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波語を独学で学んでる者です。白水社のポーランド語辞典を
使っているのですが、辞書の表題を眺めていて文法的に解釈
出来ないことがあり、ご教示を賜りたいと思い質問致します。

教えて頂きたい事は、辞書の題名のポーランド表記です。
Maly slownik polsko-japonski (波語固有文字は使っていません)
の”polsko”をどう解釈したら良いのでしょうか?
つまり japonski は形容詞でslownikの定語のように思われますが
polsko の”o”が何を示すのか解らないのです。語尾から
推測すると副詞かとも思うのですが、そうであっても文法的に
どう解釈すべきか解りません。
白水社のポーランド語の入門を、全て理解した訳ではありませんが、
最後まで読み通したのに本の題名すら解釈出来ないことに落胆
しております。
どなたか教えて頂けると嬉しく思います。宜しくお願い致します。

A 回答 (7件)

文法的に説明するとなると難しいですね。



うーん、私としてはやはり先に来る形容詞を副詞ととるのは適当ではないのではないかと思います。

というのは、polsko-japonski というのはあくまでも対等の立場にあるもので、どちらかがどちらかを修飾するものではないと思うからです。この場合どちらもslownikにかかるはずで、これでどちらかがどちらかを修飾するのであれば、並列法ではなく、従属法になってしまいます。

ゆえに、この場合-oは連接辞と取るのが正しいのではないかと推測されます。それ自体では機能しないけれど、ほかの詞に伴うことで機能するものととるほうが納得がいくような気がします。

副詞は形容詞から発するものが多く、形容詞が-оで終わるものが多いのも、もともとは形容詞短語尾中性形から来たものが多いからです(このあたりはスラヴ諸語の違いがまだあいまいだった古代教会スラヴ語の知識で話しています)。

形容詞の語尾を連接時-оにした場合と副詞の語尾-оが似ることは当然のこととは思うのですが、これを副詞=従属の関係と解釈した場合、形容詞の順序を逆にしたら意味が取れなくなるはずです。この場合、逆にしたところで意味は取れるので、あくまでも並列の関係は崩れていないことになります。

和波・波和ともに、どちらかが主、従の関係ではなく、対等の関係であり、先にくるほうは辞書の見出しの順番の関係でしかないと思います。

私もこのあたりはあまり詳しいとは言えないので、参考程度に聞き流してくだされば助かります。
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この回答へのお礼

追加のご説明どうも有難う御座いました。
証明を読ませて頂くと整然として成る程と感心致します。
両形容詞が対等であり、且つ或種の限定と言うか固有性?を
含ませようとした時、一方の形容詞語尾を語感として違和感
の無い -o を付ける事で、通常の形容詞の並列と弁別した、
と解釈して良いでしょうか。
古代教会スラブ語の知識があると波語や露語を学ぶに当って
より深い理解が出来るのだろうと羨ましく思います。
白水社から入門書が出ていたようですが、もう絶版になって
いるでしょうね。今使っている「ポ語の入門」も絶版になったそう
ですし、良い文法書が少なくなるのは残念なことです。
今回の遣り取りでは色々考える事が出来て有意義でした。

お礼日時:2005/12/23 05:05

もう一度 No.3です。



「私は文法が好きなので、理詰でこうこうだからこうなると
説明出来ると嬉しくなります。」
もしかしたら、こういう主旨のご質問だったのかも知れないとは思っていました。

確認したところ、やはりご推測通り副詞だと説明されています。

ここからは私の推測なのですが、複合形容詞の場合に先の形容詞が副詞になるのは、それが後の形容詞を形容する働きをしているからではないのでしょうか。(これで、先ほどの「赤くて小さい果物」の例が適切でないことが明らかになってしまいましたが…)

"polski i japonski slownik" だと、polski と japonski が それぞれ polski に同等にかかり、「polski であり japonski である slownik」となり、この組み合わせでは意味をなしません。

でも polsko-japonski だと、はじめの polski がまず japonski にかかり、その上で slownik にかかるので「japonski で polski を(解く)slownik」とでもいうように機能するのではないでしょうか。ちょっとそのあたりは自信がありませんので、No.1 の machirda さんに答えて頂きたいところです。

「ポーランド語、頑張って勉強して下さい。そして Antoni Golubiew の "Boleslaw Chrobry" をぜひ原語で読んで下さい。」と、ポーランド人の夫が申しておりました。文法は私も大好きですので、またこちらでお会いしましょう。
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この回答へのお礼

