No.5
- 回答日時:
>これは新しい証拠、主張等が出てこない限り、滅多な事では覆りにくいという事でしょうか?
このコメントは私の回答との関連性がわからないのでパスです。
# 私は、一審判決が覆りにくいとか覆りやすいとかという話には一切触れていません。
>それから、一審で出た判決というのは二審の裁判官は全く参考にはしないのでしょうか?
「参考」の意味がよく分からないのですが、
最初の回答で書いたとおり控訴審の法的性格は「第一審判決のチェック」です。
チェックする対象である第一審判決を参考にしない控訴審判決はあり得ないでしょう。
>一審で勝った方としては嫌な気分のように思うのです。
それはそうでしょうし、
だから一審で負けたほうの気持ちなど一切考えずに一審で終わらせろ、
という意見はそれはそれでありだと思います。
(うろ覚えで申し訳ないですが)アメリカのいくつかの州の刑事訴訟では、
無罪評決が出たときの検察官側の控訴を許していないと聞いたことがありますし、
システムとしても全く論外というわけでもないと思います。
ただ、今の日本は「一度負けたらあきらめろ」という価値観は採用していない、
ということです。
No.4様が下さったご回答は私が聞きたかった事を的確に捉えて下さってました。
万人に分かる書き方が出来ない非力、申し訳ありません。
>それはそうでしょうし、
>だから一審で負けたほうの気持ちなど一切考えずに一審で終わらせろ、という意見はそれはそれでありだと思います。
>ただ、今の日本は「一度負けたらあきらめろ」という価値観は採用していない、ということです。
こうはっきり言って頂けると気持ち良いですね。
ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
民事訴訟における二審の構造は、続審制です。
続審制というのは何かというと、一審の続きを引き続き行いましょう、ということです。
これに対して、覆審制、事後審制というのもあります。覆審性というのはもう一度最初から裁判をやり直しましょう、という制度で、事後審制というのは、一審の判決がその当時そこに存在した証拠をもとにして妥当な結論だったか、を事後的に判断する制度です。
いずれにしても民事訴訟の場合は続審制です(刑事訴訟がどの制度を採っているのかについてはいろいろ説があります)。一審は二審の続きです。したがって、もし新証拠がなく、また新主張もなければ、基本的には一審と同じ判決が下されるといえますが、証拠の評価などの点で、変わる確率がゼロとはいえません。
また、一審の段階では出されなかった証拠が出てきたり、新たな主張が出てきたりすれば、判決も変わるかもしれません。
その意味では二審の裁判官は一審の判決を参考にします。新証拠も新主張もなければ基本的には一審と同じ判決にすればよいのですから。
○勝った方にしてみれば、同じ主張で同じ証拠で二審で覆ったら一審は一体なんだったんだ!!になると思うのですが
たしかにこれはそうです。基本的に二審までは上訴の手続さえすれば自動的に上れますので(最高裁へ行くのは難しい)、裁判に「付き合わされる」状況が生じる場合もあるでしょう。負けても二審がある、ということで一審が形骸化するという批判もあるところです。
しかし、負けた側にも一定の再チャンスを与えることは重要なことです。完全なシステムというのはなかなか無いものですし、現在のシステムも一応うまく機能していますから、これはこれで仕方ないと思います。
No.3
- 回答日時:
一方が不満を持ち、控訴をしたのですから、一審の判決のどこに不満があるのかを控訴理由書に書くはずです。
そうすると、二審はその不満に答えていくはずです。
従って、「つまり、準備書面から口頭弁論から証拠から一審と何1つ変わらない場合です。」という前提がおかしいのではないでしょうか。
ありがとうございます。
どこに不満があるかというのは、準備書面や口頭弁論で散々言ってきた事が通らなかった事であるから、従って、二審も同じ内容を繰り返すだけという事は往々にしてあると思うのですが。
何か解釈が間違っておりますか?
