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- 回答日時:
順番に説明しますね。
(1)再結晶
固体の精製(純度を高くすること)に使います。
適当な溶媒(例えば水)に溶けるある固体の物質(例えばミョウバン)の精製を行いたい場合、高温の溶媒(熱湯)に固体(ミョウバン)を溶かし、飽和に近い溶液を作ります。
次にそれをゆっくりと冷却します。
一般に冷却すると溶解度が低下しますので、溶け切らなくなった固体(ミョウバン)の結晶が析出します。
その過程で、元の固体に含まれていた不純物は溶媒に溶けたままになります。
結果的に、新たに析出した結晶は不純物を含まない、純度の高いものになります。これが再結晶による精製です。
(2)分留
沸点の異なる2種類の物質の混合物を分離したい場合に、それを蒸留用の容器に入れて加熱します。
混合物の温度が、低沸点の物質の沸点になったときに、低沸点の物質が気化し始めます。
このとき、高沸点の物質はまだ液体のままです。
したがって、出てきた気体を冷却すれば低沸点の物質が得られます。
低沸点の物質が出尽くした後に、高沸点の物質の沸点以上に加熱すれば、高沸点の物質が気化し、それを冷やせば高沸点の物質が回収できます。
これが分留です。
(3)抽出
例えば、水の中にある物質が溶けていたとします。その物質が適当な有機溶媒(たとえばエーテル)によく溶けるとします。
水溶液にエーテルを加え、よく撹拌するとある物質は水層からエーテル層に移動します。
エーテル層を分け取った後に、残った水層にエーテルを加え再度同様の操作を行います。
これを繰り返せば、ある物質の大部分がエーテルの側に移ることになります。
これを抽出と言います。
すなわち、水に含まれていたある物質が、エーテルによって抽出されたことになります。
実際に実験を行えばすぐにわかることですが、説明だけでイメージするのは難しいかもしれませんね。
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