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勘違いでなければ、アセビの花は白く
(*)径が7mmから8mmほどの小さな壷型(釣鐘型?)で、開口部は2mm弱にしか過ぎません。
素人判断によれば、このことは風、虫、鳥の何れを媒介にしようとも受粉をする上で不利に思えます。

さて、質問です。
現実に(*)の事実は受粉をする上で不利なのですか。不利ではあるが他の有利な要因(密集した大量の花をつけるとか、猛毒によって食べられたり刈り取られたりするのを防いでいるとか)によって補完しているのですか。それとも(*)の事実自体が実は何かの理由で有利に作用しているのですか。
子孫を残す上で一見、不利に見えても実は有利に作用している事例が沢山ありそうなのでお尋ねします。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

ツツジの仲間には,鮮やかな一般的なツツジとアセビのように壺型の花のものの二種類があります。

どちらかというとドウダンツツジのような壺型の方が多いのではないかと思います。

これら壺型のツツジも虫媒花です。ご質問のように不利な面もありますがアセビは巧妙な仕組みで解決しています。受粉方法についての詳しいことは下記URLをご覧下さい。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/88asebi.htm

それではなぜ壺型になったのかですが,これも下記URLで壺型の花を付けるものは高山植物やアセビのように極めて花期が早く,また花の寿命が長いものであることがお解りになると思います。
http://www.ne.jp/asahi/syouken/yuyu/flower-1/yam …

壺型のツツジが咲く時期(又は地域)は気温が低く昆虫の活動も活発ではありません。花の寿命が短いと受粉が完全に行われない場合があります。ですから花の寿命を長くする必要があるのです。しかし,寿命を長くしますと,この時期(この地域)には霜や雪が降ったりと花には厳しい環境です。それらから花を守るために下向きの壺型にしまして雌しべや雄しべを守っているのだと考えられています。

チングルマの花はご存じですか。同じ環境ですが,チングルマ等はパラボラアンテナのような形の花を付け太陽の熱を中心部に集めて訪れる昆虫の体温を上げてやることによって受粉を完全にします。自然に対しての花たちの工夫とはおもしろいですね。
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この回答へのお礼

早々のご回答を有り難うございます。
ご紹介下さったサイトの図版と解説から、訪問してきた虫の口に花粉を落とすための構造が如何に巧妙に仕組まれているか、よく分かりました。重力を利用するために下を向いたり、表面積を増やしたり、振動し易くしたり、物理法則に忠実なのは驚くばかりです。

下向きの壺型は虫に対して拒否的でマイナス面ばかりを想像していましたが、風雪から蘂を守る知恵でもあるのですね。質問をして良かったです。

チングルマの例によって、花弁の開き具合も気まぐれでなく温度管理とも結びついているのを知りました。

お蔭様で、動植物を見るときの視点が少し広がった気がします。有り難うございました。またの機会にも宜しくお願いします。本日24時までに何方からも新たな寄稿がないときは質問人の都合のよいときに締め切ります。

お礼日時:2007/04/07 13:44

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