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きれい→きれいすぎる
美しい→美し すぎる
ない→ な さ すぎる
よい→ よ さ すぎる
広い→ 広 すぎる
きつい→きつ すぎる

ルールが一貫していませんよね?どういうメカニズムなのでしょうか?

A 回答 (5件)

#3・4です。


お尋ねのURLの辞書は形容詞「ない」について説明したものです。助動詞「ない」については書かれていません。

次は、以前、「ない」について私が解説したものです。こちらをご覧になり、不明の点があれば改めて補足質問なさってください。

●三つある「ない」●

「ない」には、次の三つがあります。

(1)本形容詞…「存在の無」を表す。単独で述語になる。
 例「私には住む家が【ない】。」「宇宙には空気がない。」
→上の二文とも、「家がーない。」「空気が―ない。」という主述の関係が成り立っている(「ない」が単独で「家が・空気が」という主語に対応する述語になっている)ことに注意する。

(2)補助形容詞…直前の文節の意味を打ち消す。単独で述語になれない。形容詞や形容動詞の連用形、あるいはそれに副助詞が付いた文節などに付く。
 例「彼女は美しく【ない】。」「彼は有能では【ない】。」
→「ない」が単独では述語になれないことに着目する。例文で言えば、「彼女は―ない。」「彼は―ない。」というように主述をとらえては、全く元の文の意味・構成をとらえきれない。あくまでも「彼女は」という主語に対する述語は「美しくない」であり、「彼は」という主語に対する述語は「有能ではない」であるととらえないと、文の意味・構成を把握し説明することはできないのである。ただ、語源は(1)の本形容詞であり、形容詞であるから自立語であって、単独で文節を構成する。

(3)助動詞…動詞や一部の助動詞の未然形に付き、動詞の意味を打ち消す。
 例「行か【ない】。」「食べられない。」
→いうまでもなく助動詞(<付属語)なので単独では文節になれず、成分になれない。「行かない」「食べられない」で、それぞれ一つの文節である。

(おまけとして「きたない」「せわしない」の「ない」のような、形容詞の一部のものもあります。)

●「ない」の起源●

(1)・(2)の形容詞の「ない」は文語の形容詞「なし」が語源の言葉で、
(3)の助動詞の「ない」は文語の助動詞「ず」を受け継ぐ言葉である。
(助動詞「ない」の語源には諸説あって定説を見ていない。詳しくは下記URL参照)
(1)・(2)と(3)は、品詞の異なる全く別の言葉であるということを確認しておくこと。

以上から、(3)の助動詞「ない」だけは「ず」やその連体形「ぬ」などに置き換えられる、と言える。
例「行かない→行かず/行かぬ」…意味が通じる。 
それに対し(1)・(2)の形容詞「ない」は、「ず」や「ぬ」には置き換えられない。上の例文で言えば「家が-ず(ぬ)」や「美しく-ず(ぬ)」となってしまい、意味が通じないのは一目瞭然。

●「ない」を見分けるポイント●
※単独で、述語になっていれば→(1)本形容詞
※直前に副助詞(「は・も」など)があれば、あるいは入れられれば→(2)補助形容詞
※「ず」「ぬ」に置き換えられれば、あるいは直前が動詞か助動詞「れる・られる/せる・させる」ならば→(3)助動詞

●補助語とは何か●
自立語で用言だが(つまり、動詞か形容詞だが)、単独では成分にはなれず、常に前の文節と連文節を構成し、その連文節の全体で成分となる語。
形式的には、補助動詞の場合は、「動詞連用形+接続助詞て(で)」に接続する。補助形容詞の場合は、形容詞・形容動詞・断定の助動詞「だ」の連用形「で」、あるいはそれらに副助詞が付いた形に接続する。

下記URLはネット辞書の助動詞「ない」の項目です。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CA …
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#3です。


誤りを訂正します。

>ただ、例外的に「ない」【「よい」】の場合は、【 】内が×
 →ただ、例外的に「ない」の場合は、○
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この回答へのお礼

kyouzaiya-k さま、非常に丁寧でわかりやすく、ためになる解説をありがとうございました。ただひとつだけ補足質問させていただいてよろしいでしょうか?助動詞の「ない」がどの事を指すのかがわからないのです。http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CA …

お礼日時:2007/08/07 15:54

「すぎる」は、動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹(活用語尾を除いた部分)に付き、複合語(複合動詞)を作ります。



ご質問の場合は
きれい→きれいすぎる
 →形容動詞「きれいだ」の語幹「きれい」+「すぎる」
これだけが形容動詞です。形容動詞の活用語尾は、
「だろ/だっ・で・に/だ/な/なら」と活用します。

以下はすべて形容詞です。原則、その語幹に「すぎる」が付きます。
形容詞の活用語尾は、「かろ/かっ・く/い/い/けれ」と活用します。
ただ、例外的に「ない」「よい」の場合は、その語幹のあとに接尾語「さ」を挟んで、「な【さ】すぎる」とします。「よさすぎる」とは言いません。原則通り、「よすぎる」と言います。
(様態の助動詞「そうだ」の場合も、原則、形容動詞・形容詞の語幹に付きます。ただ「すぎる」の場合とは異なり、形容詞「ない」だけでなく「よい」の後にも「さ」を挟んで、「なさそうだ」「よさそうだ」というように言います。なお、助動詞「ない」の場合は、直接「そうだ」が付いて「~なそうだ」という言い方をするのが規範とされてきましたが、現在では形容詞の「ない」同様「さ」を挟んで、「~な【さ】そうだ」という言い方をするようになってきています。)
美しい→美し すぎる
ない→ な さ すぎる
よい→ よ さ すぎる
広い→ 広 すぎる
きつい→きつ すぎる

以上、学校文法(中学校で教える口語文法)に基づいてご説明いたしました。
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基本として、「すぎる」は語幹につきます。



きれいだ(形容動詞)→きれい(語幹)+すぎる
美しい(形容詞)→美し(語幹)+すぎる
よい(形容詞)→よ(語幹)+すぎる
  「よさすぎる」とは言いません
広い(形容詞)→広(語幹)+すぎる
きつい(形容詞)→きつ(語幹)+すぎる

「ない」だけは、例外で
な(語幹)+さ(名詞化の接尾詞)+すぎる
つまり、「無い」という状態がそれ以上過度になることはなく、「無いこと」が多すぎるという意味。
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この回答へのお礼

とっても助かりました。

お礼日時:2007/08/07 15:49

あまり自信がありません。

参考までに聞いてください。
まず、「すぎる」というのを辞書で引いてみると、

(動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹に付けて)程度や限度を超える。
「少し言い―・ぎた」「高―・ぎて手が届かない」

とあります。

よって、形容詞「美し・い」「よ・い」「広・い」「きつ・い」は語幹の直後に「すぎる」をつけます。

次に、「きれい」はよく使いますが、これは名詞です。形容詞ではありません。
後ろに動詞である「すぎる」をつけるときには、用言でなければなりません。
よって「きれいすぎる」の形で使うときは、「きれい・だ」という形容動詞なのです。
上記引用によれば、「すぎる」は語幹につけるとあるので、形容動詞「きれい・だ」の語幹「きれい」に直接「すぎる」をつけます。
よって「きれいすぎる」は「い」が入ります。

また、「ない」という形容詞は特殊なものだった気がします。
よく思い出せませんが・・・
後で調べて、なぜ「さ」が入るのが分かったら、また回答します。

>よい→ よ さ すぎる
こう言いますかね。私は初めて聞きましたが。原則通り「よすぎる」でいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

非常に論理的で明快な回答でした!

お礼日時:2007/08/07 15:55

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