民事訴訟：主張自体失当について教えてください

民事訴訟法の話しでお聞きしたいことがあります。

院で、先生が、「請求原因が４つある場合に、３つしか
主張していないと、主張自体失当となります」とおっしゃっていました。

この場合、主張自体失当とはどういうことでしょうか？

また、主張自体失当の場合、訴訟はどうなるのでしょうか？

どうかよろしくお願いいたします。

No.3 ベストアンサー 回答者： whooo 回答日時： 2007/05/30 18:44

先生に聞くのが一番いいと思いますが。

（笑）

簡単に言えば、当事者が主張責任を負う要件事実について主張しないと（ただし主張共通の原則に注意）、弁論主義の第一テーゼにより当該請求を根拠づける事実の存否が全く審理すらできず、結局は主張が請求をまるで根拠付けていないという意味で的外れなものとなるということです。

http://www.geocities.jp/sl042015/gainen.html

に分かりやすい説明がありますのでどうぞ。

No.5 回答者： kanpyou 回答日時： 2007/05/31 01:31

ぱっと読んだ感じでは、訴訟物理論と関係するのでしょうかね～？？？

旧訴訟物理論による、訴訟の併合の失敗に伴う紛争の蒸し返しの禁止（二重訴訟の禁止）について問うているのか。　う～ん？(-_-;)？

＃３のwhooo様がご紹介くださったサイトを参考にするならば、請求原因となるべく4つの事実が関連しあって、『不可分な関係』の場合、請求原因が４つある場合に、３つしか主張していないと要件を欠きますので、証明責任を尽くしたことにはならず、請求を棄却されてしまうかもしれませんね。

この回答へのお礼

証明責任の問題になるですか。
分かりました。

ありがとうございました！

お礼日時：2007/06/05 15:50

No.4 回答者： whooo 回答日時： 2007/05/30 18:46

#3です。

書き忘れ。
主張自体失当だと当然「請求棄却」になります。

この回答へのお礼

ありがとうございます。
非常に的を得たご回答で、助かりました。<(_ _)>

お礼日時：2007/06/05 15:46

No.2 回答者： 3667 回答日時： 2007/05/30 18:28

例を挙げると

１甲乙間で消費貸借契約を締結した。
よって、貸金返還請求を求める

とだけでは、お金を貸した事実がないから返還請求できませんよね（厳密に言えば貸した事実に加えて、期限の到来も必要ですけどね）。
こういう請求原因を主張自体失当と言います。

この回答へのお礼

ご返信ありがとうございます。

僕の頭でも分かる非常にわかりやすいお答えでした。

ありがとうございました！

お礼日時：2007/06/05 15:50

No.1 回答者： rokko-oroshi 回答日時： 2007/05/30 18:17

失当とは、当を得ていないこと。

適当でないこと。また、そのさま。不都合。
ヤフーの辞書によるとこういうことだそうです。

請求原因が４つのうち３つしか主張してなければ、その主張全体が適当でないとみなされますということではないでしょうか？