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FX投資においても、様々なテクニカル分析が利用されていますが、どの程度、有効なのかということにいつも疑問を抱いています。テクニカル分析を否定する論者も多い中、Fxに関する書籍の多くでテクニカル分析が論じられています。そこで、自分なりに、過去のデータを基にして典型的なテクニカル分析手法である移動平均線によるシステムトレードを実施した結果をエクセルで計算してみました。単純にゴールデンクロスで翌日の始値で買い、デッドクロスで翌日の始値で売り、という単純な方法です。ドル円の過去5年間を対象としました。すると、まったく利益がでません。でないどころか、取引回数が多く、手数料分と思われる損失が累積するという結果でした。もっとも、ストップロスの設定はしておらず、非常に単純なバックテストですので、これだけを根拠として移動平均線によるテクニカル分析は有効でないといいきれないとは考えます。しかし、このような結果からすると、巷で論じられているテクニカル分析には強い疑問を持ちます。Fx会社のホームページには、様々なテクニカルツールが備えられています。しかし、私にしてみれば、トレード回数を増加させるための営業戦略のようにも思えます。テクニカル分析について、利用者の立場に立って情報を提供するのであれば、用いられているテクニカル分析のバックテストの結果を取引手数料を織り込んだ形で明らかにすべきではないのかと考えます。
 以上のような私の視点から、テクニカル分析の有効性について、バックテストの結果を掲載しているFx会社がありましたら、ご教示願います。
 また、バックテストについて参考になるブログ等をご存知でしたら、同様にご教示ください。

A 回答 (3件)

「ランダムウォーク」という言葉を聞かれた事がありますでしょうか?簡単に言えば、「規則性がない動き」という事です。

で、株や為替の価格は、「ランダムウォーク」している、というのは、金融理論の基本中の基本です。もちろん、厳密に言えば、僅かな規則性は見つかっています。ですから、ほぼランダムウォークしている、という言い方の方が正しいです。

もちろん、これは単なる仮説ではなく、実際の過去の値動きから、検証されている事実です。だから、テクニカル分析にほとんど意味がない事は、金融理論のごくごく入り口をかじったものにとっては、周知の事実です。むしろ、ごく僅かな規則性がどこにあるのかを探している、というのが実情です。移動平均のような単純なチャートに意味があるかどうかは、自明の事でしょう。(もちろん、結果的に儲かる事がありうるのは、否定しません。)
それでも、テクニカル分析を使う人がいるのは、ま、言ってみれば「信念」の問題です。

参考URLは、為替レートの決定に関する「購買力平価説」を検証した論文です。その論文の最初の方で言っている事は、「80年代には『実質為替相場はランダムウォークにしたがっている』と考えられていたが、90年代以降は、いくつかのケースでは、長期的には購買力平価説が有効である事が確認されるようになった(しかし、購買力平価への回帰は、3~5年と非常に遅い)」といった内容です。購買力平価説は、感覚的には成立しないほうがおかしい、と言いたくなるようなものですが、それですら、「3~5年で考えると、成立しているといっていいだろう」という程度のものです。移動平均という単純なチャートを、5年間検証しても、何らかの規則性を見出すのは、かなり難しいです。

ですから、ある程度の経験者で、理論の基礎を少しでも齧った事のある人でも、テクニカル分析を使っているのは、その有効性はどこまでいっても証明のできない「宗教」のようなものである事を知りながらの事、というふうに理解した方がいいと思います。

簡単に言えば、為替が変動相場になって以来、数多くの人がバックテストをした結果として、為替にはほぼパターンがない、という結論が既に出ているという事です。今時、真剣に「統計的に検証しても、パターンはある」と反論するチャーティストは、少ないんじゃないでしょうか?

