
どうも部分冠詞(partitive article)と呼ばれている文法を持つ言語は私の調べた限り、イタリア語とフランス語だけのようです。(マイナー言語はあるかもしれません)
でも、ポルトガル語で comer do pa~o e beber do vinho の構成は
de プラス 男性不定冠詞 o ⇒do
de プラス 女性不定冠詞 a ⇒da
で、これはフランス語やイタリア語の部分冠詞の作り方
de プラス 定冠詞
とすごく似ているではありませんか!!!
どうしてポルトガル語の部分冠詞にそうとうしそうな文法事項は部分冠詞と見なされないのでしょうか???

No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ロマンス語では定冠詞、不定冠詞の使い方に共通点が
見られますが、すべてが同じ使い方をするわけではありません。定冠詞と前置詞の縮約形を部分冠詞として使用するのはイタリア語とフランス語だけです。一方スペイン語とポルトガル語は不定冠詞が男性単数・複数、女性単数、複数という変化形で使われる特徴があります。
部分冠詞については詳しくありませんが、要は定冠詞+前置詞の縮約を特定の名詞に対して形容詞的に使用すると理解しています。スペイン語にはde+el=del と
a+el=alの二種類しかありませんが、ポルトガル語は
イタリア語と似て非常に豊富です。por やem+定冠詞の縮約形まであります。
スペイン語とポルトガル語地域ではローマ帝国崩壊を
機に今日の言葉へ向かった変化が起こり始め、部分冠詞の発達は早い時点でストップしてしまったようです。おそらくイベリア半島の原住民語の影響を受けたのだろうと推察されます。
ブラジル語でcomer do pa~o e beber do vinho という表現があるようですが共通語ではなく一種の方言的
存在ではないかと思います。ポルトガル語もスペイン語と同じようにcomer pan(pao),beber el vino(o vinho)というのが標準語です。
結論:スペイン語・ポルトガル語共にフランス語やイタリア語で使用される前置詞+定冠詞の縮約形は残っているが(スペイン語は二語だけ)部分冠詞としての役割は早くに消滅した・・・という理解でよいと思います。
頭がこれですっきりしました。お礼送れまして、すみません。部分冠詞はごくごく特殊な例で、comer do .. という成句もまた、特殊な例ということがわかりました。
みなさんありがとうございました。

No.6
- 回答日時:
No.5ですが、読み直したらあまりにも要領を得ないアタマの悪い文章だったので要約を。
部分冠詞がある言語、フランス語においても、部分冠詞ではないけど一見紛らわしい「deプラス定冠詞」や(あんまり紛らわしくはない)「deプラス不定冠詞」が存在するので、ご質問の文例もそちらに似ているのではないかな~?、と思ったというだけなんです。
(無責任な想像ですが)オーセンティックな文例でも、現在では廃れてしまった前置詞の用法を用いていることもあるのではないでしょうか?

No.5
- 回答日時:
ポルトガル語は昔少し触れただけですっかり忘れてしまいましたが「部分冠詞はない」が定説とのことですから、フランス語における部分冠詞から想像してみました。
フランス語で部分冠詞は「部分」のほうには実際あまり意味はなくて不可算名詞の前に来る「(不定)冠詞」に近いと思います。
そして
manger du pain パンを食べる
のduは部分冠詞ですが
j'ai mange du pain que vouz m'avez donne あなたからいただいたパンを(いくらか)食べた
のduはle pain に部分を表すdeが付いているだけで部分冠詞じゃありません。
boire du vin ぶどう酒を飲む
のduは部分冠詞だけど
boire d'un bon vin 良いぶどう酒を(いくらか)飲む
のd'unも当然ながら部分冠詞ではなく、部分を表すdeの用法です。こうした用法をロワイヤル仏和は「部分を現す小辞」と読んでいます。
また現代フランス語では部分冠詞は原則としてavecやsansが前に来るとき以外は省略不可です。それでも昔はあってもなくても良かったらしいし、deだけでも良かったらしい(ロベール仏語歴史辞典)。このあたりからスペイン語やポルトガル語と道が分かれたんでしょうか。ま、それはともかく、定冠詞を伴わない不可算名詞が部分冠詞を「要求する」文法体系になっていないと部分冠詞認定は不可能なのではないでしょうか?
言語学に疎いのにわかったようなことを書きました。ご専門家の訂正をお待ちしています。
定冠詞や不定冠詞がない言語が多いなかでフランス語というのはどちらかを強く求める言語ということでインプットしておきます。とってもプラスになりました。

