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私は大学生ですが、なにか哲学書を読んでみたいと思っています。一冊を選んでそれを読破したいと思っているので、以下の条件に合ういい本がありましたら教えてください。
・(これを望むのは難しいと思いますが)できるだけ理解しやすいもの
・人間とは何か、人生とは何かを考えさせるもの
・今を生きる人に大切なことを与えるもの
その他、哲学書を選ぶ上でのポイント(原書が何語か、訳者が誰かなど)がありましたら教えてください。

A 回答 (10件)

 こんにちは。

他の方が紹介されているのは西洋哲学なので、一応東洋哲学(思想)の本をいくつかご紹介します。
1.「論語に学ぶ」安岡正篤(PHP文庫):漢字の解説が詳細でわかりやすいです。
2.「人生と陽明学」同上(同上):明代の中国の官僚で哲人だった王陽明という人の説いた思想について書かれてあります。「知識偏重を拒絶した人生と学問」
3.「活学としての東洋思想」同上(同上):老荘思想と兵法についてのお話が中心で、「2.」と合わせてワンセットになっている内容の本です。
3つとも講和録なので、お話を聞いているような感覚で読めるので、お勧めです。
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ご希望にそえるかは分かりませんが、私はいつも以下の本をお薦めしています。



B・ラッセル著『西洋哲学史 全3巻』
1巻が「古代ギリシア・ローマ哲学」、2巻が「中世キリスト教哲学」、
で、3巻が「近代哲学」となります。

※下記は一巻をピックアップしてアマゾンより
西洋哲学史―古代より現代に至る政治的・社会的諸条件との関連における哲学史 (1) (単行本)
出版社: みすず書房 (2000)
ISBN-10: 4622019019
http://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E5%93 …

20世紀の偉大な哲学者であるバートランド・ラッセルが、西洋哲学の通史を当時の社会情勢なんかも考慮に入れながら、主な哲学者や当時主流となった哲学を解説・批判しています。
ラッセルの一流の文書力と、それを平易な日本語に訳した翻訳者の文書力によって、本格的な哲学史の書としては結構読みやすい方だと思います。
ただ、この本を読むに当たって注意が必要なのは、執筆されたのが第二次世界大戦中であるという点です。
なので、当時の情勢(英国が日・独・伊と戦争状態にあった)が反映されている部分があります。(翻訳者が訳注を付けてくれてますが)

紹介した本は、哲学書と哲学史書とを合わせたような本ですし、哲学と言うよりは哲学史に近い性質のモノです。
ただ、哲学というのはお酒みたいなモノで、ほどよくたしなめば百薬の長として人生を有意義にしてくれます。
しかし、過った使い方をすれば、人生を台無しにしてしまいます。
特に1人の思想にどっぷり浸かって盲目になっては元も子もありません。(また、そういう人に限って、その思想を表面的にしか理解してなかったりしますし、、、)
それを防ぐ意味でも、哲学史は重要だと私は考えています。
また、哲学史をやるなかで気になった人や思想が出てくるはずですし、それからでも哲学者個々人の著作を読むのは遅くはないと思いますよ。
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こんにちは、innocentboyさん。

哲学の歴史は、ギリシャに始まって19世紀ドイツ哲学までは、高校で学んだかもしれません。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲルなどの名前は聞いたことがあると思います。哲学に、唯物論と観念論という大きな流れがあるのをご存知でしょうか?
お薦めの本は、鯵坂真著「時代をひらく哲学」です。新日本出版社からでています。

参考URL:http://www.shinnihon-net.co.jp/catalog/product_i …
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 他の回答をも読みましたが、意外と重要な(?)文献が挙げられていないようなので、参考までに投稿させていただきます。

それは、

●デイヴィド・ヒューム著「人性論」(岩波文庫)

 読みが「じんせい」と読まれるせいか、「人生論」と間違えている図書館が多すぎます。元の題名は、「人間の性質」を短くして、「人性論」としているわけです。この文献がなぜ、重要かというと、あの有名な(?)カントに「自分の無知」を思い至らせた著作だからです。

