つい集めてしまうものはなんですか?

昨日、「内定返事を引き延したい 正社員なのに勤務地が客先は
派遣?」という質問をしたものです。
現在内定が決まった会社(IT関係)で、勤務地が都内23区客先
や本社の場合もあります。
もしかしたら「特定派遣」なのでは?と思ったのですが、
それを見分ける方法はありますか?
IT関係は客先常駐が多いとのことですが、
HPなどを見てもよくわからないのです…
参考までに特定派遣のデメリットなどもありましたら
教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

内定した企業が「特定派遣」かどうかですが、以下を目安にされてはどうでしょうか?


1.人材派遣許認可番号を取得しているかどうか。
2.経済産業省のSIer(システムインテグレータ)登録をしているかどうか。
3.会社の規模や創設年数。
4.自社でパッケージ開発などしているかどうか含め、自社独自の技術を持っているかどうか。
5.プライバシーマーク(Pマーク)を取得しているかどうか。
6.帝国データバンク等の企業情報に主業務:派遣と書いてあるかどうか。
7.人の入れ替わりが激しい会社かどうか。
8.その会社の組織図
9.他社との面接の話がされなかったかどうか
10.上司にあたる人が技術部の課長や部長など、技術系の人かどうか

1.の番号を持っていれば、その企業は他社と「請負契約」ではなく「業務委託契約」や「派遣契約」を締結し、自社の人間を実質派遣状態で客先常駐させている可能性が高いです。

※ちなみに、「客先常駐」は「請負」「業務委託」「派遣」どの場合にもあてはまります。派遣はそもそも客先常駐が前提ですが、請負や業務委託は客先常駐だったり、自社だったりする場合もあります。「客先常駐」=「適正な請負」を指すというものではありません。

2.については、他社と「請負契約」を締結できないようなIT系人材派遣会社は取得していないことが多いです。

3.は、規模がそこそこ大きかったり、社歴が古ければ、適正な請負をしている会社が多いので、ある程度は参考になるのではと思います。規模が100名以下で社歴も浅いIT企業は、特定派遣(=正社員派遣)に頼らざるを得ないことが多いのが実情です。
そもそも、小さい会社で他社と請負契約できない会社は、PMやPLのようなロールをこなせる人材がいませんし、請負契約は通常はシステムを納品するまでお金が入らないため、規模の小さな会社はある程度の規模のシステム開発を請負うだけの資金面の体力を持っていません。

4.自社独自の技術やパッケージを持たない企業は派遣でやっていくより他ありません。

5.Pマーク取得には費用がかかります。昨今、Pマークを有していない企業は、その費用すらかけることができない、またはIT会社として意識が低い、ということになります。

6.1200円くらいかかりますが、帝国データバンク等の情報を検索して確認しましょう。主業務の箇所以外にも、社員数や売上げ、決算書の有無、取引先、株主などの情報もある程度確認できます。

7.特定派遣の場合、人の入れ替わりは非常に激しいです。頻繁に採用を行っている会社であれば、特定派遣の可能性は極めて高いです。(サーチエンジンで、社名と「求人」という単語でかなり検索できます)
また、求人募集の箇所に「未経験者歓迎」という単語や、「平均年齢2X 才」と若さを売りにしている場合も、要注意です。
若くて単価の安い人間を特定派遣で他社に派遣したい会社が、求人広告に良く使う言葉であることが多いためです(特定派遣メインにやっている会社は未経験者に教育してくれる余力はありません。現場に放り込んで後は自分で頑張ってね、といわれるのがオチです)。

8.その会社の組織図に、「技術部」という部はありますか?そのような部がなければ、派遣だけでやりくりしている可能性が濃厚です。

9.会社間で「請負契約」を締結している場合で「適正な請負」の場合、複数名で客先常駐することが多いため、事前面接はありません。「請負契約」の場合には、そのメンバを誰にするかは自社側で自由に決められるためです。実質派遣の場合は、客との面接が予定されます。

