dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

古典ラテン語の「口」の "os" がどうして "bucca"になったの?os はどう派生したのでしょうか?

A 回答 (3件)

どうして?に対する答えを考えてみました。



たぶん「口」の"os"が他の語に取って代わられた理由は短くて語形変化が著しく、おまけに紛らわしいほかの単語があったせいだと思います。変化形をすべて挙げると、

口  os oris ori os ore ora *orium oribus ora oribus
骨  os ossis ossi os osse ossa ossium ossibus ossa ossibus
海岸 ora orae ora oram orae orae orarum oris oras oris

あちこちで語形が重複しているのが見て取れると思います。古典期には「口」のosの"o"は長母音で「骨」は短母音でした。けれども時代が俗ラテン語期に向かうと母音の長短の区別は消滅し、語末の-mも発音されなくなりました。

おまけに犬は口に骨を咥えて海岸に埋めるし、osは「河口」の意味で使われることもあったので共通の文脈でこれらの単語が交錯することも多く紛らわしいことこの上ないです。そんな事情で形容詞のoralisは残ったけれど名詞のosは捨てられてbucca(ほお袋)にとって変わったのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

os が oral になるのは不思議だったけど、主格以外を見せてもらったら納得しました!
「口」のos が長音で「骨」の os が短音というのもなるほどー!と思いました。
ユーモアのセンスも素敵です!大学かどこかで授業をしていらっしゃるんですか?

講義をなされていたら、黒板消しを率先してやります!休講のときは黒板にその旨書く担当をします!

お礼日時:2006/08/08 11:15

#2さんのご回答、感心しました。

良く理解できました。なるほどそうなのですね。でもこれだけ古典ラテン語に精通されていれば、「一般人」ではなく、「専門家」で良いのではないかと思います。
「この回答は役に立った」をクリックしても反応しませんので、投稿の形にしました。(どのようにしたら、役立ちボタンが反応するのでしょうか?)
    • good
    • 0

語源が異なります。


ラテン語の os は「口」,bucca は「ほお」でした。
後に「口」は bucca で表されるようになりましたとさ。

ちなみに,os は現代語では oral などに残っていますね。

bocca はフランス語で bouche, イタリア語で bocca, スペイン語で boca で,いずれも「口」の意味。

「ほお」のほうは,俗ラテン語で gauta(おそらく,ラテン語以前のゲルマン語が語源), ここからフランス語で joue, イタリア語で guancia となりました。ただし,スペイン語の「ほお」は mejilla で,語源はラテン語の maxilla「あご」。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

oral は os 起源でしたか!地上の星みたい!
感謝の接吻をよろしいですか?

お礼日時:2006/08/08 10:46

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!