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よく分からないのですが、
Sによってラベルされたファージによってバクテリアを感染させた後、ブレンダーにかけ、放射性を調査した。という問題で、何でこのとき”S”とか”P”を使ってラベルするのかがよくわかりません。
たとえば、他の”C”だったりすると、いけないのでしょうか?

A 回答 (5件)

Sは蛋白質を、Pは核酸をラベルしたいときによく使います。


核酸はS原子を含まないし、蛋白質(アミノ酸)はP原子を含まないので、
それそれを特異的にラベルできるからです。
Cを使うと核酸も蛋白質もCを原子を含むので両方ともラベルされてしまいます。

問題の実験はおそらくですが、ファージをバクテリアに感染させブレンダーをかけたときにたときに、例えばバクテリアの中には放射活性が無いとすると、ファージの持っていた蛋白質はバクテリアの中には入っていかなかったということを示しているのだと思います。逆にファージをPでラベルして同じことをするとファージの持っていた核酸について調べることが出来ると思います。

そういう話でいいのでしょうか?
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ブレンダーを使っているので、1952年HersheyとChaseによる「ファージの遺伝子はDNAである」ことを証明した実験だと思います。

この頃はDNAの構造も、3個の塩基によりアミノ酸がコードされることも分かっていなかったので、Averyが「DNAによる細菌の形質転換」を発表していたにもかかわらず、DNAに遺伝情報が担われているということは疑問視されていました。

この実験では32Pによりファージの核酸を、35S(メチオニン)によりファージの蛋白質を標識しました。菌にファージを吸着後、ブレンダーにより親ファージを菌体から分離し、遠心により回収した菌体を新しい培地で培養します。増殖して出てきた子ファージを調べると、最初に加えた32Pの半分ほどが含まれていたという実験です。
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32Pと同様に、核酸の標識にも35Sはよく使われていますよ。

35S-dNTPαSというやつです。α位のリン酸をSで修飾したものだと思いますが。

核酸ラベルの場合、32Pと35Sの使い分けのポイントは
32Pの方がエネルギーが強い(高感度)
35Sはエネルギーが弱いので高解像度(周りにあまりカブらない)
35Sのほうが半減期が倍ほど長い(長持ちする)
近年では35Sと32Pの長所を併せ持ったような33Pも出てきましたけれど。

ちょっと前はシークエンスには研究者の好みで35Sも32Pもどちらも使われていたし、in situハイブリなんか解像度が求められるものには35Sがよく使われたりしていました。いまや、RIを使わないのがふつうですけど。

さて、ファージのラベルになぜ35Sを使うのか。
これは核酸のラベルでしているのだと思いますが、
32Pでは放射線のエネルギーが高くて、生体にダメージをあたえるため、崩壊するとSに変わってしまい(つまりリン酸じゃなくなり)DNA鎖が切れてしまうためだと思います。

14Cは、エネルギーが低く感度が非常に低いですし、合成する上でいくつ、どのCを同位体にするかのコントロールが難しいからではないでしょうか。
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簡潔に。


DNAはSが含まれません。しかしPが含まれます。
対して殆どのタンパク質にはSが含まれ、Pを含むものはあまりありません。
そしてCやH、Nなどはどちらにも含まれています。
ラベルの方法が放射性同位体が含まれる培地で生育させるものであるため、CHNなどではDNA、タンパク質のどちらも同位体で構成される可能性があるため、ラベルとしての意味を成しません。なので、互いに異なる成分であるSとPを使用しています。
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炭素だと半減期が長すぎて、廃棄物の管理が出来ません。


P-32は半減期14.3日、P-33は25日、S-35は87.5日ですが、C-14は半減期5730年です。
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