No.4
- 回答日時:
No1です。
補足します。decopin1955さんのご指摘は枝葉末節ではありませんか。
質問のポイントは「どうしてポルトガル語の部分冠詞にそうとうしそうな文法事項は部分冠詞と見なされないのでしょうか?」です。
1.ブラジル語
たしかにこの欄でブラジル語と言い切るのは誤解を招く表現でした。勿論ブラジルのポルトガル語という意味で、ポルトガル語について質問されているrikenium
さんを念頭に置いた表現でした。相手がポルトガル語に関係ない方ならブラジルポルトガル語または単にポルトガル語を使用したでしょう。参考までに私は日系ブラジル人教授の書かれた「基本ブラジル語講座」拓人社という古い参考書を保存しています。
2.方言
現代ポルトガル語ではないというつもりでしたが、質問文を見て、方言として使われている地域があるかもしれないと考えました。(古典的表現が方言に残るのは日本だけではないので)確認をせず方言と言ったことは適切ではなかったと思います。チャンスがあればブラジル、ポルトガル両地域に詳しい人に確認したいと思います。
いずれにしても現代ポルトガル語には部分冠詞という
文法用語(使用実態)はないという回答は変わりません。

No.3
- 回答日時:
#2のdecopinです。
しつこいようで申し訳ないですが、comer do p?o, beber do vinho という表現をgoogleで言語設定をポルトガル語にして"ググッ"て見ました。
興味有りましたら此方に色々なサイトがでてきます。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=comer+do+ …
カトリック協会関係が多い様に思います。そこで発見したのですが、comer do p?o, beber do vinho と言う表現は聖書から来ているらしいです...かの作家はそれを引用しただけとは。
因みに、ブラジル人もポルトガル人も疑問に思うこの表現を餌に宣教師たちはJesus Cristoの教えを口説いている様子が色んなサイトから伝わってきます。
本題から外れて遭難してしまいましたが私自信勉強になりました。
参考URL:http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=comer+do+ …
フランス語では de son sang et de sa chair というらしいですね。聖書は英語では eat とは言わないで partake of と言います。キリストの体と血を均等に分けるというニュアンスを大切にしたいからでしょう。ポルトガル語のその表現も原典の表現を大事にしたいからだと思われます。こちらもこの質問を通じて大変勉強になりました。

No.2
- 回答日時:
こんばんわ。
定冠詞、不定冠詞などと言う言葉が不慣れなので回答を控えてましたが、#1の回答者の回答を一部訂正させていただきます。
>ブラジル語でcomer do pa~o e beber do vinho という表現があるようですが共通語ではなく一種の方言的存在ではないかと思います。
先ずブラジル語という言語は存在しません。ブラジル連邦共和国の公式な国語はポルトガル語です。あえてブラジル語と言う表現を用いるなら、Brasilindio(ブラジリンディオ/ブラジルの先住民或いは原住民)に多く浸透しているTupi-Guarani語を示すと思います。これはポルトガル語或いはゆかりのラテン語とその系列とはなんら関係が無い新大陸の言語です。
comer do pa~o e beber do vinho という表現は参考URLの方でも述べさせて貰いましたが、ポルトガル文学の古典で使用されている表現でして、現在ではブラジルでは日常の会話では先ず耳にする事は有りませんが、高校の国語の授業には必ず出てきます。本家ポルトガルでの扱いは存じませんがポルトガル人作家なのでブラジル以上に敬意を払っていると思います、作者の名前は記憶の闇に有りますが。
>共通語ではなく一種の方言的存在ではないかと思います。
古典ポルトガル文学をになう作家が用いた表現で有り、一種の方言でなど有る訳は無いです。当然ですが二百年前生きた彼の時代でも一般人には使われてなかったと思います。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2085316
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