プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

今、大学でジョン・ロールズについて勉強をしています。
ちょっと気になった部分が出てきて、「どうしてもも解消して次に進みたいな」と思い投稿させていただきました。
多数決の最大の難点は何だと思いますか。また、それを克服するための諸方策は何があるでしょうか。
教えてください。

A 回答 (9件)

感情に流されてしまう。


人気のある人、有名な人、実力者などの意見だから、という理由で決められる。
というような可能性を秘めている事だと思います。
いずれも、本質的な内容を判断しないで決められてしまう、ということですね。

確かドゴールだったと思いますが、
自分に有利な法案を強引につくり、国民投票にかけたが、
当時、ドゴールは絶対的な人気があり、フランス国民は、
「ドゴールの作った法案だから賛成」という人が多かったそうです。

克服するための方策は、反対意見も意識的に検討してみて、
物事を一方方向から観るだけでなく、多方面から観るようにすることだと思います。
また、感情にとらわれないように意識することだと思います。
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あまり知られていないのかも知れませんが、多数決の最大の問題点は、民意を正しく反映しない事です。

「アローの不可能性定理」と言いまして、既に証明されたことです。

簡単にかいつまんで言うと、

1) 三つ以上の選択肢があり三人以上の人がいて、選択肢に自由に順番を付けることが出来る
2) a より b が望ましかったとして、新しい選択肢 c が増えたとしても、a より b が望ましい事に変化はない
3) 選択肢の社会全体の順番は多数決で決まる
4) 独裁者はいない

1)、2)は各個人についての条件であり、3)と4)は多数決のルールです。これらのルールを全て満たす方策は存在しない、というのが「アローの不可能性定理」です。

つまり多数決は、3つ以上の選択肢が存在する場合、民意を反映しません。

参考URL:http://d.hatena.ne.jp/tazuma/20060418
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石原さんが銀行税を導入したとき、「どっちが正しいか都民に聞いてみろ」といいました。


都民は一般に馬鹿であり、石原さんはそれを熟知した上で政治的に利用しました。

魔女狩りは多数決により助長されます。
少数者への差別も固定化されます。
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まず、1000人の人がいたとします。

選択肢がA,B,C,D,Eとあったとします。ここで多数決を行った結果、A:300,B:200,C:200,D:170,E:130となりました。多数決の原則より、Aが一番多いので採用されます。しかし、「Aではない」と主張する人は700人もいます。とすると、「Aだ」と主張した人は300人なので、負けちゃいますよね?ここらへんが、多数決の難点でしょうかね。

解決策としては、最も少ない票の人達(マイノリティー)に(この場合はE)諦めてもらって、E以外のABCDで、もう一度多数決をする。つまり、1000人で最少数の選択肢を除いたABCDの選択肢で改めて多数決しなおす。それを繰り返す。とかかな?
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多数決の最大の難点は難問の解決が出来ない。



それを克服するには、専門家に任せる(監視付きで)
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まず、多数決の利点(とされているもの)は何か、を考えてみました。




過半数の人の意見だから正しい、とされる趣があると思われますが、正確に言うと、
「過半数の意見だから仕方が無い」ということになるように思います。
これは「全員一致だから仕方が無い」というように敷衍できるでしょう。
どちらにしても過去の歴史が証明するように、物事の真偽を判定する基準としては甚だ覚束ないものであって、「本質の追求」を放棄する「言い訳材料」として機能しているのではないか、ということです。

つまり、「後から言い訳しやすい」というのが利点です。
ですから、最大の難点は、
『言い訳できるから安心』という論理性を欠いた理由によって、論理が落着したかのように錯覚してしまうことでしょう。


それを克服するためには「論理性」を重視する習慣をつけるようにするしかないでしょう。
際限なく続く[Why]を見捨てない、ということで、具体的には、「ただひとつだけの意見に含まれているかもしれない可能性を無視しないだけの精神的幅を持つことの重要性を理解する」ということになるかと思われます。
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 多数決の最大の難点。


 それは、多数決であることそのものだと思います。
 これには、何点か考えられると存じますので、自分なりに列挙してみますね。

 なお、克服するための方策には、またそれなりの重大な欠陥があるので、結局、「処置なし」で、「民主制は、「最善の政治を行う」のではなく「最悪の政治を防ぐ」ための、ただの保険に過ぎない。」(by nebura71)ということにしかならないと思います。



難点1:寡占政治の隠れ蓑になること

 100人で議決を行う場合、そのうちの51人の「連立与党」を掌握しておけば、議決で勝てます。
 で、その51人の「連立与党」の中で、26人の「多数党」をキープしておけば、党内の議決で勝てます。
 で、その26人の党の中で、14人の「最大派閥」を形成していれば、最大派閥での意志決定は、そのまま党の決定です。
 で、その14人の最大派閥の中で、「自己派閥」が8人いれば、自己派閥の見解が最大派閥の見解を大きく左右します。
 で、その8人の中で、自分の側近が4人(自分を含めて5人)いれば、自分は政界のドンになれます。

