プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

高等専門学校が卒業し、一般企業へ就職しましたが体調の都合で今月末に退職します。
司書という仕事に憧れていたので、通信または大学に編入という形で資格を取ろうかと検討しております。
しかし、調べていくうちに、司書と司書教諭の2種類があることがわかりました。私がやりたい仕事としては、「小学校の図書館での司書としての仕事」です。そうなると、司書教諭になると思うんですが実際には司書の方が多いといききました。

司書と司書教諭どちらの資格も取ったほうがいいのでしょうか?
また、小学校の教諭免許と司書、司書教諭は1箇所の大学で3つとも取得可能なんでしょうか?

回答よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

1.一番のご希望の「小学校の図書館での司書」の仕事は、実際には就職口がありません。

司書教諭の資格で、正規採用をしている自治体は日本全国どこにも無いからです。
ご自身の小学校時代を思い返してみてください。図書館に専門の先生はいましたか? 大抵無人で、担任の先生が指導をしてくれたはずです。自治体によっては、パートタイムで司書のような仕事を募集しているところもあります。その場合は、「司書教諭の資格を持っている方が採用されやすい」という程度のことです。でも、パートタイムをやりたいわけではないですよね。
2.実は現役の先生方の中には、小学校教諭の免許の他に司書教諭の免許を持っている人もかなりいます。実際には、そういう人達が兼任で司書教諭をやり、図書の選定や本の管理をやっているのです。ですから、ご希望の職に就くためには、小学校の教員免許を取得し、採用試験に合格することが必要です。
3.図書館司書ですが、これも今は、採用がほとんどありません。例えば、市区町村の図書館などでは、市役所職員が、他の部署と同様に異動で図書館に着任する場合がほとんどで、資格の有無で配置されているわけではないのです。次に、司書の資格を持ち、同時に教員免許を持って、学校に採用になった場合ですが、正式には司書の資格で学校図書館での指導をすることはできません。司書と司書教諭は違うからです。

ということで、もしご希望の仕事をしたいということならば、まず小学校教員免許を取得することです。そして、採用試験に合格して、小学校の先生になって下さい。司書教諭の免許はもちろん大学でも取得できますが、現役の先生ならば、実務経験が加味されますので、夏休みのスクーリング等で取得できます。

最後に、3つの資格を一つの大学で取得できるかどうか、という点ですが教育系の国立大学ならば取得できます。ただし、編入→2年間では難しいでしょう。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました!
小学校での司書の仕事の専任となるのは現状では難しいのですね。
教育系の国立大学や通信など調べてみて、今後について考えようと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/17 12:42

司書と司書教諭は資格として異なります。

司書資格は、主に、公共図書館(あるいは大学図書館、学校図書館)の司書になりたい方が取る資格ですが、司書教諭は、教員免許を持っている人が学校図書館に関わる仕事を行なうために取る資格です。つまり、司書教諭は、独立した資格ではなく、教員免許を持っている人が取得できる資格です。しかし、司書教諭課程を置いている大学の多くでは、教職課程と平行して司書教諭課程を履修できるようにしていますので、実際は、教員免許取得見込みの状態で司書教諭課程を履修可能となっています。ただし、司書教諭資格は教員免許が取得できて初めて有効になる資格ですので、教員免許をとれないと司書教諭資格はとれない(必要な科目を履修しても司書教諭としては認められない)ということになるので注意が必要です。

また、司書教諭資格は5科目10単位を履修するだけで取得できますので、司書資格(最低限で14科目20単位)とは全く別物であり(授業の内容も異なります)、司書教諭科目を履修するだけでは専門的な司書としての知識はほとんど得られない、と言っても過言ではありません。

学校図書館で働ける資格には、司書と司書教諭がありますが、No.1さまが書かれているように、学校司書の採用はほとんどありません。しかし、それでは、司書教諭ならよいか、と言えば、そういうわけでもありません。司書教諭は「12学級以上を持つ学校は、おかなければならない」と法律で決められていますが、司書教諭も教員ですので、その学校の教員の定員のうちです。現状のように、現場の教員の数を自由に増やせない状況では、司書教諭に学校図書館の仕事だけをさせておくような悠長なことはできず、実際は、現職の教員で司書教諭資格を持っている方にヒマなときに学校図書館の様子を少し見てもらう、というような学校がほとんどです。その場合には、司書教諭であったとしも、名目だけであり、学校図書館の仕事などをしている時間はほとんどありません。もう少し、きちんと学校図書館を考えている学校では、司書教諭は監督的役割で、非常勤の学校司書(学校司書は教員ではなく事務職員ですので、司書資格を持っている人が雇われることが多いです)やPTAのボランティアに学校図書館の面倒を見てもらう、ということがほとんどです。

つまり、現状の学校図書館は、司書教諭→学校図書館で働けるわけではなくほとんど名目だけ、 学校司書→学校図書館で働けるが、ほとんどは非常勤職員で、それだけでは生活できない、という状態なのです。マスコミなどで報道される学校図書館は、読書指導やメディアリテラシーに力を入れている自治体のモデル校や裕福な私立学校です。学校図書館(図書室)があっても、週に1回くらいしか児童・生徒には開放されていない、というひどい状況のところも多いのです。

そんなわけで、No.1さまが、「司書教諭の資格を持っていると(学校図書館)に採用されやすい」と書かれているのは、ある一面では正しいですが、ある一面では、必ずしも正しくありません。学校図書館で学校司書として採用される場合、非常勤・常勤に関わらず)事務職員の「司書」として採用される場合は、司書資格を持っている方が有利です。ただし、その学校に司書教諭資格者がいない状態で、法律の「司書教諭を置かなければいけない」を守ろうとする学校は、司書教諭資格を持つ人を非常勤の「教員」として雇うことがあります。その場合、あくまでも非常勤教員として雇うので、若い人であれば授業も担当させられる可能性がありますし、逆に、図書館のみの仕事をさせるのであれば、教員として暮せるだけの給料を払う必要がない、教員を定年退職をされた方をパートタイム(週に1,2日くらい)で雇う、ということもあります。

司書も司書教諭も資格としてはありますが、現状のように、行政が、公共図書館や学校図書館のことをあまり考えていないでは、どちらの資格もとっただけで就職できるほど甘くはありません。新卒者が一般企業に就職するよりも難しいと考えておいた方がいいでしょう。
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