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おすすめの短編小説を教えてください。
こんにちは。
自分は、幻惑的で怪しい妖しい短編小説が好きです。
そういった小説でおすすめの作品がおありでしたら
ご紹介いただけましたら、幸甚です。
また、その類の短編小説を紹介している
サイトやブログなどがございましたら、、
そちらもご教授いただければ、極めて光栄な所存であります。
なお、ご参考までに具体例として
自分が好む作品群をいくつか挙げておきますので
何卒ご査収のほどお願い申し上げます。
「夜ふけと梅の花」井伏鱒二
「赤毛連盟」コナンドイル
「無頭の鷹」トルーマン・カポーティ
「殺し屋」アーネスト・ヘミングウェイ
「屋根裏の散歩者」江戸川乱歩
「鍵のかかる部屋」三島由紀夫
「めくらやなぎと眠る女」村上春樹
「ねじの回転」椎名誠
「黄金虫」エドガーアランポー
「外套」ゴーゴリ
「アリババと40人の盗賊」
「古屋の守」作者不詳(絵本)
「箱男」安部公房
「一千一秒物語」稲垣足穂
「歯車」芥川龍之介
上記の作品群にはミステリーや怪奇(ホラー)小説、SFと
呼ばれるジャンルに属するものがございますが、
特に、そういったジャンルへの執着はございません。
むしろ、トリックがどれだけ巧みかとか
どれだけ怖いか、ということにはほとんど興味はなく、
-うまくいえないのですが-
ジャンルを問わず作者を問わず、その作品群自体が持つ
なんともいえない“あじわい”が好きでございます。
今気づいたのですが、おそらくドッペるゲンガーものや
奇想天外な物語(あくまでもUFOや幽霊とかの短絡的ではない)が
好きなのかもしれません。抽象的にて申し訳ございません。
何卒宜しくお願い申し上げます。
No.7
- 回答日時:
それならこれかな。
日本ですが。『日本幻想文学集成』(全33巻 別巻(古典)1巻 国書刊行会)
明治から戦前までの「幻惑的で怪しい妖しい短編小説」の叢書です。1作家1冊。
ご満足いただけると思います。
ご参考まで。
ご回答ありがとうございます。
この本すべて、欲しいです。うーん。全部で約¥66,000-。貧乏人にはつらいです。
ですが、この作品集をご教授いただいたことで、
日本幻想文学の代表作のリストを入手できました(苦笑)。
買わずに、不純ですね。国書刊行会さんすみません。
それにしてもそうそうたるメンバーですね。
夏目、芥川、谷崎、、幸田、、鴎外、川端、坂口、室生、などの教科書レベルの作家人とともに、
渋沢龍彦
夢野久作
小川未明
池内 紀
吉田健一
久生十蘭
佐藤春夫
石川淳
中島敦
内田百間
などのまさにザッツ妄想猛者!!たちが並び、わくわくしてきます。これ全部読んだら、果たして社会復帰できるのでしょうか?
余談ですが、太宰が入っていないですね。
『トカトントン』とかは幻想文学ではないのかな。
幻想作品が少ないからかな。
そういえばずらーと並んだリストの中に、発見しました。
忘れてました。
大好きな宮沢賢治がおりました。
『どんぐりと山猫』『セロ弾きのゴーシュ』『土神ときつね』『月夜のでんしんばしら』はベタながら、やはり秀作だと思っております。おそるべき空想力。
さらに『猫の事務所』ですとか、どう考えても「あんた思いつきだけで書いたっしょ」という稚拙な作品もなんかあじわいがあって好きです。最後に怖いライオンが出てきて、いじわる猫どもはみな注意されて、反省しました。はい、おしまい。って。なんじゃそりゃ(笑)。
No.6
- 回答日時:
> ジャンルを問わず作者を問わず、その作品群自体が持つ
> なんともいえない“あじわい”が好きでございます。
真っ先に乱歩の「押絵と旅する男」を思い浮かべたのですが
もう読まれましたでしょうか?
(「屋根裏の~」が挙がっているから既読かしらん?)
近いところで?定番的ですが横溝正史の「真珠郎」は、如何でしょう。
その他で考えますと
ジェイコブス、サキあたりは既出ですので
ちょっと逸らしてロアルド・ダール。
ダールは映画になった「チョコレート工場の秘密」も素敵ですが
短編集「あなたに似た人」に収録されている「味」や「南から来た男」がおススメです。
さて、お好みの作品群から推察して
恐らくタッチしていないと思われるところから、あえておススメを。
●グレッグ・イーガン
奇想天外というと、レトロな味わいの作品を思い浮かべがちですが(私だけ?)
