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wh疑問文はふつう文末を下がり調子で読まれますが、これはどうしてでしょうか?

wh-が最初にあることですでに疑問文であることはわかるので、というのなら、Yes No 疑問文でも倒置によってすでに疑問文であることはわかるはずです。

A 回答 (9件)

回答#2(=#4、6)の者です。

おもしろくなってつい調べてみました。

● D. Bolinger (1989)という英語学者(手広く英語一般を研究を研究しましたが、音声特にイントネーション研究の第一人者でした)の分厚い本に、wh疑問文は一般に文末でイントネーションが下がるとあり、さらに次の一節を見つけました。

“A wh question is not purely a question---it assumes a fact to be true: Where did you stop beating your mother-in-law?”
(”Intonaion and Its Uses” Stanford University Press. 1989. p.40)

つまり彼は、wh疑問文はある事実が真実であることを前提としているという点で純粋な疑問文ではない、と言っています。たとえば、When did you stop beating your mother-in-law? というwh疑問文が発せられる際には、話し手は
(1)相手に義母がいること、
(2)相手が過去にその義母を何度か殴ったこと、
(3)過去のいつかの時点で義母を殴るのを止めたこと、
という「事実」を「真実」として前提としているというわけです。この前提に立ってWhen did you stop beating your mother-in-law?というwh疑問文で、情報の焦点(X)としてそれは「いつ」のことであったかを挙げよ、と迫っている(私の言葉では「命じ」ている)というわけです。

● そういう点で、
「普通は上昇調と結びつく認否疑問文(=Yes/No疑問文)とは性格が違い、下降調が基底となる。相手の事情に対する聞き手の関心が強いほど高下降調(つまり、声の高さが高いところから低いところまで大きく下がる)となり、それほどでもなければ低下降調(つまり、声の高さがやや高いところから低いところまでさほど大きくない程度に下がる)となり、その間は連続的で明確な境界はない。高下降調を用いると下降調特有の『断定』の響きを帯びて、単刀直入ないしはぶしつけな態度や詰問調となることがある。このような詰問調を避けるために…上昇調を用いられることもある」(竹林滋著『英語音声学』研究社、1996年、p.444、ただしカッコ内は私の言葉です)

ようです。

おもしろいですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
>it assumes a fact to be true: Where did you stop beating your mother-in-law?”

that 節を叙実的、非叙実的とわけたりしますが、これはそれに関係があるような気がします。
この質問はこれにて締め切らせていただきます。大変参考になるアイデアをいただき、助かりました。

お礼日時:2006/10/22 13:28

>wh疑問文はふつう文末を下がり調子で読まれますが、これはどうしてでしょうか?



おそらく、英国人もこの御質問には答えられないと思います。つまり、どのような回答も推測の域を出ないと思います。そのような前提で、述べさせていただきます。

やはり、質問者様の解釈が正しいのではと思います。
つまり、疑問詞有り疑問文は疑問詞があるので上昇調で言うまでもなく疑問文だと分かるので下降調で言うのだと思われます。疑問詞なし疑問文は疑問詞無しに語順だけで疑問文だと示しているのでその分疑問文だよと明示する力が弱いのでその不足分を上昇調で補っているのではないかと思われます。

別の言い方をすると、次のようにも言えると思われます。
疑問文であることを示す力は、次の(1)~(3)の3段階があり、(1)が最も強く(3)が最も弱いと思います。
(1)疑問詞有り疑問文:What do you like?
(2)疑問詞なし疑問文:Do you like apples?
(3)肯定文:You like apples?
英国人は、(2)はどう見ても(1)ではなく(3)に近いと感じたのではないでしょうか。
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>他の言語もかなりそうなのではないでしょうか?だとすれば、学者らが決めて普及させたというよりもさらに深いところに理由があるような気がするのですが。



 そうですね。印欧語圏ではおおむねそのようです。ただ、英語以外の歴史は詳しくないので、印欧語全体でどうかということになると、残念ながら正確にはお答えできません。すみません。
 おそらくは、そこまで調べれば大学の学士論文くらいのレベルにはなると思います。
 ここまで質問者様がこだわりをお持ちなら、ご自身で関連書籍を乱読・精読して調べて見られてはいかがでしょうか(大き目の図書館がお近くにあるといいのですが)。
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この回答へのお礼

たびたびの回答、ありがとうございました。
いろいろとヒントを与えていただいたので、今度、図書館に行って関連書籍をあさってこようと思います。
あ、それから、お時間があれば、fwkk8769さんのANo.4に答えてあげていただければ、ありがたいです。

お礼日時:2006/10/17 22:51

回答#2の者です。

どうして私は回答#2のように考えるようになったのかを先ほどから思い返してみていました。そこで心当たりがあるのは今井邦彦氏の次の箇所ではないか、という気がしてきましたので以下に補足させていただきます。

まず、今井氏は2種類の基本的アクセント(及びその意味・性格)を考えています。つまり「下降」(=断定)と「上昇」(=判断保留)です。さらに、彼は「『疑問詞疑問文(wh疑問文のことです)は下降、yes/no疑問文は上昇』という単純な区分けが間違いであることを指摘します。

