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昔、酒税法が改正される前のウイスキーのアルコール度数は、たしか、特級43度以上、一級40度以上と分かれていたと思います。(二級は38度くらいだったでしょうか)最近、昔飲んでいたウイスキーを買いに行ったところ、ほとんどのウイスキーが40度になっています。少し寂しいような気がします。これには何か理由でもあるのでしょうか。ご存知の方はいらっしゃいますか。

A 回答 (1件)

バーテンダーです。


ウィスキーの等級はアルコール度数によって決まっているわけではございません。
仮に43%以上で特級とするならば、40%の「ジャックダニエル」や「ジョニーウォーカー・ブラックラベル」(通称ジョニ黒)は特級ではないということになってしまいます。(両方とも当時は「特級」と表記されていました)
ウィスキー等級制度は「原酒の混合率」の割合で決定していた、日本独自の分類方で、その目的は「酒税を取る目安」にすることだけのための制度です。
原酒混合率80%以上で「特級」60%以上80%未満を「一級」それ以下を「二級」としていました。(今手元に資料がないので混合率がこれでよいかどうかは怪しいんですが・・・)
終戦直後は20%以下の「三級」まで登場した経緯があります。
海外産のウィスキー、ブランデーは法律により「一切の混ぜ物を禁止」していますので、当然原酒混合率100%になるため全てが「特級」表記となります。

イギリスを代表するウィスキーの「スコッチ」が43%に調整されて輸入されていた物が多かったので、国産のウィスキーの特級もこれに習って43%で調整されたのではないかと推測します。
輸入物のスコッチ「特級」が43%なのに国産「特級」が40%なのは都合が悪かったのでしょう。

なぜ43%に調整されていたのかにつきましては、かなりややこしい説明が必要になりますので、ここでは割愛させていただきます。
難しい割りに面白くない話です。
「どうしても」とおっしゃるようでしたら補足欄にご記入ください。
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この回答へのお礼

 早々に回答をいただきながらお礼が遅くなってしまい失礼いたしました。
 さすがに詳しいですね。大変良く分かりました。
 確かに40度の輸入の特級ウイスキーも当時ありましたし、本当かどうかは当時知りませんでしたが、混ぜ物が一切駄目になったらウイスキーと名乗れないのがあるらしい、など言いながら良く飲んでいました。
 また、昔を思い出しながら気持ちよくウイスキーが飲めます。ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/03 10:49

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