イーガンはバリバリにモダーンな、ハードSFです。
とりあえず短編集ということで「祈りの海」「しあわせの理由」あたりから入るのが良いかと。
http://home.u04.itscom.net/tmizo/buy/200307.html …
http://www.asahi-net.or.jp/~FG4H-KTGR/book/archi …
でも、真に奇想天外という意味においては、この作家は長編をおススメします。
しかも、ハードSFに慣れていない方にはハードルが高いかもしれませんが
●万物理論
私はこれこそが現代の奇想天外だと思っています。
http://blog.livedoor.jp/tenjikudo/archives/17368 …
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/r098.ht …
http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2005/02/dis …
>真っ先に乱歩の「押絵と旅する男」を思い浮かべたのですが
なんという感知能力をお持ちなのでしょうか。
挙げるのを忘れておりましたが、
まさに「押絵と旅する男」!!の世界が大好きなのです。
「チョコレート工場の秘密」もすごく好きでございます。
自分のつたない文章を汲み取っていただいておられるのが
伝わり、ひじょうに感激してしまいました。
(今までご回答くださった皆様ももちろんそうです。
さすが、読書家の方たちは皆様読解力が半端じゃないですね。どれも素敵な作品ばかりご紹介いただき、感謝です。ありがとうございます。)
ということは、横溝正史の「真珠郎」とロアルド・ダール「あなたに似た人」は自分にヒットする確立かなり高いですね。
またまた、さっそくAM☆ZONで購入しました(笑)。
(それにしても、本はお金があまりかからないからいいですねえ。)
横溝正史といえば、「病院坂の首縊りの家」を筆頭に原作者の映画(石坂主演版)ばかりを観ておりました。
グレッグ・イーガンですが、名前だけきいたことがございます。
(大学の先輩で書評家をしている方が、大好きだといってました。)
自分はSFに興味があるのですが、筒井康隆さんの作品ですとか
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」くらいしか読んだことがございません。
SFは、めちゃくちゃ頭の良い人(さらに理系頭脳もある)だけがその世界を堪能できる狭き門であると思っていて、興味がありながら、遠慮しておりました。
それでもSFって読んでみると案外、読みやすいんですよね。
まずは短編集となると、俄然、荒唐無稽でエログロナンセンスで摩訶不思議が大好きなアナログな自分がどう入っていけるのかチャレンジできそうな気がします。
「万物理論」もぜひともチェックしてみます。
そして必ずは、読みたいと存じます。
ここまで、理解してくれている方の紹介する本はとにかくすべて読んでみたいような気持ちになります。
まことにありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
個人の作品集ではないのですが、イギリスの作家モームが選んだ、
河出書房新社『世界100物語』シリーズは逸品ぞろいです。
1巻の『ラ・グランド・ブルティッシュ』(バルザック)
『深紅のカーテン』(バルベイ・ドールヴィリー)
3巻の『猿の手』(W.W.ジェイコブズ)
『トバーモリー』(サキ)
5巻の『目に見えないコレクション』(シュテファン・ツヴァイク)
『フレッド叔父』(P.G.ウッドハウス)
6巻の『グーピの悲劇』(ルイ・ペルゴー)
あたりが印象に残っています。
幻惑的や奇想天外という意味では1巻と3巻の4作品が特におすすめです。
ありがとうございます。
さっそく、検索して、一巻と三巻を
チェックさせていただきましたが、
ものすごいそそられました。
特に『猿の手』
あらすじを読むだけでも、
謎めいていて、わくわくしてしまいましたので
すぐにAM☆ZONで衝動注文してしまいました。
本来ならば、sci-fi様のアソシエイト経由で
買えたならばせめてもの感謝を示せたのですが・・・。
残念です。
転職で一月ほど暇なので、
これで有意義といいますか、
数年ぶりに空想や妄想にふける楽しい日々を
送れそうで嬉しいです。
まことにありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
東野圭吾さんの『犯人のいない殺人の夜』がよかったです。
ご回答ありがとうございます。
自分は、東野圭吾さんですとか宮部みゆきさんですとかの作品は今まで1冊づつしか読んでいません。
ものすごく読んでみたいのですが、性格が捻じ曲がってるせいか、どうしても同時代の大ベストセラー作品を敬遠してしまう癖があり(斜に構えているというような意味のない“こだわり”ではなく、単純にどうしてもある程度古びないと感覚的にそそられないのです。)
そうなると入り口がなかなか解らなく、困っておりました。
(村上春樹さんも「ノルウェイの森」や「ダンスダンスダンス」を読んだのは、他の有名ではない作品をさんざん読んだ後でした。)
ぜひ、読んでみたいと思っております。
宮部みゆきさんの作品には自分が大好きな藤田新策さんが表紙絵を描いているものがあり、それだけでとても読欲をそそられます。
東野圭吾さんも文体や発想が縦横無尽なイメージがあります。
たいへん参考になりました。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
イタロ・カルヴィーノの作品群はいかがですか。
今では多くの作品が文庫本で読めるようになっています。
『まっぷたつの子爵』,『木のぼり男爵』,『不在の騎士』の3部作などが代表作なのでしょうが,
短編集なら『レ・コスミコミケ』あたりが取っつきやすいと思います。
ほかには
カフカの『変身』とか,
川端康成の『片腕』とか,
安部公房の『壁―S・カルマ氏の犯罪』とか,
大江健三郎の『死者の奢り』とか・・・
>イタロ・カルヴィーノの作品群はいかがですか。
今では多くの作品が文庫本で読めるようになっています。
『まっぷたつの子爵』,『木のぼり男爵』,『不在の騎士』の3部作などが代表作なのでしょうが,
短編集なら『レ・コスミコミケ』あたりが取っつきやすいと思います。
おお!!ありがとうございます!!
『まっぷたつの子爵』
『木のぼり男爵』
『レ・コスミコミケ』
タイトルを拝見しただけでも、
心の琴線に触れられますね。
ぜひ読んでみたいと思います。
>川端康成の『片腕』
安部公房の『壁―S・カルマ氏の犯罪』
とても自分の好きな作品です。
そういえば、川端も変態作家として有名ですね。
(もうちょっとギトギトしたエロジジイ風味を
抜いてくれたら自分としては最高なのですが(笑))
ただカフカの『変身』だけは、
(高校一年の時に読書感想文の対象作だったからかも?)
ひたすら退屈だったというイメージがございます。(苦笑)
自分の想像力が乏しいからでしょうね。
あと補足ですが、
おっちょこちょい文学も大好きです。
「仁和寺の法師」とか「くまのぷーさん」とか。
まことにありがとうございました。
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