10.特定派遣メインでやっている会社の場合は、上司が派遣営業や派遣コーディネータであることが多いです。

また、特定派遣のデメリットですが、色々あります。
1.案件(派遣されるプロジェクト)が決まらない場合は自宅待機となることが多い:自宅待機の場合は、休業手当として給与の6割支給となります。このようなやり方は違法ではないようですが、この休業手当すら払わない会社もあるようです。
自宅待機でなくとも、自社待機という場合もあります。この場合は給料は支払われても自社社内の人間から白い目で見られます(本当は、仕事をとってこれない派遣営業が悪いのですが、自社側ではさばけない技術者を売れ残り商品のような目で見ます)。

2.偽装請負という違法なケースが多い:「特定派遣」自体は、その会社が人材派遣許認可番号を持っていれば違法ではありません。ただ、その場合は自社とクライアントの会社間の契約が派遣契約でなければならないはずですが、どちらの会社としても労働者派遣法の規制を逃れたいため、「業務委託契約」であることが多いです。
この「業務委託契約」が曲者なのですが、労働法上では「業務委託契約」の場合も指揮命令権は自社になければならないのですが、実質は派遣状態であり、派遣先の他社に指揮命令権があります。
IT系人材派遣会社は、このような違法な偽装請負や多重派遣を行っていることが殆どです。

3.はじめにいわれた勤務地と全く別の勤務地になることも多い:多重派遣の場合によくみられます。もちろん、多重派遣も違法ですので、会社間では常に業務委託契約となっているケースが殆どです。

4.指揮命令権が複数社にあるため、休暇もなかなか取れない:派遣先、自社と両方から休暇許可をもらわなければならなかったり、どちらにも報告書を書かなければならなかったり、手間が多いです。

5.普通の派遣(一般派遣)よりも時給換算で安い場合が多い:内定通知が労働条件通知も兼ねていませんか?労働条件通知に給与について記載があると思うのですが、給与が「各種手当」と「基本給」にわかれており、「各種手当」には残業代・法定休日手当含むとか記載があれば、その通知を根拠に残業代が一切支払われない可能性が高いです。
(本当は、労働基準法上、手当を省いた額面を160時間などで割って時給換算してみて、実際の残業代や法定休日出勤時間X時給の方がそれらの手当をうわまっている場合には、その分、会社は従業員に支払わなければ違法なのですが・・・)

6.一般の派遣よりも責任や業務範疇が多い:会社間の契約が「業務委託」であるためです。派遣先企業から指揮命令はされる上、業務や責任も押し付けられる羽目に至ります。

特定派遣のメリットとしては、小さな会社の社内SEよりは、大きな会社が主体のプロジェクトに派遣された方が色々勉強にはなります。また、自分の単価についてシビアに考えることができる、等のメリットがあります。
よく「特定派遣」のメリットとして、「一般派遣よりも給料が毎月入るので安定性がある」といわれますが、個人的にはそれはどうかと思っています。一般派遣よりも業務範疇も広く責任も重いため会社間で支払われている金額は高いはずなので、毎月の安月給もらって安定性とかいわれても、割に合わない気がします。
プロジェクトの変わり目でなかなか次のプロジェクトが決まらない場合もありますしね。

また、自社からも他社からも指揮命令されるのは相当なストレスが生じますし、会社間で本当の意味の請負(請負契約)を締結していれば客先にも自社のPMなどの上司や同僚がいるわけですが、業務委託の場合は現実には派遣状態なのでそんな人はいませんし・・・。

私個人としては、正社員と派遣の悪いところをあわせたのが特定派遣だと思っているので、はっきりいって、お勧めしません。
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この回答へのお礼

非常にわかりやすい回答をしてくださってありがとうございます!
会社のHPを見た限りでは人材派遣許認可番号はかいてなかったですが、
その番号を持っている会社のHPを見たらパートナーという欄に自分の受けた会社が載っていました。(確定なのかはっきりしてませんが)

ご回答を参考にしながらHPを確認したのですが、ここは特定派遣確定、
という決定的なところはなかったですが、もう少し多方面から調べて
みようと思います。
ありがとうございました!

