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宗教の質問はとても難しいのですが、どうしてもわからないことがあり、質問させて下さい。

3つの質問があります。

◆ここ最近、ヒズボラとイスラエルの戦争のニュースを見て思ったんですが、宗教で言うと、イスラム教とユダヤ教が対立していますよね。イスラエルを支持しているのはアメリカですが、ブッシュ大統領はキリスト教の右派だと何かで見ました(ブッシュさんは宗教を利用してるだけかもわかりませんが)

イエスキリストを殺したのはユダヤ教の偉いさんなんですよね。でもブッシュ大統領率いるアメリカはイスラエルと仲がいい。むしろイスラエルが親でアメリカが子供のような関係らしいですが。今は、ユダヤ教とキリスト教は仲がいいんでしょうか?

◆宗教戦争ではイスラム教VSユダヤ教はよく聞くのですが、イスラム教VSキリスト教、もしくはユダヤ教VSキリスト教は聞きません。

基本的に対立しているのはイスラム教とユダヤ教なんでしょうか??

◆アメリカをコントロールしているのはイスラエルとかも何かで見ましたが、ユダヤ人はそんなに頭が良くて、お金と権力を持ってるんでしょうか。大昔、ユダヤ人は金融(金貸し)ビジネスをやっていたらしいですが、その名残でしょうか?

※ネットや本などを軽く呼んだ程度の凄く薄い知識で書きましたので、私の質問の中で、間違っている所があればご指摘下さい。

A 回答 (5件)

かなり長いですが、間違っていたらすみません。



◆別にユダヤ教とキリスト教の仲がいいというわけではありません。
 アメリカでは、ユダヤ系の人々が政財界に強い影響力を持っています。
 「世界の経済の中心ウォール街はユダヤ系が支配している」とまで言われるほどです。
アメリカがイスラエルを支持するのも、自国のユダヤ系の人々からの突き上げがあるからです。加えて、支持を受けることができれば票の確保など大きな力になるからです。
 さらに、正確にはキリストを処刑したのはローマ帝国です。


◆イスラエル問題を宗教戦争と考えるのは少し疑問です。ヒズボラをはじめとする強硬派の人々が嫌っているのはイスラエルという国そのものであって、ユダヤ教ではないです。なにせ自分たちを追い出してつくった国ですから。そもそも、ユダヤ教とイスラム教の宗教対立は過去をさかのぼってもまったくありません。なぜなら、イスラム教が確立した頃には、ユダヤ教を信じる人々は各地に散らばってしまっているからです。加えて、イスラム教は本来他の宗教に対して好意的です。
 ここからは過去の話になります。
 イスラム教VSキリスト教の場合ですが、中世あたりはまさに最悪の関係でした。当時、キリスト教は他の神を信じる者には容赦なかったですから。(十字軍でエルサレムを占領した際は、イスラム教徒を女子供でも虐殺するくらいです)
 ユダヤ教VSキリスト教の場合は、そもそも勝負になっていません。キリスト教徒の方が圧倒的多数です。ユダヤ=イエス殺しの考えもあったため、中世ではユダヤ人への差別が日常茶飯事でした。
 まあ、近年は宗教よりも民族対立の方が多いですので。


◆ユダヤ人に金持ちが多いのは、中世において自分の身を守るために金持ちになろうと必死に努力したからです。なにせ周囲は異教徒だらけで仲間も少ない。この状況では、必死に稼いでそのお金に頼るしか方法がありませんでした。そのなかでポピュラーだったのが金貸しです。
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この回答へのお礼

igosyo2005さん、回答ありがとうございます。

>「世界の経済の中心ウォール街はユダヤ系が支配している」とまで言われるほどです。
>正確にはキリストを処刑したのはローマ帝国です。

とてもとても勉強になります。
その他も全てとっても参考になりました。

宗教は本当に奥が深いですね。教えてgooの過去歴を見ても様々な意見がありますし、本などを見ても、当たり前ですが、絶対コレが正しいっていうのはないですもんね。

本当にタメになる回答を頂きありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 04:22

1.ブッシュは、キリスト教右派ですが、宗教を利用しているというよりもネオコンや宗教団体に「利用されている」という側面の方が強いでしょう。

父親と異なり、彼には「何かを利用する」という才覚はないようです。
ナザレのイエスを処刑したのはローマ総督です。ただし、強行に処刑を主張したのはユダヤ教指導者たちという事になっています(聖書の記述が正確だったとして)。
アメリカがイスラエルと仲がいいとは言い切れません。相互に「利用しあっている」と言えるでしょう。ユダヤ教とキリスト教では「宗教的には水と油」です。イスラエルは「政治的バックボーンとしてアメリカを利用」し、アメリカは経済的・軍事技術的支援をユダヤ資本に依存しています。もっと「ドロドロとした関係」です。

