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こんばんわ。最近、躾ができていない、行儀がなっていない子どもが多いなぁと思います。
先日、ファミレスで順番待ちしていると、後から来た親子(母・男の子2人)のうち、下のお子さん(5、6歳くらい?)が父の隣に座りました。少ししてふとそちらの方を見ると、父がその子に話かけていたので「何?」と聞いたら、お店が置いてあったマッチに火を付けて遊んでいたらしいのです。子ども達が走り回っても(飲食店でこれを放置する親は、私的にはあり得ません)通路を塞いでも親は知らんぷりです。丁度お食事時で、他のお客さんもいっぱい居たので、皆不愉快そうに見ていることは分かりましたし、店員さんもとても困っていました。こちらもいい加減お腹が空いている時にこの様な事に遭遇して、とても不愉快でよっぽど注意しようかと思いました。また、ショッピングモールに行った時も、人混みの中を走り回ったり人にぶつかったりする子どもをよく見かけます。ぶつかった相手が私なら、嗜めて終わりかもしれませんが、相手が足の弱い目の見えない人だったら、妊婦さんだったら…それでも親は知らんぷりするんでしょうか?
長くなりましたが…「紳士・淑女」という言葉があります。人間産まれたときは、多少の性格の違いはあれど真っ白な状態のはずです。それが、徐々に色が付いて赤になったり青になったりするんでしょうが、こんなに違いがあるのはなぜでしょうか?躾の仕方に「絶対」というものはないだろうし、自分の子どもならかわいくて甘やかしてしまうことは分かりますが、公共の場で周りに気を遣った行動を取るということは、とても大事なことではないかと思います。別にイギリス人だけが「紳士・淑女」になれる訳ではないと思いますが、どうやったら、この大切なことを相手に伝えることができるでしょうか?皆さんのお考えをよろしくお願いします。

A 回答 (6件)

 お考えの通り、子供の行いやお行儀の悪さはそのすべてが親の躾けの不足にあることには反論の余地がありません。

ですが、問題はそんな簡単ではありません。
 まず問題なのは、わたくしたちの年齢層から見れば、今の若い親御さんたちは、子供の躾けどころか、自身のマナー感覚がかなり欠けているように見受けられます。中にはそれでもしっかりした親御さんとそれなりにキチンとしたお子さんの姿も見ないではないけれど、大半は失格と言わざるを得ません。

 こう書くと、今の若い親御さんたちは「私たちのどこが悪いと言うのよ、誰だって同じじゃないの」とカチンとくるでしょう。しかし、その反発の中に本当の答があるように思います。
 周りのみんなが同じ・・・そこにマナー意識の低下といった社会性が見て取れるからです。つまり、躾けの悪さとは、単に親の責任、親の能力の欠如、親の心構えの無さ・・・といったものだけの問題だけではなくて、その背後にひとつの社会現象があると思うのです。つまり、急にこんな時代になったのではなくて、いつの間にかズルズルとみんなが堕落していったのではないかということです。

 それでは社会現象として見るために少し世代を遡って見てみましょう。たとえば昭和の戦時中ぐらいの時期、子供たちはとにかく腕白でした。しかし、親たちも学校の先生もとても厳しかったし、また街の大人たちもまたこうした悪ガキたちを遠慮なく叱りつけたものでした。その背後には「何が正しくて何がいけないことか」「なにをすると恥ずかしいのか」・・・といったとてもシンプルで誰にでも共有できる規範、つまり共通認識といったものがあったからでした。その規範とは、その根本に封建的で軍国主義的でもあった厳しい上下関係や礼儀などに基づいたものでしたし、ある面では有無を言わせないといった強圧的なものでもあったけれど、その良し悪しは別にしても、それでいて誰にでも、子供にすら、理解しやすいものであったことだけは確かでしょう。

 ところが、昭和20年の終戦とともに軍国日本は無くなり民主主義という思想がこの日本にもたらされました。もちろん民主主義は立派な思想です。しかし、それまで苦しめられてきた封建主義や軍国主義から突然解放された反動からか、この思想を「誰にも邪魔されず自分の好き勝手に生きられること」と日本人は誤解してしまったのです。それがために、この時から日本人は大きく変わりはじめました。それまで誰もが共有してきた規範が通用しなくなったのです。

