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変動相場制のメリットを6つ挙げれますか?
固定相場制からスミソニアン体制の崩壊によって、変動相場制に移行したのはわかるのですが、変動相場制になって良い点を具体的に挙げろといわれると、答えられません。
6つあるそうなんですが、どなたか教えてください。

A 回答 (2件)

>変動相場制になって良い点



国際金融論のテキストをお読みください。
変動相場制に理論上、期待された諸機能があります。
実際は、期待された通りにはいきませんでしたが。

関連URL↓
http://wp.cao.go.jp/zenbun/sekai/wp-we83/wp-we83 …
http://www.meti.go.jp/hakusho/tsusyo/soron/S61/0 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
指摘して頂いた通り、国際金融のテキストを読みました。

お礼日時:2007/02/21 20:52

利点


・金利を自由に操作できる
為替の無限引き受け型の固定相場制では金利操作は出来ない。
・投資を受け入れやすい。
短期資本を受け入れない型の固定相場制は、資本を投入した資本家がやばくなっても逃げられないので資本の呼び込みが非常に不利
・金利の上げ下げの効果が大きい
金利下げ→資本流出(円売り)→円安→輸出増輸入減景気上昇物価高
金利上げ→資本流入(円買い)→円高→輸出減輸入増景気抑制物価安
・経済力の実態が為替に反映されるので、随時自動調整がかかる。
固定相場制の場合中央銀行がレートを上げ下げして調整するので対応が遅れる。

日本が強くアメリカが弱い時は円高ドル安になり、日本の輸出は減り、アメリカの輸出は増える。
(一見日本が損をしているように見えるが、日本は大量の商品を安く輸入できるので豊かになれる。一方アメリカも実力相応の買い物しか出来なくなるが失業に頭を痛める必要が無くなる)
ただし、輸入品の価格の上昇→物価の上昇を引き起こす事があり、これが給料の上昇に繋がってしまうと自国通貨の低下が商品の価格の低下に繋がらず経済がインフレが続くだけのこともある。(オイルショック後の欧米や1980年代の南米など)
・投機に強い。
固定相場制は経済力と為替のレートが一致しない時、レートを変更するのだが、その気配を見越した投機家に攻撃を受ける宿命にある。(特に無限引き受けの場合)

固定相場の場合
1ドル200円→1ドル100円に円が切り上げされる時。
1ドル200円の時に1万ドルで200万円を購入しておいて、1ドル100円に切り上げされた後、200万円をドルに戻せばそれだけで2万ドルになり1万ドル儲かる。

欠点
・物価が不安定になる。自国通貨の上げ下げで輸入品の価格が下げ上げするので物価も下げ上げする。(特に小国の場合はこのデメリットが大きいので固定相場制をとることが多い。ドルピックなど)
・財政政策を行なっても→金利の上昇→海外資本の流入→自国通貨高→輸出減輸入増→需要減で意味がない。


理論上は変動相場でも固定相場でも本来はどちらでも上手く機能するはずなのです。
変動相場の国の経済力が落ちた時
理論
為替が上手く変動して調節するので問題ない。
現実
実態以上に為替が大きく変動し物価を乱高下させる時がある。
労組などの活動で賃金が上昇して、そのままインフレになるだけの事がある。

固定相場の国の経済力が落ちた時
理論
貨幣の方は外国の通貨と一体化しているから価値は一定、対して賃金は国内経済と一体化しているから変動する。
つまり国内経済が落ち込んだのなら賃金は下がるし、その労働者が作る生産物の価格も当然下がるので問題ない。
現実
給料は労組などがあり抵抗が激しいのでなかなか下がらない。生産物もコストは余り下がらないし、値下げをしたがらないので当然なかなか下がらない。
そうすると海外から見ればそこの国の商品及び通貨は割高になるのだから、そんな国の商品は誰も買わないし、誰もそんな人を海外から雇う人はいなくなる。結果国際経済と国内経済が切り離される事がある。

と言うわけで、最近では近い経済圏同士が一つの固定相場を作り為替及び物価を安定させ、異なる経済圏との間は変動相場制を用いるのが良いのではないかと言われています。ユーロもその考えを実現させようと言う動きだともいえます。
ただ近い経済圏と言っても必ずしも連動しているとは限りませんし、実際失敗した事もあるわけですし(EMSの成功と挫折)、正しいとは限らないわけですけどね。ユーロだって短期には成功するだろうけどいずれ行き詰ると言う意見は今でも結構あります。
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この回答へのお礼

とても分かりやすい回答をありがとうございました。
返信が送れてしまって申し訳ございません。

とても参考になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/02/21 20:55

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