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カサブランカという映画の中で「君の瞳に乾杯」と訳される「Here's looking at you, kid」というセリフがあります。"Here is"は"乾杯"ということのようですが、乾杯のことをいまでも"here's"というのでしょうか? それから、最後の"kid"という呼びかけですが。イングリッド・バーグマンのような、成熟した大人を感じさせる美女に対して、かわいこちゃんというようなイメージのある"kid"ということばを使うものなのでしょうか? 

A 回答 (5件)

君の瞳に乾杯


この場面ではこれ以上はないという名訳だと思います。しかし、もう少し英文を忠実に辿ってみるのもいいかもしれません。個人的には、ここのところは二つの表現を踏まえているのだと理解しています。
Here’s to you! (Here’s a health to you! Here’s luck to you!)
皆さんの健康・幸運を祝して!
Look at you! (何という顔をしてるんだ)
その上で、課題の文を文意に則して訳せば、「そんな情けない顔はしないで、さあ旅立ちだ」という感じでしょうか。

さて、ご質問への回答したいと思います。
Here’s to you!
今でも乾杯のときに使います。
kidですが、恋人に向かってI always love you, babyという表現もあります。つまり、babyが使えるくらいですから、当然kidも使えます。


もしスクリプトに興味がおありでしたらこちらです。
Rick
・・・ Someday you’ll understand that. Now, now...

<Ilsa’s eyes well up with tears. Rick puts his hand to her chin and raises her face to meet his own.>

Rick
Here’s looking at you, kid.

Casablanca script (P122)
URL: http://tinyurl.com/l6hw4

この回答への補足

ご案内いただいたURLにアクセスしてスクリプトを読みました(貴重なサイトですね)。
当該の個所の前段でRickがIlsaに向かって "...the problems of three little people don't amount to a hill of beans in this crazy world."と言っていますが、ここで"a hill of beans"とは何を意味しているのでしょうか?

補足日時:2006/03/02 09:23
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この回答へのお礼

回答を有り難うございます。実に明快なご説明をいただきスッキリいたしました。
そうですか、"Here's a health to you !/Here's luck to you !"が"Here's to you !"となったのですね。はじめてなっとくです。
しかし、"looking at you !"の"look at !"に「何という顔をしてるんだ」という意味があろうとは、考えもつきませんでした。てっきり「君を見つめて」という意味かと思っていました。

なにはともあれハンフリー・ボガードはカッコ良すぎますね。

お礼日時:2006/03/02 09:07

<「何という顔をしてるんだ」という意味でなく、「君を見つめて」という素直な意味合い>



Here’s looking at you, kid.
この文だけ見てさあどちらだと考えてもなかなか結論は出ないのではないでしょうか。主人公・リックがどういう男として描かれていたか、です。心の中深くにもつ優しさを隠すようにぶっきらぼうを装うタフガイという感じではないでしょうか。
この場面、私はこう解釈しています。
飛行機が離陸するときになってもイルザの心はリックへの愛とラズロとの絆の間で激しく揺れ動きます。リックはイルザのために何が最善かを見定め、「この飛行機に乗らなかったら、いつか後悔することになる・・・多分今日じゃないだろう、明日でもないだろう。しかし、すぐにだ。そして、一生悔やむことになる」と飛び立つ決心を促します。そして、心から愛する人へ万感の思いを込めて別れを告げます。「・・・この気狂いじみた世の中で、ちっぽけな三人が抱える問題なんか多寡が知れている。いつか分かるときが来るさ。さあ・・・旅立ちにそんな顔は似合わない」
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この回答へのお礼

あはっ、教育英語のコーナーでなくってしまいました(笑)。たしかに仰る通りです。森を見ずして木を見ていました。再三にわたり助けていただき有り難うございました。

お礼日時:2006/03/04 09:10

カサブランカ、実にいい映画ですね。

ハンフリー・ボガード、実にかっこいいですね。
この会話も実に味があります。言われる女性はたまりませんが・・・。
「昨日の夜は何処にいたの」
「そんな昔のことは忘れちまった」
「じゃあ、今夜は」
「そんな先のことはわからねぇ」

ところで、本題です。一山幾らという慣用表現がありますが、英語ではa hill of beansがこれに似た慣用句だと思います。beanには「豆」という意味のほか「価値のないもの」という意味もあり、微妙なところですが、a hill of beansを「一山ほどの豆」と取るべきだというのが個人的な意見です。その上で、次の2文を考えると、ここでの意味が分かると思います。
It is not worth a hill of beans. それには大した価値はない。
The bill amounts to $500. 請求額は500ドルに上った。
「ちっぽけな三人の人間が抱える問題など大したことではない」
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この回答へのお礼

 有り難うございますRiverviewさん、又々なっとくです。
 'bill'と'hill'をひっかけて、"amount to a hill of beans"となる訳ですね。ここらあたりの言葉あそびがすぐに分かり、会話を楽しめる人が羨ましいです。
 ところで"looking at you !"は、「何という顔をしてるんだ」という意味でなく、「君を見つめて」という素直な意味合いにとることは不自然なのでしょうか?

お礼日時:2006/03/03 08:57

No1です。



>余程親密な関係でないとバカにされたような感じがしますね

これは単純に習慣の差ですからコメントのしようがないですね。クロンボ、チビ、鳥の目、太っちょ、など日本人から見るととても愛称とは思えないあだ名を恋人、夫婦、親子などで平気で使います。我々がター坊、マーちゃん、チーちゃんなどと呼ぶのと同じ感覚です。違いはその習慣がほぼ一生続くことでしょう。

なお、Here's looking at you 直訳は自信がないので
敢えて書きませんでしたが、here is a book と同じ構文でlooking at you(君を見つめること)がhere isと
理解しています。
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昔の洋画のセリフはできるだけ翻訳調を避けて日本語の言い回しに変えていました。

現在は日本人が外国語(特に英語)の表現に慣れているので昔ほど超意訳は
なくなっています。

「君の瞳に乾杯」は学校英語ならゼロ点にちかい意識的誤訳です。ベテランが意訳した名画のセリフなので歴史に残る名訳、伝説的な名訳になりました。非常に英語的な表現なので日本語に直訳するのが難しいセリフですが、このセリフには君の瞳、乾杯という単語はありません。
乾杯はtoast 君の瞳へはto your eyesとなります。

kidは単に子供とか若者という意味ですが西欧人は相手に呼びかけるときに、kid, boy, girl, love, honeyなどをよく使います。年齢には関係ありません。60才になってもboyとかgirlを使うことがあります。
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。
>「君の瞳に乾杯」は学校英語ならゼロ点にちかい意識的誤訳
すばらしい誤訳ですね。科学の世界における過去の偉大な発見も、誤った(本来の意図とは異なる)手順から生まれることが多いようですね。

>60才になってもboyとかgirlを使う
ことがあるとは・・・、余程親密な関係でないとバカにされたような感じがしますね(笑)。

お礼日時:2006/03/02 08:52

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