2.イスラム対キリスト教の対立は、十字軍遠征にさかのぼります。イスラムの支配地を制圧した十字軍は「足首まで血に浸かった」といわれています。
ユダヤ教とキリスト教の対立は、ローマによるユダヤ王国占領後、ローマがキリスト教を国教としたときまでさかのぼるのではないでしょうか。亡国の民ユダヤはヨーロッパ各地で迫害されゲットーと呼ばれる居留地に押し込まれたりしました。近年ではナチによるユダヤ人迫害などがありますが、基本的にユダヤ人はどこの土地でも嫌われています(ユダヤ人側に原因がある事も多いのです)。
イスラム、ユダヤ教、キリスト教、そしてそれぞれの会派は「おのおの同士」で対立しています。近親憎悪に近い物がありますが、教えの解釈を巡った対立や、宗教指導者の地位を巡った対立もあります。

3.そうとも言えますが、ユダヤ人たち自身が「ヨーロッパの戦争」に基本的には関与しなかったというのも理由です。彼らはとにかく「自分たちはユダヤ人」と思っていますので、ドイツに住んでいても「ドイツの事には無関心」だったのです。それでいて兵器産業でもうけたりしていた為、嫌われる原因となっています。
ユダヤ人がヨーロッパの戦争を陰で操り、その土地の国民が苦しむ事で潤ってきたという見方をする人も結構いますね。現代でもユダヤ資本の多くは兵器産業に大きく関わっています。
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この回答へのお礼

