アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

麻黄湯と併用することでインターフェロンの副作用(インフルエンザ様の症状、鬱、脱毛等)を防止することができる、
と先日 漢方薬の講義で聞きました。

私の叔父もこれからインターフェロンでC型肝炎の治療を行うので、少しでも副作用を軽減できるのならば、
この併用法は魅力的だと思うので、投与前に叔父に情報として伝えたいと思っています。
しかし中途半端な知識で伝えるのは良くないと思うので、いくつか質問させてください。

1)医師に漢方薬(麻黄湯)を併用したい旨を伝えれば、漢方薬の併用を検討して貰えるのでしょうか?
もちろん体調によってどの漢方薬を用いるかは担当医の診断によると思います。

2)インターフェロンと麻黄湯の併用は、医療現場で認められている処方なのでしょうか?
それともまだ研究段階、臨床試験の段階なのでしょうか?
後者の場合、効果はどのくらいの割合で表われているのでしょうか?

また、下記のURL(もしかしたら削除されてしまっているかもしれないです)
の最後の文章に、麻黄湯のエキス剤は効果がいまいちとかかれていますが、どんな形ならより効果があるのでしょうか?

http://72.14.253.104/search?q=cache:38SfgHbKXgoJ …


どちらか片方でもかまいません。
医療現場の方の意見も聞かせていただけたら嬉しいです。
回答よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 pinkie00さん こんばんは



 薬局を経営している薬剤師です。

 麻黄湯は使う上で難しいお薬です。漢方的な言い方で「実証」と言う言い方が有りますが、最低でも叔父さまがこの「実証」でない場合は服用出来ないお薬なんです。ですから使えるかどうかは、叔父様が「実証」かどうかに関ってきます。もし「実証」でない方が麻黄湯を服用した場合、体力を落とす(見た目病状の悪化)・下痢・血圧上昇等の麻黄湯の主成分の麻黄の副作用しか出ない場合も有ります。

 では「実証」とはどんな方なんでしょうか???漢方では人間を大まかに分けて肉体労働している方みたいな体力の塊タイプと俗に言う虚弱児タイプに分けます。前者を「実証」、後者を「虚証」と言います。もう少し詳しく「実証」について説明すると、どちらか言うと声が大きい方・他人より薄着を好む方・食べ物を冷たい物温かい物と分けた時に冷たいものを好む方(例えば真冬でもアイスコーヒー等を好みホット系の飲み物を拒否するタイプ)・目覚めが良く朝から活発に活動する方・例え睡眠時間が短くても元気で居られる方等です。どうでしたか??どてだけ合致しましたか???実際に叔父様にお会いしてないので解らない点が多々有ります。上記の「実証」の見分け方のタイプ分けのうち8割位は当ってないと、もしかしたら麻黄湯が使えるタイプでないと考えて良いかもです。

 インターフェロンを使うことでの副作用は、C型肝炎を治療するのに伴って免疫力と言う全ての人間が持っている病気と闘う力の低下によって起こります。ですから私なら、何の漢方薬を使うかはともかく基本は免疫力を強める事を考えます。C型肝炎になると言う事は、例えばビルの10階から飛び降りて全身骨折する等と違って、全ての方がなるわけではないわけです。何らかの理由でC型肝炎に負けてしまった結果としてなる病気です。つまり免疫力が低下した結果C型肝炎ウイルスを跳ね返す事が出来なかった結果としてなる病気です。と言う事を考えた時に、叔父さまが元気で肝炎なんて関係なかった頃と比べて、体力的にも落ちているんだろうと想像します。ですから叔父さまが元気だった頃が例え「実証」であったとしても、現在どれだけ「実証」としての病気と闘う体力が残っているか疑問を感じます。ですから本当に麻黄湯が使えるかどうか疑問です。この点に付いては、直接叔父様にお会いしてないので何とも言えません。

 もし私の薬局に叔父さまが来店された場合、麻黄湯を勧める確率は少ないと思います。それは先程も言った通り、どれだけ免疫力が残っているか解らないからです。もちろん問診してバリバリの実証であると判断が立てば、麻黄湯をお勧めするかも知れません。
 麻黄湯がお勧め出来なかった時は、私なら「十全大補湯」(「じゅうぜんだいほとう」と読みます)を薦めるでしょう。この十全大補湯は麻黄湯と違って「虚証」向けの漢方薬です。そしてこの十全大補湯の働きは、免疫力を強めると言う働きです。したがって元々人間の持っている力を有効に使ってインターフェロンの副作用を改善させると言う事になります。この十全大補湯は、インターフェロンや抗がん剤の副作用防止で幅広く使われている漢方薬の1つです。本当に麻黄湯が使える「実証」の方が十全大補湯を服用した場合、全く効かないと感じるかも知れませんね。しかし見立てを間違って「実証」でない方に麻黄湯を使った時等の副作用が出ないのが、十全大補湯を含めた「虚証」の漢方薬特長になります。強いて言えば、効果が実感出来ないと言って来る程度です。以上の事より、安全性を考え又病状の事を考えて「十全大補湯」をお勧めする可能性が高いと思います。

 以上直接お会いして無い状態で解らない事が多々ある中での回答ですから、適切な回答で無いかも知れません。その事をご理解の上でお読み下さい。
 確かにpinkie00さんの言われる通り、インターフェロンの副作用を軽減すると言うデーターが麻黄湯にはあります。しかし、冒頭に言った通り麻黄湯が使える「実証」であると言う前提のお話になります。もし「実証」でない方が服用した場合は、副作用軽減のつもりで服用した麻黄湯が原因で・・・・と言う事も有ります。ですから、麻黄湯を使うかどうかは慎重な判断をし、漢方専門医の判断を仰いで下さい。全ての医師は漢方薬を扱える資格を持っていますが、色々試した結果効果が出ないから漢方薬でも試してみるか程度の判断しか漢方を判断出来ない医師が居る事も事実です。ですからそう言う医師ではなく、漢方を専門にされている医師に相談される事をお勧めします。

 長々書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。現場の薬剤師さんの回答凄く参考になりました。

麻黄湯はインフルエンザ時に効果があるので副作用のインフルエンザ様の症状も抑えることが出来る…と言っても実証でない人が使うと逆効果になったりするのですね。
もし漢方専門の医師が近くにいなかった場合、漢方を専門としている薬局に相談する形でも大丈夫でしょうか??叔父の家の近くに漢方の専門医がいるかどうか分からないので。。

お礼日時:2006/11/18 08:25

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!