
標準物質を用いて、検量線にて濃度が未知の試料を算出しています。
これまで、検量線作成の為に使用する濃度は、0(ブランク)を含めて6点(500、1000、1500、2000、2500μmol/kg)で求めてきました。
検量線は直線で、相関係数は、R^2=0.99999以上と、特に精度には問題ありません。
しかし、実際に測定する試料はどれも2000μmol/kg前後です。このような場合、もっと濃度の幅を狭めても(例えば、1500,1750,2000,2250,2500μmol/kgの濃度で求める)良いものなのでしょうか?
また、ブランクを含む範囲から求める検量線と、どちらの方が信頼性が高いのでしょうか?
どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、回答をよろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
>このような場合、もっと濃度の幅を狭めても(例えば、1500,1750,2000,2250,2500μmol/kgの濃度で求める)良いものなのでしょうか?
狭めるべきである。その試料の濃度スペックは決まっているだろうか? 仮に1800~2200μmol/kgが合格範囲だとしたら、1800の80 %=14400から2200の120 %=2640をカバーする範囲の6点(最低でも5点)の検量線を作ればよいかと思う。もちろん、その定量操作がもっと厳密さを求めるべきものであれば、検量線でカバーするべき範囲も変わってくる。日本薬局方とUSPでも規定される濃度範囲は異なる。さらに言えば、必要に応じて検量線のスタンダードの数や測定回数を減らせばよいだろう。
>また、ブランクを含む範囲から求める検量線と、どちらの方が信頼性が高いのでしょうか?
ブランクを含めてはいけない。
早速のご回答ありがとうございます。
日頃から、有効範囲(実際の試料に近い)から検量線を引いた方が現実的では?とは思っていたので、質問させていただきました。
ブランクを含めていたのは、参考にしていた「データの取り方とまとめ方」という本に、ブランク試料についての値も校正線に含めると書いてあったためです。
しかし、ブランク値の点のみが検量線から外れる場合が多く、そのために何度か測定をやり直さなくてはならなかったため、非効率であると思っていました。
範囲を狭めた場合と従来の方法と、どの程度のずれがでてくるのかについて試してみたいので、次回は2種類のスタンダードを用意して検量線を作成してみようと思います。
ありがとうございました。大変参考になりました。
No.2
- 回答日時:
>検量線は直線で、相関係数は、R^2=0.99999以上
測定理論上、又は経験則上、検量線が直線なら、そのように多点を取る事は、実務上、無駄です。
ブランクと実際の測定値の120%程度の2点を測定し、直線で結べば、それで充分ではないでしょうか?
検量線作成で多点をとるのは、
(1)検量線が曲がる。
(2)作業初期の段階で直線性を確認したい。
、場合であり、直線性が充分に確認できた段階でも多点を測定するのは、コスト的に問題だと思います。
R^2=0.99999以上なら、多点測定は止められるはずです。
1点が心配なら、同じ標準液濃度を2~3回繰り返して平均を用いれば、手間を省いて精度確保が出来ると思います。
Blankは、その安定性により取り扱いを変えるべきであり、日間変動が有る場合は、検量線作成時も必要ですが、毎回の測定に挟んで、補正した方が正確な値が得られます。
回答ありがとうございました。
確かに、毎回直線性が確認されているのであれば、2点法でも問題ないように思われます。
ご指摘の通り、同じ濃度の標準溶液を繰り返し測定して平均を取り、それに基づいた検量線の作成という考えも一理ありますね。
作業時間やコストを考慮し、再度分析方法を見直してみます。
ありがとうございました。
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