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その土地の風土によって異なるのでしょうが、農業を始めるときにはどのような害虫のことを考えなければならないでしょうか?害虫の種類や特徴について教えて下さい。
かつて平野で農業を始めた人達は、高地に比べて害虫の被害に遭っていたのでしょうか?どのような場所が最も害虫の被害に遭うのでしょうか?
植物にとって良い環境は、虫にとっても良い環境のような気がします。
それも加味して考えた場合、理想的な農地とはどのような土地、気候だと思いますか?

A 回答 (1件)

害虫には多くの種類があります大別すればだいたいは


1,食害性の害虫で蝶や蛾の幼虫で葉や実を食害する害虫です。代表的な害虫にはヨトウムシ、コナガ、ハスモンヨトウ、アオムシがあります。春から晩秋まで発生します。特にハスモンヨトウ、コナガは成虫が一度に卵を産む数が多く防除が遅れれば壊滅的被害が出ます。
平地と高地では発生の時期が高地のほうが遅れるだけで被害には差はありません。圃場の条件や土壌の種類によっても差はありません。ただその年により発生する害虫に差があります。夏が暑い年は、コナガやハイノマダラメイガが多くなります。夏が涼しい年はハスモンヨトウやアオムシが多くなります。雨の多い年は蝶や蛾があまり飛ばないので発生は少なくなります。
2,吸汁性の害虫です。代表はアブラムシとハダニやカイガラムシがあります葉や茎に寄生し樹液を吸います。アブラムシやカイガラムシは風通しが悪く樹が繁茂したときに発生が多くなります。これらの害虫は樹勢が弱り生長が悪くなります。またウイルス病やすす病の発生が多くなります。植物が快適に生育している環境では発生は少なくなります。余分な枝や葉を摘んで風通しを良くしてやればある程度は押さえられます。
3,根に寄生する害虫に線虫があります。土壌にいる小さい1ミリ未満の虫です。根に寄生して養分の吸収を妨げたり根を枯らしたりします。根に寄生する線虫にはネコブセンチュウとシストセンチュウがあります。根を腐らせるネグサレセンチュウがあります。ネコブセンチュウは暖かいところで発生が多くなりネグサレセンチュウは比較的に涼しい土地で発生が多くなります。
経験上ですが有機肥料で育てると食害性の害虫が多くなるようです食味がおいしい作物ほど虫がよく付きます。よい環境で育てばおいしい作物が出来当然虫も付きます。
理想的な農地は作物により違います。水が好きな作物や、水をあまり必要ないものやある時期から水を必要としないものもあります。
共通しているのは朝日が良く当たること、有機質が充分含まれ地力が高いこと、風通しがよいこと、があります。一般的に昼夜の温度差が大きい方がおいしい作物が育ちます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても勉強になりました。

害虫対策にはどのような方法があるのでしょうか?
>経験上ですが有機肥料で育てると食害性の害虫が多くなるようです食味がおいしい作物ほど虫がよく付きます。よい環境で育てばおいしい作物が出来当然虫も付きます。

ということですから、とても難しい話のように思うのですが…。

お礼日時:2006/11/15 16:56

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