 そもそも、哲学は、もともと「真理」を求めるための営みだったのに、なぜか、日本に入るとき、「いかに生きるか?」という目的に変質してしまった。。。この辺に注意しないと、また、自分の問題意識をはっきりするというか、明らかにしないと、かえって混乱してしまうので、気をつけてください。
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和辻哲郎の「倫理学(岩波文庫)」はいかが。


「倫理学」は大著なので、趣味に合う一分冊を選んでください。読めば、大人になれます。
西洋哲学はキリスト教思想が背景にありますので、先に、「~~入門」みたいな新書/解説本を読んだほうがいいと思います。いきなり挑戦すると、人生観が歪みますよ。
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最近読んだ「哲学的幸福論―人生の哲学/鷲田小彌太/海竜社」は


普通の言葉使い(著者が語りかけるような)ので理解しやすいです。

著者の主観が多過ぎる(笑)のですが、読みやすいです。独学で
やってる私にすれば本格的な専門書の部類にしてしまえますが、
自分ならどうか?と我に返りながら副作用も懸念しつつ。古代ギ
リシャから福沢諭吉さんまで様々な哲学者の時代が変っても褐色
のない思想がわかりやすい解説がされています。

純粋な哲学扱いでない処世訓、自助論、人生論を書くことは哲学
者として軽蔑対象にされるのだそうですが、現代緊急に突き付け
られている問題に対応しうるものでなければそれこそ趣味の文学
の範囲に留まるでしょう。哲学=知を愛するの意味はリアルを愛
せるかどうかも大切です。

その意味で複数の幸福論(プルタルコス「モラリア」・スマイル
ズ「自助論」・ヒルティ「幸福論」・日本からは幸田露伴「努力
論」三島雪嶺「世の中」)の解説、それ以外にも沢山の哲学者の
個性的な紹介や思想に至るまでの経緯もあって、一冊で何度も美
味しいです♪
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ずれるかもしれませんが養老孟司さんの本などはどうでしょうか。

唯脳論などは哲学書だと思います。
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おっしゃるように、哲学というのは最初に読む本を決めるのが難しいと思います。


何から読んでいいのかわからない。
けれどやはり相性というものがあり、合わない人の著作を読むのはとても根気がいると思います。
だからまずは読みやすいものから入るのはとても大事なことだと思います。
たとえばデカルト「方法序説」などはガチガチの理論書ではないのですが、お薦めです。

竹田青嗣「現代思想の冒険」は西洋の哲学史の概説を兼ねた入門書ですが、好著として今では有名です。
質問の回答としてはズレますが、まずは後者を一読されてみてはいかがでしょうか。
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下の方が出しているように、自分をの苦悩を見つめるなら、キルケゴール『死に至る病』とか、おもしろそうですね。

ニーチェ以降の哲学書はもっと自分の生に煮詰まっていないと良書にならないような気がします。

最近、気がついたのですが、フランクリン・コヴィのベストセラー『七つの習慣』と第四世代手帳って、個人的な見解ですが、フッサールの現象学等の系列の現代思想を実践に即して落とし込んだ"原則"として提示していると思うのです。この本の内容を完全理解するのも結構むずかしいと思うのですが、人生を考えるならば社会人として生きていくならば、非常に役に立つ本として評価が高いので、読んでいなければお勧めします。
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西洋哲学の書物の翻訳はできがわるく、日本語で読んでも非常に読みにくいです。



アランの「幸福論」は、生きる知恵を与える書物としては非常に著名です。残念ながら私は読んだことがないので、日本語訳の出来や、内容の濃度については判断しかねます。

意外にお奨めなのが、キルケゴールで、この人の文章は、岩波文庫で日本語になっても恰好いいのです。この人の基本メッセージは、「君は今、幸せ者かもしれない。でも、どんな幸せ者でも、必然的に不幸者へと転がり落ちてしまう可能性があるんだよ。その過程を、僕が示して見せよう」という感じかな。逆の意味で、人生とは何かを考えさせられるでしょ?

ルソーも岩波の日本語訳の出来が良い部類に入ります。ルソーといえば、学校の教科書では社会契約論にからめて紹介されるケースが多いので、社会思想家というイメージが強いのですが、自伝「告白」は人生について、考えさせてくれるでしょう。(日本の文学運動で、白樺の連中の私小説スタイルに大きな影響を与えた一冊です)
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