 その結果「見て見ぬふりをする、他人には口を出さない」といった風潮が一般的になり、子供たちですら親の言うことを素直には聞かないといったことにもなってきたのです。まして、いかなる理由があろうと一切の暴力は行使してはならないとされ、それがためにゲンコのひとつも駄目なら、真の愛のムチといったものすら子供に与えられなくなったことで、親もご近所の大人たちも学校の先生方もさぞかし途方に暮れてしまったことでしょう。
 つまり、躾けの規範を失った頼りない親たち・・・・はこの時代から生まれたといっていいでしょう。そんな親たちに育てられた当時の子供たち、当然のことながら一本筋の通った躾けがなされていないということになります。そんな子供たち、つまり私たちの世代、今の子供たちにとっての祖父祖母の層ということですが。

 この風潮は、その後の、戦後期の復興期や高度成長期やバブル期、はたまたオイルショックやバブルの崩壊といった社会経済の変動を生き抜くために「強いもの勝ち・早い者勝ち」の考え方が芽生えはじめ、それとともに人々は「他人への思いやり」と「恥ずべきこと」もまた忘れてしまったのです。
 しかも、ものごとすべて生き抜くための競争原理から「多様化」あるいは「差別化」といったさらにハッキリした風潮が生まれてきました。もうここまで来ると「価値観の違い」という言葉にまどわされて、世の中すべて「何が正しいのか」を見失う人たちばかり。まして親たちにとってみれば、躾けと教育に一本筋を通したいと願っても社会そのものがそれを受け入れない。「何をしてもそれなりに正しい」と言われてしまってはどうにもならない、こんな社会環境になってしまったわけです。

 子供は敏感なものです。たとえ正しく立派な考え方を持って正しく躾けをしようと試みている親たちが居たとしても、子供たちにとっては、そんな厳しく居心地の悪い家庭から一歩外に出ると、そこはまるで価値観が違う世界。ましてやご近所のオヤジさんに怒鳴られることもなければ先生に引っぱたかれることもない。軽佻浮薄なマスコミの姿勢にも大きく影響されて、当時の子供たちはとかく筋の通った躾けが行き届かないまま、さらに低い方に流れていったのは当然のことでしょう。そんな環境にあった子供たちが今では「現代の子供たち」の親というわけ。

 そんな、今日の親御さんにとってみれば、自身だって何が正しいのかを教えられていない。だから「私たちのどこが悪いと言うのよ、誰だって同じじゃないの」となってしまうのも無理もないのでしょう。他人の姿勢を見て、それにまあまあハマっていればそれでいい・・・ということに。そんな親たちが子供たちを「本来あるべきレベル」まで躾けるとは、それはもう大変なことだと思います。

 それではここで視点を変えて外国を見てみましょう。ご質問にあるイギリスの上流社会、ご存知のようにイギリスという国では上流と下層階級ではマナー感覚にも月とスッポンぐらいの格差があるお国柄ですが、わたくしも幾分かはそうした上流の世界を垣間見る機会を持っていました。
 この社会ではなによりもまず「封建的ともいえるマナー感覚」がかなり色濃く残っています。それがために子供の躾けにもシンプルで強い筋を通しやすいとも言えるでしょう。しかも、彼ら上流社会の者、ことに貴族階級では「下層の一般大衆を守り指導する立場にある」ということを教え込まれています。そこからは「まず自分を律すること」と「恥を知ること」、そして「思いやりの感覚」が育まれます。
 
 それはともかく、最初に書いたように、子供の躾は親の責任です。しかし、現代の世情では、親御さんたちにだけそれを押し付けることは到底不可能です。なによりもまず、社会全体がひとつの規範を持たなくては、個人レベルではどうしようもありません。今の大人たちがまず自分の姿勢を正すことが大切でしょうが、大人たちを今から躾け直すのは至難の業。一時停止の標識を見てはたして何人の人がチャンとクルマを停止させるという簡単なことを励行しているでしょうか。

 こんなことを書いているだけでも暗然とした気持になります。しかし、いつかはやらなくてはならぬこと。総理大臣が言うように「美しい日本」を国も国民も皆んなで作り上げなくてはならない。それが出来なかったらこの日本の子供たちはまだまだひどいことになっていくでしょう。
 イギリスの上流階級とて、今日では一律にそうそう立派に生きているわけでもなく、とかく「なにをやっても勝手」といったこの日本と大して違わない困った風潮も見られるようです。とは言うものの、こうした感覚は今日の日本人にとって大変参考になるものと言ってもいいでしょう。もちろん彼らの階層の構造や考え方をそっくり取り入れることは難しいでしょうが、少なくとも「まず自分を律すること」と「恥を知ること」、そして「思いやりの感覚」、せめてこのぐらいは現代の規範、言い換えれば共通認識として私たちも持っていたいし、子供たちにも教育や躾けとしてしっかり与えてあげたいと思うのです。

