家の中でのこだわりスペースはどこですか?

確か95年度か96年度に、200×年までに全ての義務教育校に、
図書館司書か、司書教諭を配置する。と文部科学省からの通達文が出たと思います。
そのため、95~6年度から、大学等で教員免許に関わるカリキュラムに、副専攻や選択、一部では必須として、司書教諭講座が設けられたと思います。

(一般的な図書館司書との違いは学校の図書館に限って司書活動の従事ができる資格で、一般の図書館で司書としては働けない。教員免許を持っている教諭の副担当的資格。図書館司書講座よりも取得できる単位が少ない。)

しかしその後、司書教諭の資格が教育現場で有効活用されているという情報を聞きません。各教育委員会が公募する学校図書館の司書は、司書教諭資格保持者ではなく図書館司書であることが多いです。

司書教諭の資格は、現在日本で有効活用されているのでしょうか?単なる教育変革期の、主流になりきれなかった改革でしかないのが現状でしょうか?

A 回答 (5件)

学校司書として働いていたことがあり、現在は図書館司書として働いています。

(司書資格有り)

司書教諭は、12学級以下の学校には「当分の間」置かなくてもいいことになっています。
わたしが行っていた公立中学校は、11学級でしたので、「図書主任」という、一応、司書教諭の資格を持っている教員が図書室を担当されていました。

でも、12学級以下だからと言って、「置いてはいけない」という決まりでもないと思います。(が、置かれていません)
「当分の間」がいつまでなのか?も不明です。
※「当分の間」と言ったきり、戦後50数年放ったらかしだったのを、やっと改正されたはずなのに、です。

「司書教諭」は、そもそも教員として採用されていないと活用できない資格です。
(「教員免許」+「司書教諭資格」≒「司書教諭」≠「学校司書」=「司書資格」)
「養護教諭」が「保健室の先生」であるように、「司書教諭」は「図書室の先生」ではありません。授業も持たないといけないし、担任も持つかもしれません。つまり、「図書室専任」ではないことが前提となった資格です。(個人的には、専任だったら、良かったと思いますけどね。)
逆に、「司書」である「学校司書」は、教員ではありませんので、授業はできません。(授業の補助として、関わることは出来るようです)

あと、他の方も指摘されていますが、すでに教員として働いていて、図書室や図書活動に関わっている人に関しては、何科目か取得しないでも「司書教諭」の資格を取れるように優遇されています。(あやふやですが、今年か、来年の夏の講習くらいでその単位優遇も終わりになると聞きました)その優遇処置を使うと、本当に少ない単位を取得するだけで「司書教諭」の資格が取れます。

あと、「司書教諭」は一学校にひとりとも決まっていないはずです。
本当に学校図書館を、「司書教諭」で運営していこうと思えば、各学年1人くらいの「司書教諭」を選んでもいいはずです。

私立の学校では、かなりうらやましい学校図書館が運営されていたりします。
あと、「司書教諭」で検索すれば、現役の「司書教諭」さんのHPなどがあったりしますよ。

それから、自治体によっては、「学校司書」の応募資格が、「司書教諭」の資格でもいいところもありますよ。
でも本来は「司書教諭」の資格を活かしたかったら、教員になるのが先です。
頑張ってくださいね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

当分の間、とか懐かしいフレーズを思い出しました。
それから、私の知識がさびついている部分があり誤記憶していましたが、それをわかりやすく解きほぐしてくださってありがとうございます。

お礼日時:2007/02/13 23:32

現役の教諭+司書教諭が私の元担任です。


司書教諭の資格を教育委員会に届け出て図書室運営とその予算を預かっているので、「活用」はされているように思います。
実情から申し上げて、これまでの回答者様の指摘はおおむね正しいと思われます。東京都の場合でいいますが、現在12学級以上には司書または司書教諭を必配置としています。また、品川区のように「読書」の時間を設けて、本に親しませる機会を設けているケースもあります。
先生が司書教諭を取得したときには、夏季休業中、一ヶ月大学に通ったそうです。また、取得するべき単位を軽減されるのは、5年以上図書室の運営に関わる分掌で勤務に従事した人だけ、ということでした。その軽減措置も、2年間のみという期限つきだったそうです。
以上の点から考えて、けして校内で活用できるだけの十分なスキルを身に付けていない、とは思いません。また、どうしても業務は校内で行うものに限られるので、その活躍ぶり?は目立たないと思います。
ただ、この制度が始まってから変わったと思うことはあります。図書の校内流通量は格段に増えています。どの教科でも図書室を活用するケースが出てきているのです。そこには、もちろん司書教諭のコーディネートが生きています。また、他校との情報交換も活発になっているそうです。
しかし、決定的な問題は残っています。
司書教諭のほぼ全員がもともと「教諭」です。
通常勤務の上に司書業務を行うことになるのです。成果が現れにくいのは当たり前のように感じます。教諭が本務ですからね。そちらを優先していただかないといけません、
そのあたりに、質問者様の疑問の源泉があるように思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。実ケースをお伺いできて、なるほどと思いました。変わったこともあるとのこと、興味深いです。
なお、疑問の源泉・・・うーん、源泉はそこではないのです。3の方へのお礼に書いたとおり、司書教諭という言葉すら知らない教育関係者がいる。そのレベルなのか?ということが質問の発端だったので。
そういう人もいれば がんばっていらっしゃる方もいる。なんでもそういうものなのかもしれません。

