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子供の時から動物映画が好きで、いまでもNHKの自然番組をよく見ます。
不思議に思うのは、南米やアフリカ奥地の珍しい動物や植物に和名がついていることがありますが、これは誰がどのような権限で付けたのでしょうか、お尋ねします。

A 回答 (1件)

生物の学名に関しては命名規定が存在しますが、和名に関してはありません。

皆が認めたらそれで決まり、ということです。ただ、学名の命名規定と抵触する和名(単なる方言とか、普遍性のない分類)は標準和名とは見なされませんから、野放しではありません。
日本では、中国の本草学の影響か、昔から生物に事細かに名前を付けてきましたが、欧米では普通種なのに学名しかついていない生物は普通に存在します。普通種のほぼすべてに「和名」がついている日本の状況は、ある意味驚異的です。でも、権威があるのは学名の方なのです。
学名に関しては学会誌でのもっとも古い記載を優先する、という規則がありますので、有名だった学名が急に変わったりします。ブロントサウルスがアパトサウルスとして命名されていたものと同じだったことがわかり、いまはアパトサウルスと呼ばれているような例があります。また、鳥のアカヒゲとコマドリは間違って互いに逆の学名がついてしまいましたが、最初の記載が優先、ということでそのままになっています。
和名に関しては学名との対応関係がはっきりしていれば問題ないのですが、種名なのか亜種名なのかはっきりしない例が多く、混乱を招きますので、学術論文では必ず学名を用います。例えば日本にタイワンリスが増えている、と新聞などでは報道されますが、タイワンリスとはクリハラリスの台湾固有亜種で、日本で増えているのは台湾原産でないことがわかっているので、クリハラリスと記載すべきものです。しかし、クリハラリスは亜種のタイワンリスも含む名称なので、学術論文等では、「種」なのか、その中に含まれる「亜種」なのかが明確にわかる学名を使うべきなのです。
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この回答へのお礼

大変詳しく例を挙げて説明して頂き、感謝致します。
和名については厳格なルールがないようですね。

そうすると、学名はあるが和名のない動物を外国で日本人として初めて見た者が、自分の好きな和名を付けて発表すればそれが認知されることもあるということでしょうか。
ご面倒なことで恐縮ですが、追加で教えていただけば有り難いです。(なにか恥さらしをしているようで冷や汗が出ます。)

お礼日時:2006/02/28 17:22

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