>そうすると、二審はその不満に答えていくはずです。
この解釈がよく分からないです。
その不満とは自分の意見が通らなかったという事であり、結局一審と同じ事の繰り返しだと思うのですが。
No.2
- 回答日時:
証拠は事実を推定させる材料ではありますが、
必ず1つの真実にたどり着けるというものではないのは、
訴訟の経験がない人でもなんとなく想像つくと思います。
なんといっても裁判官が過去に戻って事実を直接確認することができない以上、
どんな証拠であっても事実認定には「推測」が必ず入りますし、
100%間違いのない推測をする方法を今だ人類は発見していないはずです。
それだけでも
>それでも、一審と違う判決が出る可能性はあるのでしょうか。
あるといえるでしょう。
>二審は、一審の判決は全く関係しないのでしょうか。
法律上の控訴審の役割は「第一審が問題なかったかどうかのチェック」です。
ただし、(法律上は)例外的に控訴審が自ら新たに判決を言い渡すこともできる、ということです。
>であれば、一審は何の為にあるのでしょうか。
裁判官の判断が100%でない以上、
当人たちが納得できないときに再チェックをするシステムがあったほうがいい、
しかし無制限に再チェックさせるわけにもいかないから回数に制限をかける…
至ってありふれたシステムですよね?
ありがとうございます。
>法律上の控訴審の役割は「第一審が問題なかったかどうかのチェック」です。
>ただし、(法律上は)例外的に控訴審が自ら新たに判決を言い渡すこともできる、ということです。
これは新しい証拠、主張等が出てこない限り、滅多な事では覆りにくいという事でしょうか?
それから、一審で出た判決というのは二審の裁判官は全く参考にはしないのでしょうか?
>裁判官の判断が100%でない以上、
>当人たちが納得できないときに再チェックをするシステムがあったほうがいい、
>しかし無制限に再チェックさせるわけにもいかないから回数に制限をかける…
一審で勝った方としては嫌な気分のように思うのです。一体一審って何?と思ってしまうと思うのですが。
No.1
- 回答日時:
法律というのは抽象的に書かれていることが多いですので、解釈という問題が発生します。
学説や通説、多数説、判例でそれぞれ分かれていることもありますので、答えが一つということがない場合も多々あります。
このため、その適用される条文をここの状況に合わせて判断するために裁判所があります。
この裁判所で判断する際には裁判官の心象のみで決められることがあるため、一審と二審、上告審などでそれぞれ違った判決が出る場合もあります。
人間ですから考え方も人それぞれですので、いくら同じように司法試験などを経て裁判官になったとしても、生活環境などでも変わってくる部分があると思いますし、まったく同じ文章の解釈を質問してもおそらく違う意見になることも考えられます。
ですので、一審と二審で同じ内容だったとしても違った判決になることはありえると思いますよ。
一審で確定する判決も多々ありますので、一審が不要かどうかは二審や上告審の結果次第といった感じになると思います。一審ですべてを終わらせることも可能ですが、それだともし裁判官の考え方が間違っている時などに正しい判断ができなくなるおそれがあるので、今の三審制でいいのではないでしょうか。
ニ審で覆るということは一審のときには無かった時間的、状況的なものが出てきていることもありますからね。
ありがとうございます。
>一審で確定する判決も多々ありますので、一審が不要かどうかは二審や上告審の結果次第といった感じになると思います。一審ですべてを終わらせることも可能ですが、それだともし裁判官の考え方が間違っている時などに正しい判断ができなくなるおそれがあるので、今の三審制でいいのではないでしょうか。
これは負けた方の論理であって、勝った方にしてみれば、同じ主張で同じ証拠で二審で覆ったら一審は一体なんだったんだ!!になると思うのですが・・・・
>ニ審で覆るということは一審のときには無かった時間的、状況的なものが出てきていることもありますからね。
この意味をもう少し詳しくお願いします。
すみません、よく分からなくて。
一審、二審共に主張も証拠も全く同じという条件での質問をしておりますが、それ以外に何かあるのでしょうか。
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