Scullさん、回答ありがとうございます。

ブッシュさんが逆に利用されていることもあるってことですね。なるほどです。凄くわかります。ブッシュさんはそんなに頭が良くないって言われていますもんね。

アメリカとイスラエルの関係も実は微妙なんですね。
とても参考になります。

ユダヤ人は単純に戦争に利用されて、あれだけ虐殺されて可哀想とかという気持ち以外ありませんでしたが、ユダヤの人達にも原因があるんですね。

本当に深いですね。。。

中東の人達も実際、本当に理解しているんでしょうかね??超ビックビック大昔の聖書とかずっと信じてるっていうか、それにコントロールされてそうなのに。。。

でも生まれてからの環境が、そういう疑いがない環境とか、宗教が当たり前の環境、洗脳されそうな環境で育ってるんであれば無理ですよね。

本当に深いですね。

とてもとても勉強になりました!
回答ありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 04:33

>今は、ユダヤ教とキリスト教は仲がいいんでしょうか



カトリックについては第二ヴァティカン公会議において、『キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言』、『信教の自由に関する宣言』などが宣言されました。この中で、初めて公にユダヤ教やプロテスタントとの共存が打ち出されたわけです。これは特に第二次世界大戦におけるユダヤ人(だけではないので、実は注意を要する)迫害に対する反動と反省もあって、反ユダヤ主義は公式には否定されました。
しかし、アメリカにおけるそれはちょっと違うわけで・・・
ユダヤ教の側からキリスト教をどう考えているかは実のところよくわかりません。彼らとてわざわざ迫害を招くようなことは言わないので。
しかしキリスト教右派の考えは違うわけで、キリスト教右派がよく言うのは「ユダヤーキリスト教」という観念です。つまり近づきつつあるハルマゲドンにおいて、最前線はイスラエルなのだ、という考え方です。無茶苦茶ですが、この考えからすればイスラエルを支援するのは当然、ということになります。
ついでですが、イエスキリストという言い方は、あまりよくありません。キリストというのは姓ではなくて「救世主」という意味のギリシア語(というかユダヤ教のメシアの翻訳)なので、イエス・キリストという言い方はキリスト教の主張「イエスがキリストである」という意味になってしまいます。信者がそういうのは当然ですが信者でもない人がそういうのは何か変ですね。
ちなみに「ユダヤ教の偉いさん」がイエスを殺させたのは事実ですが、当時はまだキリスト教、というものがあったわけではないので、イエスの周辺にいた人々はある種ユダヤ教の改革運動や、ユダヤ教の神殿(偉いさん)への批判を持つ人々でしたが、基本的には彼らとてユダヤ教徒には違いないかったのです。ただ、そういった集団からイエスの死後に「イエスをキリストだと信ずる」集団が生まれ、紆余曲折あってキリスト教団が発生してきます。この集団は「ユダヤ教の契約は乗り越えられた」「今や新しい契約の時代である」と主張するものでしたから当然ユダヤ教の支配層からの弾圧と、一方でユダヤ教徒からの改宗を生み出したわけです。
ローマの立場は少し複雑で、ローマ帝国としてユダヤを迫害するようになるのは4世紀、ローマ帝国の国教がキリスト教の主流派になってからのことです。それ以前はむしろキリスト教こそ弾圧されていて、他ならぬ「使徒」パウロなど、この弾圧をしにいってそこでイエスの幻を見てキリスト教に改宗した、というものです。紀元70年のエルサレム破壊は、決してその後すべてのユダヤ人が迫害されるようになった、という質のものではないので、あくまでエルサレムのユダヤ人の「反乱」です。これに対してエルサレムを破壊した、というもので「ユダヤ民族」に対するものではなかったわけです。
で、結局中世になっていわばアウトカーストの人間としてユダヤやロマの人々などが「必要とされて」・・・ってな具合に続くわけですが。

>宗教戦争ではイスラム教VSユダヤ教はよく聞くのですが、イスラム教VSキリスト教、もしくはユダヤ教VSキリスト教は聞きません

それはせいぜいここ半世紀ほどの話です。#2さんの仰るように、十字軍などいろいろあります。ユダヤ教国家はずっと存在しなかったのでユダヤ教国家との戦争というのは確かにありませんが。また現在のイスラエルの周囲にあるのはすべてイスラム教国家なので、キリスト教国家と戦争すること自体が不可能です。もっともレバノンにはかなりのキリスト教徒がいて、イスラエルによって殺されてはいますが。

>アメリカをコントロールしているのはイスラエル
そういうわけでもありません。確かにアメリカ政界におけるユダヤの影響力、ユダヤ・ロビーの力は大変に大きいですが、彼らが必ずしもイスラエル支持、というわけではないのです。
アメリカの極右のなかには彼らアメリカのユダヤを憎悪するものもありますから、あえて「ユダヤ教国家」なぞなくてもかまわない。自分たちはそれでちゃんとやっているのだし、むしろ変なことをして迫害されたらその方が不都合だという考えもあるわけです。

なお、「金貸し」ビジネスをやっていた(いる)のは事実ですが、これは他の仕事が出来なかったからでもあります。中世~近世では、彼らは土地を所有できず、ギルドにも入れなかったから農業・工業にかかわることが出来なかったわけで、商業・金融業についた、とも言えるわけですから。これが19世紀になっていわゆる「ユダヤ人解放」が行われ、ユダヤ系の人々が大量に「社会進出」してくるわけで、ユダヤ系知識人・芸術家なんてのはみんなそういう歴史的はいけいが出来て以降のひとびとです。
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この回答へのお礼

pyon1956さん、回答ありがとうございます。

私にわかりやすく合わせるように全ての質問に対して答えを書いて頂き、本当に感謝です。

全てにおいて、なるほど、そうなんだ、そういうことなんだ、とウンウンと頷きながら読んでいました。

この宗教や中東のことは全てを把握するのは難しいとと思っていたんですが、どうしてもなんとなくでもいいので、全体像を知りたかったので、まだまだ勉強不足にも関わらず、質問してしまいました。

なんとなくわかったとしても、この宗教や中東、アメリカとイスラエルの関係などは、色々な角度から見ていると思うので、この部分は違う角度から見てるのかなぁ、この本とこの本は書いてることが違うけど、どうしてなんだろう。。など、勉強すればするほど、頭が痛くなって、結局、理解することはできないだろうな。。。とおもいながらも勉強したいと思います(^^)