その上で、文末を「下がり調子」で読まれるwh疑問文について次のように言っています。
「疑問詞疑問文はX疑問文と呼ばれることもある。これは、それまでに進行してきた会話その他から得られた情報のほかに、さらに知りたい部分、つまり未知数Xがあり、そのXの部分を正しい情報で補ってもらいたいときに発するのがこのタイプの疑問文だからである。ということは、多くの場合、疑問詞疑問文が発せられること自体がすでに判断保留の明白な表明になっているのだといえる。そのためか、疑問詞疑問文は、判断保留の上昇調よりも、「この部分が私の知りたい箇所だ。ここの未知数を補ってくれ」という主張・断定を表す下降調で言われることも、英語ではたしかにある。たとえば友人が休暇の旅行プラン---訪問予定地、行動計画、全体の日数など---を話すのを聞いているうちに、正確な出発予定日が知りたくなり、Fantastic! And when do you plan to leave?などときくときは、下降調がふさわしいといえよう。」
(今井邦彦著『新しい発想による英語発音指導』大修館書店、1989年、p.178)

どうも私は今井氏のこの説をどこかで取り込んでいたのではないかと思われます。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。さらにもう少し納得しました。
「下降」(=断定)と「上昇」(=判断保留)
という見方、いいですね。

お礼日時:2006/10/17 22:47

>しかし、そのように決まったのは、やはりなんらかの理由があるはずです。

その辺を知りたいわけです。まさか、コインの裏表で決めたわけではないのですから。

もちろん、そんないい加減な理由で決まったわけではありません。様々な理由があります。
学校文法が制定される前は、地方ごとに様々な英語がありました。多数派、上流階級の英語、論理的な理由などなどで、学者らが協議して学校文法決め、普及させたわけです。

今回のご質問以外にも今でも残っている問題は多数あります。
ひとつ例を挙げてみましょう。
I don't have no maney.などの二重否定は今では正しくないとされています。しかし18世紀以前は、こういう言い方が主流だったのです。
しかし論理的に正しくないという理由で、こういう二重否定は正しくないと、学校文法で制定されました。
でも、いくら偉いさんが制定しても根付いたものはなかなか滅びません。こういった二重否定は、特に口語ではよく耳にします。
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この回答へのお礼

再度、ありがとうございます。
ただ、wh疑問文が下がり調子でという現象は英語に限らず、ドイツ語でもフランス語でもそうだと思います。他の言語もかなりそうなのではないでしょうか?だとすれば、学者らが決めて普及させたというよりもさらに深いところに理由があるような気がするのですが。

お礼日時:2006/10/16 23:59

回答#3のcozycube1さま



本来ここに回答者へのお尋ねをすべきではないのかも知れませんが、余りにも興味深いご回答ですのでご教示ください。

回答#3にある
「wh疑問文を文末を下がり調子で読む」のが「18世紀に…『学校文法』と呼ばれている…学者らの共同作業により…制定された」
という部分をもう少し詳しく知りたいのですが、何を読むなり調べればよいか教えてください。

私もgenkiganさんと同じ疑問をずっと感じていましたので少し調べみたいんです。ぜひよろしくお願いいたします。
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産業革命のあった18世紀に、標準英語を模索する機運が高まり「学校文法」と呼ばれているものが学者らの共同作業により制定されました。


wh疑問文を文末を下がり調子で読むというのも、それで制定されたものです。
私たちが学校などで学んでいるのはこうして作られた、いわば人工英語です。
つまり、「そう定めたから、そうなのだ。」ということです。
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この回答へのお礼

制定されたというのは初耳でした。
しかし、そのように決まったのは、やはりなんらかの理由があるはずです。その辺を知りたいわけです。まさか、コインの裏表で決めたわけではないのですから。

お礼日時:2006/10/16 22:29

全くの私見ですが。



● wh疑問文の語順は、「wh疑問詞」が主語位置にくるものを除き一般的には

「wh疑問詞」 + 「Yes/No疑問文」 + ?

になります。

● この語順で

(1)先頭の「wh疑問詞」が、“その後に続く「Yes/No疑問文」の形を見て、wh疑問詞が指定する情報X(例えばwho系ならば人を、whatならば物を、whereならば場所を、whenならば時を、など)を挙げよ“と命じる役割を果たしており、
(2)結局全文で一種の命令文の機能を果たしている、

と考えています。

こう考えることでwh疑問文が「ふつう文末を下がり調子で読まれ」ることを自身に納得させています。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
少しだけ納得しました。

お礼日時:2006/10/16 22:32

wh疑問文だけが、ふつう文末を下がり調子で読まれるわけではないし、wh疑問文でも文末を上げることだってありますが。

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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。
たしかにwh疑問文でも文末をあげることはあるのですが、デフォルトでは下がり調子です。質問は同じ疑問文なのに、どうしてYes No疑問文は上がり調子なのに、wh疑問文は下がり調子なのかということです。疑問文なら上がり調子が自然なはずです。

お礼日時:2006/10/16 18:12

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