なお、バックテストですが、No.1の方が述べたように、パラメータをちょっと変えるだけでかなり違う結果がでるので、あまり意味がありません。更に、仲介業者がそれをやると、当然一番うまく行く様にパラメータを設定してしまうので、かえって、統計的に見ても、チャートに信頼性があるかのように誤解させてしまう危険性があるように思います。
(証券会社が薦めてくるシステム・トレードには、そういう例がよくあります。つまり、過去を振り返って、うまく行くようにセットしたから、過去のシュミレーションでは儲かるように見えて当たり前で、結局のところ、信じるか信じないかだけの話になる。)

参考URL:http://www.mng.toyo.ac.jp/publication/keieironsh …
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この回答へのお礼

 非常に格調の高い解説をいただき、恐縮いたします。
 さて、「ウォール街のランダムウォーカー」という書籍を読みました。また、「敗者のゲーム」という書籍も読みました。これらの書籍では、tiuhtiさんの論じられていることが書かれています。私は、この書籍を読んで、一種目が覚めたような気がしました。
 しかし、チャーチストの山中康司氏のパワフルな論証に出会い、心が揺り動かされる結果になりました。迷える子羊の心境です。tiuhtiさんのこのような解説を読ませていただき少し、ランダムウォークに傾いてきました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/06/29 01:30

山中康司のチャートと占いのはなし

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この回答へのお礼

この山中康司氏のことは知っています。本人と移動平均線の有効性について直接話したこともあり、このことがきっかけで、テクニカル分析に興味を持つようになりました。あるシステムトレードのソフトを使用して、様々なバックテストを行い、その結果を検証している態度は、非常に頼もしく思えます。
 しかし、同氏のパワフルな発言ほど、テクニカル分析の有効性は高くないのではないか、というのが現在の私の抱いている感想です。同氏が今以上にバックテストによる検証結果を明らかにしてくれれば、いいのですが、何か検証結果がいいものだけをピックアップしているような気がします。
 私は、同氏を批判しているのではなく、むしろ、同氏のようにテクニカルアナリストは、もっともっと根拠を挙げて説明してくれればテクニカル分析に対する疑問も解消してくると考えています。

お礼日時:2006/06/29 01:18

取引回数を増加させる戦略云々はフィービジネスである以上、


どうしようもないことでしょうね。
(銀行のリスクヘッジ商品なんて相当あくどい印象があります。)
むしろ手数料で稼ごうとしない会社は別の方法で利益を確保しているわけで
ちょっと怖いです。

テクニカル分析のバックテスト、検証の類を提供していないのは
する意味がないからでしょう。
テクニカル指標はパラメータを僅かに変更しただけでも随分違った
結果を返してくれます。

例えば、nelton さんがなさった移動平均線のバックテストでも
おそらく日足でなさっているようですが、
短期、中期、長期の日数を1日づつ増やし(減らし)ただけでも
結果は異なってくると思います。

以前、3本の移動平均線の組み合わせを1-26日の範囲で全て検証した
資料をセミナーで拝見したことがあります。
ある組み合わせでは年率数百%の利益を、また他の組み合わせでは一年経つ前に
退場となる等々、結果は千差万別でした。

テクニカルの良し悪しはその根拠となる理論ではなく
信じて取引している人間の量じゃないかとさえ思えます。
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この回答へのお礼

私が行ったバックテストは、日足による単純なものです。ただし、期間を過去5年間としていますので、かなり一般的な評価ができるのではないかと考えました。
 確かに、パラメーターを変えることによって結論は異なるようですが、よほど最適化をした数値を用いない限り極端な差は生じないと考えました。レバレッジを大きくとった場合、勝率が2-3パーセント異なるだけで、あるいは収益率が2-3パーセント異なるだけで最終的な損益の絶対額が異なるということは当然です。しかし、どのようなパラメーターを使用するのかという問題ではなく、テクニカル分析を用いることによって今後の相場を予測する、あるいはテクニカル分析を用いて取引をすると利益になるという一種の「信仰」を行うことについての合理性の判断という意味で、基本的なバックテストの結果を明らかにしないというのは、疑問があるのです。
 ある程度の概数は判明している。しかしながら、それが正確な数字でないので(パラメーターをどのようにするかによる結論の差)、まったく数字を明らかにしない。
 テクニカル分析については、皆がテクニカル分析を行えば、その裏をかこうとするトレーダーが発生して、結局テクニカル分析が有効でなくなる。あるいは、その裏をかいたテクニカル分析が有効になるという「駆け引き」の問題も生じてくるでしょう。
 以上、思いつくままに徒然に書きましたが、最初の質問であるバックテストの結果を公表しているサイトはないのでしょうか。このようなサイトがあれば、アクセスが殺到して、商売になるように思えるのですが。
 有難うございました。

お礼日時:2006/06/25 19:20

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