 思いついたまま書き流し、文章も手直ししないままで、さぞかし読みづらいご回答でしたでしょうがひらにお許し下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
まるで論文のようなまとめ方に、とても感激を覚えました。
私はjanvierさんが言われるような立派な人間ではないし、人の事言えるのか?ってカンジですが、人の迷惑になる事はできるだけしたくないと考えています。
「自由」は、ルールあっての事だと思うので、「何をやっても勝手=傍若無人」とは訳が違いますよね!
小さい頃は、「人の振り見て我が振り直せ」ということをよく言われたものですが、今の子ども達にもこの言葉を教えてあげたいですね。

お礼日時:2007/02/18 19:13

近代日本の発展が安定して調子良すぎたので


心構え、覚悟、他が無くても子供を育てられる世の中になったのだと思います。
その弊害で親になる精神の無い未熟すぎる人間がたくさん親になったようです。
その結果で物があふれ子育てが飼育のようになり
只単に成長させれば良いという社会状態になっている部分があると思います。
その結果の一つとしての「性格傷害」ですので根が深く手遅れに近い気がします。
社会調和を理解できない人間が増える社会を何とかしたいですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本人は大切な物をなくしたんですね。悲しいことですが、少しでも改善できるよう私も力を尽くしたいと思いました。

お礼日時:2007/03/02 13:03

イギリスやアメリカなどの国は、「大人」であることが重要な国です。

日本のように、18歳でおばさん、20歳過ぎたらもう歳を取りたくないなどというような国ではありません。

私は子供のころ海外生活の経験がありますが、欧米では子供は「未熟な人間手前の動物」と認識されており、躾が必要な年齢ならば保護される対象とされています。
楽しみを享受できるのは大人のみなのです。
そのため、社交の場に子供がいることはありえませんし、紳士なら自分がファーストクラスでも子供は(使用人と一緒に)エコノミークラスが普通です。

この点日本(だけでなく東アジア)は、子供に非常に寛大です。
ドラえもんを思い出してください。ダメな子供であるのび太の希望をすべてかなえてくれるロボットなど、躾の邪魔になるだけです。ところが日本では子供=無垢として、子供の時間を大切にするなどと言われるのです。

子供を叱る厳しさは、実は自分が大人として責任を全うするという行動なのです。私を含めて、今の日本人でどれだけの方が”大人”として行動できるのでしょうか。

大人の自覚と厳しさがない人はどのような場合でも、子供に躾ができるとは思いません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本は子どもに優しい(甘い?)国なんですね。飛行機に乗る時、そんな違いがあるとは初めて知りました。
何年前か忘れましたが、「子どもがそのまま大人になった」なんてことを、テレビで言われていたのを思い出しました。
「いつの間にか歳をとって、20歳になったら大人」じゃあ、自覚も厳しさもないですよね。私もいつの間にか…タイプなので人の事は言えませんが。しかし、大人を自覚した行動を取っていきたいと思います。

お礼日時:2007/02/18 19:24

あなたに出来ることは子供が悪いことをしたら叱る・殴ることです。


兄弟の子・親戚の子・近所、友達の子そうしていくのです。
子供は良い・悪意を覚え、また子供に善悪をを伝えていきます。
その連鎖しか無いのです。私は近所では怖いおじさんで通っていました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私も、子どもの頃はよく身近な人に叱られたものです。
次に遭遇したときは(ほんとはそんな事がなくなればいいですが)、勇気を出してみたいと思います。

お礼日時:2007/02/18 18:57

紳士・淑女と言うレベルのお話ではなく


性格傷害と言う心の病にかかった方の比率が非常に高くなっているような気がします。
大抵は当該のお子さんの両親の子供だった時代の家庭環境が悪すぎた事から来ていますので
人から言われても直りません。
病院で治療しても完治しません。
かかわると想像不可能な大変な事になるので見てみぬふりしかありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「性格障害」悲しいですね。今の社会を反映しているような出来事だと思います。
モノではなく、心が豊かな社会になることを願ってやみません。

お礼日時:2007/02/18 18:53

↓のページが参考になると思います。


http://old2.josuikai.net/josuikai/21f/main53-1.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
すごく難しい論文読まれてるんですね。頑張って拝見させていただきました。「なるほど」という感じです。

お礼日時:2007/02/18 18:48

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