再びどうも有難う御座います。
御説のような考え方(日語で波語を解く)は私も考えたのですが、波日辞典の場合
「日語で解く波語辞典」と言う意味だとしますと、寧ろpolski-japonskoの方がしっくり
行くような気がして、この考えは止めました。そもそも辞書の題名の表記が彼国と
本邦とで同じ理屈に拠ってつけられるかどうかも知りたい所です。
例えば波日辞典の場合、単に見出し語ー語釈の順を表した「波語ー日語辞典」
なのか、「波語を日語で解釈した辞典」を省略して「波日辞典」としているのか。
後者なら御説の解釈も成立し得る可能性もあると思います。
今の所 machirda様の解釈(両方とも形容詞)の方が受容れやすく感じます。
ただ、「確認したところ、やはりご推測通り副詞だと説明されています。」と書かれて
いますので、何か文法書で確認されたのでしたら、矢張りpolskoは副詞として
何とか解釈すべきなのか・・・判じ難いです。
ご主人様の御言葉有難く思います。田舎で独り文法書を師と仰ぐ者には励ましの
御言葉身にしみます。何時の日かその「雄雄しきボレスワフ」?を原書で読めるよう
じっくり学んで行こうと思います。

お礼日時:2005/12/23 04:28

No.1の回答者さんのおっしゃる通りです。

日本語にわかりやすい比較がありますので、蛇足ながらお話します。

例えば「果物」を「赤い」と「小さい」で形容すると、「赤い小さい果物」ではなく「赤くて小さい果物」となりますが、その「くて」は一体何だと聞かれたら、とりあえず「形容詞はそう並べると決まっているから」としか答えようがありません。

もちろん、言語学的に詳しい説明はそれ以上にいくらでもできるのですが、「くて」に初めて遭遇するほどの初心者の方への答えとしては、全く不適当になってしまいます。

そういう訳で、ひどく強引ではありますが、この o は「くて」の類だと理解されることをおすすめします。
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この回答へのお礼

ご返答どうも有難う御座います。
私は文法が好きなので、理詰でこうこうだからこうなると
説明出来ると嬉しくなります。しかしエスペラントでもなければ
全て理屈通りと言う訳にも行かず、矢張り慣用や例外とかで
丸覚えするしかない事もあるでしょうね。

お礼日時:2005/12/20 22:49

私もポーランド語はよく知りませんが、フランス語でも似たような現象が見られます。


仏和辞典は dictionnaire francais-japonaisですが、仏日関係という場合は relation franco-japonaisという風に言います。恐らく、2つの形容詞を合成して一つの形容詞にする時、最初の形容詞語尾は不要になるのですが、語尾を完全に取ってしまうと、発音しにくくなるのでoをつけるのだと思います。
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私もポーランド語はよく知りませんが、フランス語でも似たような現象が見られます。


仏和辞典は dictionnaire francais-japonaisですが、仏日関係という場合は relation franco-japonaisという風に言います。恐らく、2つの形容詞を合成して一つの形容詞にする時、最初の形容詞語尾は不要になるのですが、語尾を完全に取ってしまうと、発音しにくくなるのでoをつけるのだと思います。
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この回答へのお礼

ご返答、どうも有り難う御座います。
スラブ語に限らず印欧語に広く行われている用法なの
かも知れませんね。どの場合に o がつくのか興味のある
ところです。

お礼日時:2005/12/20 22:32

私もポーランド語はよく知りませんが、フランス語でも似たような現象が見られます。


仏和辞典は dictionnaire francais-japonaisですが、仏日関係という場合は relation franco-japonaisという風に言います。恐らく、2つの形容詞を合成して一つの形容詞にする時、最初の形容詞語尾は不要になるのですが、語尾を完全に取ってしまうと、発音しにくくなるのでoをつけるのだと思います。
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ポーランド語の専門家ではないのですが、おそらくスラヴ語によく見られる複合形容詞のパターンかと推測されます。



複合形容詞とは、意味の異なる二つの単語をくっつけて新たな単語をつくる方法です。ご質問の場合だと対等な二つの単語から作る複合形容詞(並列法)の場合だと思います。

つまり、polskiとjaponskiという二つの形容詞をつなげて一つの形容詞として用いるとき、二つの形容詞をハイフンでつないで作りますが、そのとき最初にきた方の形容詞の語尾を-oとする規則があります。

この場合、波和辞典ですからpolskiが先に来るので、語尾が-oになってpolskoになり、さらにハイフンで後に来るjaponskiとつなげます。性・数・格変化するのは後に来るjaponskiだけなので、clownikにあわせて男性形になっていることになります。

逆に和波辞典だとjaponsko-polskiになります。

ほかにもいろいろな形容詞で用いられます。
例えばspoleczny(社会的な)とekonomiczny(経済的な)からspoleczno-ekonomiczny(社会経済的な)などです。
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この回答へのお礼

ご返答、どうも有難うございました。
複合形容詞というのは初めて聞きました。
普通、形容詞を並列する時は i でつないでどちらも同じ変化を
するのですが、ハイフンで繋ぐほど密接な形容の場合は
初めの形容詞の後に o をつける、と解釈して良いのでしょうか。
スラブ語に良く見られる用法との事ですので、ロシア語の文法書
(比較的多く出回っていますので)を参照して見ようと思います。
大変参考になりました。

お礼日時:2005/12/20 22:24

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