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モーツァルトは父に連れられ、6才からヨーロッパ各地を旅行して、王侯貴族の前で演奏や作曲をし、各地で様々な音楽様式を身につけたと言われます。この時代(1756-91)、ヨーロッパでは一般人の教育にはどのような制度があったのでしょうか。小学校(のようなもの)はあったのでしょうか。
もし詳しい方がいらっしゃいましたら、オーストリア、ドイツ、フランスなどについて、さらにショパンの時代(1810-49)くらいまで教えて頂けるとたいへん有難いです。

A 回答 (3件)

フランスでの教育に限定してお答へ致します



同国での教育の始まりはシャルルマーニュCharlemagne(742- 814) が
聖職者に対して、王国内の少年に教育を実施しろと命令を出したこと
と言われております 全少年を対象にした点が、画期的でした

しかしながら、その後の実態は、添付下記絵画 タイトルDer Schulmeisterにあるのと大同小異ですhttp://fr.wikipedia.org/wiki/Image:Adriaen_van_O …
(印刷技術の発明まで、教育は口頭教育と暗記が主体で、本は大変貴重品でした)

フランスでは、1686年にMadame de Maintenon が没落した貴族の少女を
対象に学校を開始したのが、女学校の始まりで、それ以前は女性は教育を
受ける権利すらありません 一部の裕福な貴族や大商人はお城や館へ教育者
(多く場合聖職者)を招いて自分の子供に教育を施していました

大きな変化はフランス大革命(1789年)です 教育を宗教から開放する動きです
この年にフランス国内に22あった大学が、1793年に全て廃止となる
翌1794年に実用的な学校であるgrandes ecoles が生まれてきて、1808年に
大学は一校となり、この傘下に高学校、中学校、小学校が位置付けられました
つまりもう、学校で原則宗教教育を施さないことになりました 1817年には
全国に約2万の小学校があったとされています しかし教育に利用できる本がなく
家庭にあった証書など字の書いてあるものをも利用し、さらに筆記用具もなく
テーブルに縁取りをして、その上に数センチの砂を撒き
其処に字書いて教えていたと言われています

この様な実態ですから、子供は8歳程で、学校を卒業して
一日12時間の仕事に就いたとも言われております

これを根本から覆し、教育を義務として無料とするには、隣国プロイセンに敗戦が必要でした
彼の地の兵員が強固だったのは立派な教育があったからと時の政治家は判断して
1881年、1882年に無料の義務教育体制が確立され
国力の増強(明治時代の強兵です)が計られることになりました

以上が、ご希望の時代の教育の実態です。。。
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この回答へのお礼

お礼がたいへん遅くなりました。
丁寧なご解答有難うございました。庶民の教育というのは、意外に歴史の浅いものなのですね。これを拝見すると、モーツァルトが旅の人生を送り、当事の一流の人々と交流したことが、たいへん価値あるものであることがわかりました。

お礼日時:2007/07/17 18:14

モーツアルトの時代には教育制度というものはありませんでした。


身分が高く財力に余裕のある階級では家庭教師を雇い子弟教育を行っていました。

ドイツでは徒弟制度が発達していてマイスターと呼ばれる先達の所に住み込みで教育を受けていました。  これらは専門教育でした。
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少なくとも、19世紀後半の段階でイギリスでは義務教育制度はありませんでした。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%8B%99% …
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