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先日アンリ・ルソーの「戦争」(1910)を見まして、非常に不満を覚えました。馬の走行姿勢が前前リアルでなく、子供が想像で書くような、前後の足をそろえて開いているという非現実的なものです。あえて、画家はそういう子供じみた効果を狙って書いたのか、それとも、もうすでに調査すれば馬の走行写真なんて見つけられる時分だったと思われるのにそれをしなかったのか、それともそんな写真は庶民には手に入らなかったのか、定かではありません。しかし、非常に不満で、このことがこの作品をつまらないものに感じさせてしまう要因でした。これを見ながら、ルネ・マグリットの「白紙委任状」(1965?位)を思い出しました。あれは歩いている状態ですが、馬の足の状況をリアルに捉えています。これは時代の産物でしょう。
この1910から半世紀あまりの時間経過が、リアルに描くか描かないかの差を生んだのでしょうか。それとも作者の考えでしょうか。
それに、馬の走行絵画というものが、大体いつからリアルに描けるようになったのでしょうか。

A 回答 (2件)

一般にはジェリコーの「エプソムの競馬」の事例が有名ですが…


4脚を伸ばして飛ぶように疾走する馬の姿は「フライング・ギャロップ」と呼ばれる絵画の伝統的な誇張表現で、画家は知ってて描いてます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/041113. …

ちなみにアンリ・ルソーは素人出身の画家で、スケッチしてもリアルには描かないことで有名で、その幻想的なイメージが最大の魅力だと思うけど(笑)
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この回答へのお礼

ありがとうございます!この番組でこういうのもやってたんですね。前に馬の展覧会に行ったときに思ったことなんですけど。やっぱりルソーはあえて無視した口なんですかね。

お礼日時:2006/11/02 21:19

画家が馬の走行する姿を忠実に描けるようになったのは、エドワード・マイブリッジが連続写真の撮影に成功したことが契機となっています。



マイブリッジは、人や動物の動きを連続写真で捉えた初めての写真家です。
1878-9年に馬が疾走する姿やギャロップする姿の連続写真を撮り、それまで肉眼では分からなかった走行中の脚の動きが初めて明らかになりました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Image:The_Horse_in_ …
http://www.getty.edu/art/gettyguide/artObjectDet …

これらを含む動物の連続写真を掲載した本が1881年に出版されました。
当時の画家たちは馬を描く際、マイブリッジの連続写真を参考にしたといわれています。
(もちろん、この写真を見たことがなかった画家や知っていても敢えて参考にしなかった画家もいたと思います。)

この回答への補足

すみません。#1さんへのお礼と間違えてしまいました。
1881年なんですね。この時代以降本当に馬の絵はどうなっていったのか知りたいですね。

補足日時:2006/11/02 21:19
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この回答へのお礼

ありがとうございます!この番組でこういうのもやってたんですね。前に馬の展覧会に行ったときに思ったことなんですけど。やっぱりルソーはあえて無視した口なんですかね。

お礼日時:2006/11/02 21:17

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