 これは、実際の日本の政治をみていればおわかりになりますよね?
 特に、確実な組織票を持っている公明党さんの存在意義などを考えると、ちょっと怖くなります。


難点2:衆愚政治になりやすいこと

 人数が多ければ可決される(又は否決される)ということは、「その議案が正しいかどうか?」ではなく、「その議案で得をする人間が多いかどうか?」によって判断される傾向は否めません。
 これが促進されると、ローマ帝国興亡史でいうところの「衆愚政治」に堕してしまいます。
 日本はすでに衆愚政治になっているという指摘は、かなり前からありますね(アメリカはもっとすごいですが。)。


難点3:長期的・戦略的な正しい判断が行われにくいこと

 2に関連しますが、「現在としては一見正しい判断のように見えるが、長期的にみると恐ろしい愚策で、戦略眼まるでなし」というような議案も、多数決の場合は可決されやすい傾向にあります。
 特に、代議員が「終身制」ではなく「任期制」や「選挙制」の場合に、圧倒的に短期的視野に陥りがちです。
 卑近な例で言えば・・・「消費税据え置き!」とか、「年金問題の先送り!」なんてのがその類でしょうか?
 自分の党員が選挙に落ちるのが怖いが故に、必要な措置を先延ばしにするのは、「選挙制」による多数決の最悪の欠点でしょう。


<参考>克服方法(これまで考慮されたものを含む)

イ:王による専制政治

 名君が為政者である時代は問題ないのですが、世襲だと言うことが問題です。
 世襲でない専制政治もありますが、結局利害関係者へ譲られるのが普通なので、弊害は世襲と大して変わりません。
 そのようにして受け継がれる、ほかから批判されることのない権力は、必ず腐敗するという歴史法則がありますので、この方法はヤバすぎます。 


ロ:戦略家による独裁政治

 確かに、臨機応変、電光石火、勇猛果敢、国家百年の計を考慮した英断など、様々な美点を備えます。
 しかし、実際の歴史上の例を挙げると「ヒトラー」、「スターリン」、「毛沢東」等ですから・・・
 確かに、英断を期待できますが、弊害の方が大きすぎるでしょう。


イ:哲人政治(プラトンが提唱)

 詳細は、別のサイトで内容を確認してください。
 この問題点は、ただ一つ!
 「永遠に死なない、確実に正しい判断を下せる蓋然性の高いような人物」など、この世には存在しないということです。


5:立憲君主制

 小説(アニメもありますが)「銀河英雄伝説」では、「民主制」対「帝政」の対決の結果、結局これが最終的な妥協案として提示されてました。
 たしかに、これしかないのかもしれません。
 「多数決の結果を尊重しながらも、その結果が民衆の不利益になるような場合には、「錦の御旗」を押し立てて現政権へ正当に反旗を翻す余地を残す」という点では、実際問題として、この方法しか思いつかないからです。
 実際の例としては、「グレートブリテン島及び北部アイルランド連合王国(つまりイギリス)」、「タイ王国」、「日本国」等がやってます。
 確かに、比較的バランスがとれている国ばかりです(歴史が長いことも一因かもしれません。歴史が長くないと、正当性のある「君主」が存在し得ませんから。)。
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無責任主義に陥ることだ。



問題が起こったとき、
行政はきっとこう言う。
お前たちがみんなで決めたことだから、仕方が無いでしょう。
もっと金を納めれば、なんとかしてあげますよ。


だれも責任をとらない、将来の子供に天文学的負債を押し付けるだけ。

日本の諸悪の根源は、(アメリカナイズの)民主主義にある。

為政者が責任と報酬を取る。失敗したら、一族郎党みな処刑、財産没収。

封建主義ではないか。とんでもないことだ。と愚か者は言う。

社会を知らない若造に、
横断歩道は手を上げて渡りましょう、と言いながら、
いたいけない子供時代から、役人の都合で決めた方針を、
みっちり洗脳された愚か者が。

日本は改善されるはずもない膿のわく内臓を切除できないのだから。
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矢張り少数意見が無視されてしまうことでは?


例え少数意見の方が適切であった場合でも却下されてしまうわけですし、個性的な考え方の方がいつも少数派になってしまい、己の意見は一度も聞き入れてもらえないという不満にも繋がります。

克服するための方策としては…どうなんでしょう。
多数決で決まった案を中心としながらも、少数意見をないがしろにすることなく、決定案に少しでも組み込んでみるとかじゃないでしょうか。
少数であれ、それを望んだり考えている人がいるのであれば、決してそれを蔑ろにしないこと。其方の意見も出来る限り尊重することが大切だと思います。
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