本当にわかりやすいお答え、ありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 10:52

イスラム教では、ユダヤ教徒とキリスト教徒は啓典の民として保護される決まりです。

イスラム教は他宗教に寛容で、宗教迫害を行なうことは、本来なら、ありえません。(スンナ派vsシーア派など、イスラム教徒間ではあります)
キリスト教圏で迫害され続けたユダヤ教徒ですが、イスラム圏ではイスラム教徒と平和共存し、イスラム教徒が教義上、金貸しを禁じられていたため、金貸しで財をなすこともできました。
イスラム教徒がキリスト教徒を敵視するようになったのは、十字軍がきっかけです。十字軍が始まって、最初に大量虐殺されたのが、金持ちの多いユダヤ人だった事実に象徴されますが、十字軍のやったことは、略奪し、虐殺し、土地を奪う、それに尽きます。
ユダヤ教徒とイスラム諸国との対立の原因は、第一次世界大戦におけるイギリスの外交にあります。
オスマン帝国と戦っていたイギリスは、アラブ人の反オスマン活動を支援して、パレスティナにおけるアラブ人の独立を約束します(フサイン・マクマホン書簡)。また、イギリス外相バルフォアはユダヤ人財閥ロスチャイルドへの、財政支援を懇願する書簡の中で、パレスティナにおけるユダヤ人の独立を約束します(バルフォア宣言)。
ところが戦勝後、イギリスはフランスと一緒に、シリア・パレスティナを分割支配しました(サイクス・ピコ協定)。
第二次大戦後、パレスティナにおけるテロの応酬が激しくなり、武装集団同士の激突が始まるとイギリス軍は逃げ出し、第一次中東戦争が始まります。本格的な対立はこれ以降と考えてもよいでしょう。
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この回答へのお礼

a-koshinoさん、回答ありがとうございます。

まだまだ、私個人にとっては知識が乏しすぎて、難しい単語はウキペディアやその他色々と検索して、また戻って答えを読んでいました。

本当にまだ全然理解できないことが多いのですが、とても参考になります。

もっと勉強して、理解して、改めてa-koshinoさんやその他の皆さんの答えを見たら、あぁなるほど、この部分はそういうことだったのかぁとか、本当の意味で理解できると思います。

まだなんとなくボヤっとした感じです。
とにかく勉強しないとダメですね。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 10:57

まず、ユダヤ教が3宗教の中では一番最初に現れた宗教ですね。


で、そのユダヤ教を改革をしようとして十字架に吊られたイエスを、キリストであると見て分かれたのが現在のキリスト教の原点です。
イスラムはもう少し後になります。しかし、ユダヤ教、キリスト教をかなり基にしている宗教です。

基本的に他宗教に対する接し方としては
・キリスト教 異端審問などの公的なものから私的なものまで、かなり強圧的な異教徒排斥を展開。さらには同教徒であっても、宗派によっては異端判定を行い排斥。ユダヤ狩りなども横行。また、十字軍での虐殺は有名。基本的に異教に対するスタンスは、改宗しなければ死か追放。

・ユダヤ教 基本的には不干渉(というよりも国を持っていない以上排斥も迫害もする力が無い)。しかし、このユダヤ教には選民思想があるほか、国を持っていない、銀行業を生業とするなど、嫌われる要素が多数あり、異教を嫌うキリスト教圏では「浮いた存在」となっていました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2293424
このあたりの質問を参考に。

・イスラム教 基本的に上記2宗教にたいしては「友」にちかい扱いであり、国としては金さえ払えば信教の自由を認めるという、かなり穏健的な扱い。異教に対するスタンスは、コーランか、貢納か、剣か(改宗するか、金を払うか、それとも戦うか)。キリスト教に比べて圧倒的に寛容であるのがわかります。

さて、宗教対立が激化したのは、まず最初にイスラム勢力のイベリア侵攻。これに対してキリスト教圏は猛反発。700年かけてイベリア半島からイスラム勢力を徹底的に駆逐します(レコンキスタ)。
次いでエルサレム占領。これにたいしてもキリスト教は猛反発して十字軍を送り込むとともに、占領地域で虐殺行為を行っています。
ただ、いずれもイスラム教側は、キリスト教をどうするとかいった理由で侵攻したのではないですね。