お礼日時:2006/08/23 12:22

#1です。



お金の流れはその通りですが、考え方次第ですね。

もし自分ひとりでやってたら、派遣先からそれほど多くの金は取れないでしょう。それ以前に働かせてもらえません。

客と自社との信頼関係があるからこそ出来ることです。
派遣先から自社へ支払われるお金は「売上」ですから、ピンはねとは少し違います。(そういう見方もできますが・・・)
研修費用や仕事が無い時期の給料、会社の運転資金もあります。

採用直後に派遣して、そのまま客先を転々とさせるだけの会社もあれば、頻繁に集まって勉強会やミーティングをやってる会社もあります。
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前回の質問に回答した者です。



一般と特定派遣の違いは調べればすぐに解ると思いますが、派遣と客先常駐はグレーゾーンが多いですね。どちらも客先で仕事をする事は同じですし。
あえて区別するなら、

・客先常駐(請負)
セキュリティや効率面などで相手先で開発した方が良いから常駐する。客との契約では作るものが具体的に決まっている。働く人数・交代は自由に出来る。(キーマンとなる人は難しいけど)
作業場所は客先だが、自社の人間だけでまとまって仕事をする事が多い。細かいやり方はこっちで決める。(責任もある)

・派遣
仕事毎に面接がある。客から直接仕事の指示がくる。勤怠を管理される。時間によって料金が決まる。交代は出来ない。1人(又は少人数)で派遣される。客とまざって一緒に仕事をする。事実上「上司&部下」の関係。

・見分ける方法
HPに主な取引先が記載されてませんか?同業ばかりだったら派遣の可能性が高いと思います。(小さな会社の場合)
会社のフロア面積(想像)と従業員数を比べて「入れるのか?」と思ったら派遣の可能性が高い。
主力商品・サービスが何なのかよくわからない。


私は業界の事を何も知らず入ったので、「なんで正社員になったのに派遣されるの?」と不満でした。
さらに「自分の会社を大きくしよう!」という熱血新人だったので、他社の仕事をやらされて嫌になりました。

辞める決め手になったのは、私が仕事を教え、私の下で開発をやっている人(客の2年目社員)が、俺よりも給料高かった・・・

中小企業では請負とは名ばかりの派遣会社がほとんどだと思いますよ。派遣は常に客の目にさらされてるという感覚です。気にしない人も多いですが。

ただこの業界は技術オタクが多いのか、派遣に不満を持つ人はそれほど多くないと思います。

この回答への補足

「特定派遣」と「自分の会社」で検索してみたらhttp://www.aztecs.co.jp/ というページに辿りつきました。
そのページ内の「パートナー」の中に自分の会社名がありました。
このような仕組みの会社は、立場は正社員ですが自分の給料は
常駐先とのマージンが発生して損、ということなんでしょうか?

補足日時:2006/08/13 17:47
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この回答へのお礼

度々のご回答とわかりやすくご説明していただきありがとうございます。

そうですね…自分も自分の会社に直に貢献したいと思ってますし、
自分より後で入った人より給料高くなるのは納得いかないいですよね。。

HPで細かく読んで見たのですが、事業が三つあってその中のひとつに
「客先に常駐しての「アウトソーシング」というような文章がありました。。

特定派遣や、客先勤務(請負)というのは、例えば給料は客先から
いただくお金が、内定先の会社に入って、その天引きされた金額が自分の給料という仕組みなんですよね?
もしそうだとしたら、納得いかないですね。。
なんかすごく不安になってきました…

お礼日時:2006/08/13 16:57

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