
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
室町時代の僧:和尚さん(一休さんを始め、童話、民話にいろいろ出てきます。
)は敬愛の対象でした。江戸時代の僧:坊主は侮蔑の対象になります。「坊主丸儲け」、「地獄の沙汰も金次第」、「布施の分だけ経を読む」、「経も読まずに布施を取る」など布施(お金)に関する諺、川柳?も多くあります。これらは人々の強い不満がこめられています。また、たこ坊主、くそ坊主など坊主という言葉そのものにも悪意を感じさせます。
その原因は江戸時代に出来た”檀家制度”に起因しています(詳細はネット検索してください。)これ以降日本仏教は堕落して行きます。葬式仏教になり、金儲けの道具に成り下がっていきました。権力を笠に人々よりお金を搾取し続け、怒りを買ったのです。
(その反動が保護してきた江戸幕府崩壊後にやってくる「廃仏毀釈」になったと思います。もっとも、明治新政府の方針にも一致したことも大きな原因ですが。当時はそれくらい寺院に対して心良く思わない人が多くいたことは確かだと思います。)
江戸時代、檀家制度という権力の笠の下に、「宗門人別帳より削除」(極端な話、生存権の削除)という強権を持って、葬式、法事など事あるごとに少なくはない布施を強要し続けました。人の弱みに付け込むやくざより権力を振りかざした分だけ悪質(云いすぎかな?)です。多くの人が坊主を憎み、それらの言葉に多くの人が共感したからこそ生まれた諺、川柳?です。
つまり、江戸時代の坊主の多くは、権力を盾にした金儲けしか頭にない憎まれる存在だったのです。
(がんばれ、仏教!葬式仏教、観光客相手の仏教から離脱して本来の仏法を!)
回答ありがとうございます。
このような社会背景があったとは知りませんでした。
権力を持つと何者もだめになりやすいですね。
なるほど納得です。勉強になりました!
No.3
- 回答日時:
「痘痕(アバタ)も笑窪(エクボ)」と同じロジックですよ。
No.2
- 回答日時:
完結に言えば語源はありません。
まず、「憎しみが高じて相手の関係するものすべてが憎くなる事の例え」だというのはご存知ですね?
「袈裟」というのは僧侶の衣服で、左肩から右脇下に掛けてまとう長方形の布のことです。憎らしいとなると、その僧の袈裟までが憎らしく感じられる、ということです。
他にも似たようなことわざとして、「愛は屋上の烏に及ぶ(好きになった人の家の上のカラスまで愛しくなってしまう)」などがありますが、カラスも坊主も特に理由があるわけでなく、僧侶一般が憎悪の対象となるものでもありません。
ただ、江戸初期(1603~)くらいから常用されたことわざで、なかには「今朝まで」ともじりにしたり、「坊主可愛けりゃ今朝まで可愛い」と逆用したものもあったそうです。
回答ありがとうございます。
意味については存じております。
おもしろい類義表現があるのですね。
お坊さんというと尊敬される対象のように思われますが、
いじられているあたり高尚すぎる存在ではなかったようですね。
No.1
- 回答日時:
別に、坊主が憎いわけではないでしょう。
「例えば」坊主を憎んでしまったら、彼らの着ている袈裟まで見ていてムカムカしてくるよ、って言う意味じゃないの?
「きゃいーんの天野憎けりゃ、メガネも憎い」でもいいよ。
でも、きゃいーんの天野がメガネをこよなく愛している芸人であることを知らない人もいるから、話が通らない。
でも、坊主と袈裟の関係は、よほど世間知らずでなければ皆知っている。
ここら辺の問題ですね。
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