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Fe-cの状態図からなぜ焼きいれするかについて理解したいのですが出来るだけ詳しく教えていただきたいです。

A 回答 (2件)

炭素鋼は熱処理で組織を変化させることによって様々な機械特性(強度・靭性)を持たせることが出来ます.


一般的に機械部品等は高い強度が必要とされますが,そういった強い強度を持った組織の代表にマルテンサイト組織があります.
マルテンサイト組織は炭素鋼をγ温度域から急冷することで得られる組織であり,この組織を作りこむ手段がいわゆる「焼きいれ」なわけです.

ちなみにマルテンサイト組織は強度は高いですが,その分靭性(伸び的なもの)が低く,機械部品等に使う場合には通常は「焼戻し」と言われる低温での熱処理を行うことでそこそこの強度とそこそこの靭性をバランスさせた組織にすることが一般的です.

Fe-C系の状態図から...ということですが,上記マルテンサイト組織は平衡状態の組織ではないために,状態図の中には出てきません.
「なぜ焼きいれするか?⇒マルテンサイトを作るためにはなぜ焼きいれが必要か?」と言うご質問は速度論の観点から教科書のTTT線図やCCT線図のところを良く見て見られるといいと思います.
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この回答へのお礼

大変詳しくありがとうございました。さっそく教科書を見てみます。

お礼日時:2006/02/24 10:04

状態図には包晶、共晶、共折反応があります。


共晶反応で出来た組織をレデブライト、後者をパーライトと呼びます。
レデブライトは1200度近辺、後者は700度近辺で形成さえます。
共折点Sは約0.8%Cでこの組織は共折鋼でこのC量以下の鋼を亜共折鋼と呼んでおります。
炭素鋼をγ状態まで加熱して大きな速度で冷却してやると組織はトルースタイトに変わり、もっと急冷すればトルースタイトよりか細かな硬い組織のマルテンサイトに変わります。
γはもう少し急冷すると組織全体がマルテンサイト化して大変硬くなります。
この現象はγがMs点から常温まで冷却された時に出来たものです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。分からなかったので大変参考になりました。

お礼日時:2006/02/22 13:50

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