その後、小康状態を挟んでオスマントルコが東ローマを滅亡させて、バルカン半島は長い間イスラム圏になります。しかし、十字軍のような動きはなく、フランスとオスマン帝国が同盟するなど、ある程度の折り合いを見せていました。

しかし、第1次大戦で大量の密約をある国が行います。それも三枚舌外交で密約をやったのです。イギリスです。

当時、オスマントルコと戦っていたイギリスは、その裏側にあるパレスチナをけしかけてオスマントルコを混乱させようとします。その見返りとしてパレスチナの独立を承認するのですが・・・これがフサイン・マクマホン書簡と呼ばれる「密約」です。フサインは当時のアラブ人首長です。
これに応じて、フサインはヒジャーズ王国を建国。ダマスカスを占領するなどオスマントルコを揺さぶります。

しかし、一方でお金の調達のために、ユダヤ資本にも働きかけます。ロスチャイルド家に「金を援助してくれたら約束の地(パレスチナ)におけるユダヤ人国家独立を承認する」とします。バルフォア宣言というもので、「密約」です。

そして、さらに英仏露は、「戦争終結後に西アジアを3分割」というサイクス・ピコ条約という「密約」を締結します。

しかし、その後、ロシアが革命で崩壊。その革命において、レーニンがこの密約を暴露します。そのため、サイクス・ピコ条約が表に出てしまいました。で、その後に締結されたセーヴル条約で、このサイクス・ピコ条約が通ったため、イギリスとフランスで分割することになります(ソ連は、これをすでに破棄していた)。
で、パレスチナですが、かの地はイギリスの統治領となったので、上の2つの密約(バルフォア宣言とフサイン・マクマホン書簡)を、もしかしたら実現してくれるのではないかという「期待」をこめて、双方がパレスチナに入ります。
しかし、イギリスは双方の顔色を伺いながら、どっちつかずの政策をとっていたのですが、そのうちに両者の溝は深まり、1929年におきたアラブ人の発砲事件で、両者の亀裂は決定的になります。
さて、第2次大戦後の1946年に、ユダヤ人がイギリス大使館を爆破します。
これにたいしてイギリスはどうしたかというと・・・「もう統治できない」といってこの問題を国連に丸投げしてしまいます。
で、その国連が出したパレスチナ分割案(半分ずつに分ける)にパレスチナが反発(理由は、人口比が1:50という割合で、圧倒的にパレスチナ人が多かったため)。そして、第1次中東戦争が起こり、これはイスラエルが大勝。分割案の1.5倍も多い領地を得ます。
その後、泥沼化して現在に至るのです。

結局、ユダヤ、イスラムともに被害者でして、宗教戦争というよりは、大英帝国時代のイギリスが招いた代物です。
で、それに、ユダヤ資本やらイスラム過激派やら、アメリカ大統領選やらなにやら、そういったどろどろとしたものが絡んだのが、現在のパレスチナ紛争です。

なので、純粋な宗教戦争ではまったくなく、非常にどろどろとしたものを多く含んでいます。
まあ、結局当事者はどっちも被害者なんですが・・・
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この回答へのお礼

koon1600さん、回答ありがとうございます。

とても長文で答えてもらって感謝感激です。
わからない部分が多々ありますので、じっくりと読んで、しっかりと頭に入れたいと思います。

ホントにホントに深いですね。歴史がもうハンパじゃないですもんね(^_^;

はるか大昔なのに、それを今もずっと引きずってるっていうのがある意味凄いですが、ある意味進歩がないっていうのか、利用され続けているのか、よくわかりません。

でも中東はよく飽きずに戦争しますよね。
絶対決着がつかずに途中で冷戦、休戦して、中途ハンパな形で終わるんです。何度も繰り返して、答えがわかりきってるのに、それならいっそ仲良くして、お互いに平和に笑って暮らしたらいいのにと思うんです。

宗教を利用しているリーダーの人も、平和に導いて、違う意味でうまく民衆を利用して、自分達は美味しく暮らせばいいのにって思うんですが、違うんですかね??もっともっと美味しく暮らしたいんでしょうか???すっごい欲があるんでしょうかね??

色々な部分で全然勉強不足で、自分でも書いていてよくわからなくなってくるのですが、戦争だけはよくないってことだけは確かだと思います。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 18:24

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