お礼日時:2007/02/13 23:35

司書教諭を専任で採用している自治体は、小中学校ではほとんどありません。

以下のいずれかの形態を採っていることが普通です。
1.学級担任などが兼任
これが一番普通でしょう。案外、司書教諭の資格を持っている先生は多いのです(普通の規模の学校なら1~2人は普通にいます)。また、この資格自体、現職教諭なら夏の集中講座で取れてしまうので、図書の担当になった先生は、スクーリングに通うことが多いようです。
2.自治体として臨時雇用(パートタイム)
司書というよりも、図書整理の人、という形で雇用し、併せて図書の紹介や読み聞かせなどもおこなってもらう。こちらは「できれば」司書・司書教諭の資格を持っている方を採用したい、という程度です。
いずれにしても、司書教諭が、その知識とスキルを活用して、専任で活躍できる場は、現行の義務教育の中ではほとんどありません。学校としても、それで一人定員増になるなら、少人数指導などもっと他のところに人が欲しいというのが本音です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

なるほどです。ありがとうございます。

実は自治体の一つで仰るように臨時雇用で公立校の図書館を任せる人を募集していたんですね。その資格として図書館司書のみを求めていたので、司書教諭ではだめなんですか?と直接聞いてみたのです。教育委員会に。

そうしたら、「司書教諭って・・・なんですっけ?」「司書教諭でもいいんだっけ?」と、電話口から漏れ聞こえる声が。(^_^;)
・・・教育委員の人たちが司書教諭を知らない?と驚いてしまい、十年前のあの「今後絶対」という話はなんだったんだろうと思った次第です。

今回質問させていただき、いろいろとわかりました。結局、司書と教諭は両立できない。司書は司書。教諭は教諭。教諭の中には司書教諭の立場を活かす人もいる。ってことなんでしょうね。

お礼日時:2007/02/13 20:22

司書教諭は、全ての義務教育学校に配置とありますが、設置努力で、小規模項校などは事実上対象外かと思います。


文科省が通達を出しても自治体により積極的に取り組むかどうかで地域に差が出てきてしまうと思います。

私も司書教諭が表立って活躍している例は知りませんが、司書教諭は裏方で頑張っていると思います。
校内の教員の役割分担で、司書教諭は図書室などの担当になることが多く、揃えている本の質や充実度や子どもに興味をもたらすような広報(お便り・掲示・イベント)はその担当の能力ややる気にかかってきますし、校長先生や同僚などの賛同の有無によっても学校間に差が出ます。

ほかには、司書教諭の資格を持つ教員は、普段の授業や読書活動に生かしていると思います。
私の実習先の指導教諭は司書教諭の資格を持っていたのですが、子どもが調べ学習をするときは、事前調査したりして適切な資料を見つけられるよう上手く導いたり、、学級文庫のセレクトや紹介の仕方がさすがだな~と思わせるものでした。やはり、本が好きな教員ですと子どもにも影響が多少はあると思います。個人的には、司書教諭は情報提供の方法が優れていると思います。

ですので、特に目立った活躍は見られませんが、各個人で持っている知識を活用されている雰囲気です。
行政レベルではよくわかりませんが、自治体によっては、教員採用試験の履歴書に司書教諭の資格の有無を記入する欄がありますので、教育委員会も細々と気になってはいるのかもしれませんね。

あまり国などの全体的はわからないのですが、私の経験を書かせて頂きました。
参考になれば幸いです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
残念ながら一教諭レベルのやる気と努力が資格を活かすに留まっているということなんでしょうね。そういう先生にあたれた学級は幸運ですね。

お礼日時:2007/02/13 14:30

>司書教諭の資格は、現在日本で有効活用されているのでしょうか?


 都道府県あるいは学校によると思いますが、必ずしも有効活用されていないと言わざるをえません。
 (1)司書教諭が学級担任などを兼務している実態。
 (2)これまでの図書担当教諭が、数年前に、非常に簡単に司書教諭資格を取得できたという事実。有資格者が足りませんから、現実問題としてそうせざるをえなかった。
 (3)図書館司書資格保持者を「学校図書館司書」として以前から採用してきたところは、その方針を大きくは転換していないこと。
 以上のような問題点があります。参考URLの#3は私の回答ですが、ご覧ください。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2461244.html
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。もしかしたら幾ら待っても回答がつかない質問かなと思っていたので、お早い回答助かりました。

>都道府県あるいは学校によると思いますが
そうなんですか?日本全国的な指示だったと思っていたのですが・・・少なくとも大学時代、そう大学側から説明されて講義を受けました。

(1)司書教諭が学級担任などを兼務している
現状司書的役割を主として担うと、教諭としての経験が深められない、本文があくまで教諭である以上、兼務の場合司書的役割にうちこむことはない。ということなんですかね・・・学校の先生は本当に時間のない中必死にひまをやりくりして働いていると聞きますので。

(2)非常に簡単に司書教諭資格を取得できた
うーん。図書館司書が約50単位必要なところ、司書教諭講座は8~12とか、そんなレベルだった気がします。が、現役の教諭が司書教諭になるときはもっと少ない勉強量で資格が取れたんですか?実のない勉強になってしまったってことなんでしょうか。だから、現場で活きなかった・・・

(3)図書館司書資格保持者を・・・
結局のところ、図書館を教諭に任せる体制を取れなかったということなんですね。多分、通達文が出された95~6年度は、文部科学省が学校内図書館の重要性を見直そうと、珍しくいい行いをしようとした時期だったように記憶しています。だからこそ、司書的役割を担う存在を必ず一人置くと言ったはずなのですが、あれから10年ほど経った今、夢と消えた理念となったんですかね。せめて司書を置く学校があるだけでもよし、というか。先日私立校でしたが、図書館に足を運んで、閉架式なことに驚きました。定着のためにだれも腐心できなかったことが、残念な制度に思えますが、結局本を読む子はどんな環境にいても読むし、すばらしい世界に自力でめぐり合っていくってことなんでしょうか。

お礼日時:2007/02/13 01:00

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


おすすめ情報