生に質問できず、ここで質問しているのです。ご期待にこたえられずに申し訳ございません。

お礼日時:2005/12/08 22:24

そうでしたか。



 私の回答が少しでもお力になったらば幸いです!!

 では、失礼します。
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(2)、(3)ともにポイントは「物価変動」ですね。

それがイマイチピンときていないために教科書の説明がわかりにくいのでしょう。

「物価変動会計」や「インフレ」、「デフレ」などで検索しお金の価値が変わることがある、ことを理解しなければいけませんね。 

以下、私なりの解説です。
 
 まずこれからお話する前提として「物価上昇率が非常に高い経済状態である」ことを述べておきます。

 (2)について。
 例えば第1期4月に100円で商品Aを仕入れたとしましょう。これを同じく第1期4月に200円の値札で並べたとしましょう。すると利益は100円(200円-100円)ですね。
 ところがこの商品Aが売れずに一年経過したとしましょう。この一年に社会全体の物価はかなり高騰し、それにつれて商品Aの値札も300円になりました。そのときに売れたらば利益は200円(300円-100円)となり、同じものを売ったのに(物価変動という要因で)利益は異なってきてしまうという問題があります。

 一年間売れ残っただけなのに利益が大きくなってしまったのです。これが「企業本来の営業活動の業績を示さすものではない保有利得が計上される」ということです。


 (3)これは少しややこしい。以下わかりやすくするため少し乱暴な表現になりますが。
 
 ここでまた思い出してください。物価上昇がとても激しい状態であることをです。

 2004年4月~2005年3月の一年間で利益が1000万円でたとしましょう。つまり「過去の利益」です。
このうち500万円を株主に分配し、残りの500万で来期に必要な資産を買い、来期の利益に結びつけようとしています。

 しかしながら、社会全体の物価は上がる一方です。
残りの500万で資産を買おうにも物価が上がっており、「過去の利益」500万で資産を買おうにも、すでには社会全体の物価が上がっており去年500万で買えたはずのものが今では700万に値上がりしていて、これでは足らなくなってしまいます。

 そこで足らない分を企業に残しておいたお金(剰余金)でまかなうのですが、これを繰り返していればどんどん会社内部のお金がなくなってしまいます。
 その結果資本金が足らなくなってしまうということが起こりうるのです。

 どうでしょう、ピンときましたか・・・?

 ちなみに質問です。そのテキストは何年前に発行されたものですか。とても興味があるのでそのテキストのタイトルと著者、出版年次、出版社等を是非教えてください。
 蛇足ですが、会計学は変化しています、最新の教科書を使うのがよいかと思います。

この回答への補足

ご返答ありがとうございました。
(2)はよく解りました。私が読んだこの本は、「資格の学校TAC」という予備校の財務諸表論税理士コースの今年の理論テキストです。
(3)についてもう少しお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。「過去の支出額に相当する金額は収入から回収されて維持される」と言う文章の意味がよくわからないのですが、教えていただけませんでしょうか?

補足日時:2005/12/03 13:49
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