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 私は某病院で今回、司書を始めたばかりなのですが、経験ゼロでしかも
この米国国立医学図書館分類法で分類するよう言われ今いろいろ調べています。
司書講習ではこの分類については触れていなかったので、テキストを見返しても書いてありません。また、いろんな図書館やインターネットで調べても情報が少なくかなり困っています。
 この分類法についての書籍や詳しい情報をお持ちの方は、是非お手数かもしれませんが教えてください。それとできましたら、現在司書をされている方といろいろ情報交換をしたいのですが、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

>なぜ、医学図書館ではあえてNLMCを採用するのでしょうか。

NLMCのメリットはどんな点なのでしょうか。
最初に,自分は医学的な知識に関しては全くの素人であることをお断りしておきます。従って,一般的な話しか書けません。
メリットとしては,医学関係の主題が非常に細分されており,内容を詳しく表すことができる点が挙げられます。
一般に,同じ分類記号の資料があまりにも多いと探しにくくなりますので,たとえば医学図書館においては,NDCの490をそのまま適用したとしても,まだ大まか過ぎるという場合が出てきましょう。
また,NDCの490の各項目の中には,おそらく現在の医学の学問水準からみると,古くなってしまって実態に合わない分け方があったり,新しい項目が載っていなかったり,分け方が大雑把過ぎたり,という問題が生じてくるのではないでしょうか。
さらに,NDCで分類を行なうと,一般の利用者にとっては特に問題がないけれども,その分野の専門家(たとえば490における医師・看護師など)からみると,かえって不自然だったり探しにくくなる場合もありえます。
そのような場合,各図書館でNDCの項目を修正したり,さらに細分したりしていたのでは,手間も掛かり,図書館間の互換性もなくなります。
このようなとき,NLMCで分類を行なうと,実際に医学図書館のニーズに応えて作られてきた歴史と実績をもつだけあって,詳しく,的確に,分類ができると思われます。
一般の公共図書館や,医学部を持たない大学図書館などでは,それほど医学書が多いわけでもないし,また医学的知識を持たない図書館員がNLMCを使うのは難しいといったこともありますので,NDCでなんとかなっているのでしょう。
(医学図書館の職員なら,たとえ本人は医学の専門家でないとしても,まわりに専門家もいるし,また調べるためのツールもたくさんあるわけですが,一般の図書館でそれを期待するのは難しいでしょう。)
また,欧米の医学図書館などのオンライン目録を検索して,そこに付与されているNLMCのデータがそのまま利用できるというメリットもあります。

>また、デメリットはないのでしょうか。
図書館員の勉強量が増える。(^^)
和書の場合,NDCならJapan MARCや出版社MARCなどにある程度のデータが入っていて参考にできるが,それらも一から分類しないといけない。

>病院や医学図書館の関係者のみを対象にしている講習とありましたが
ごめんなさい,これは書き方が紛らわしかったですね。
「仮に,病院や医学図書館の関係者のみを対象としている講習を開くとしたら,NLMCにウェイトを置いたカリキュラムを組むこともできるでしょうが」という意味です。
実際には,日本医学図書館協会が医学図書館員基礎研修会などを開いていますので,そちらで情報を得られたほうがよろしいかと思います。
参考URLは日本医学図書館協会のトップページです。

参考URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/
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この回答へのお礼

 本当に参考になりました。大変感謝しています。ありがとうございました。
今後とも病院図書室の司書として勉強に励みたいと思います。
 また、何かありましたら相談させてください。

お礼日時:2002/08/29 22:32

司書をしているのではなく,司書講習を担当しているものですが,少しつけ足しておきましょう。


確かに,司書講習でNLMCにまで触れるのは時間的に言っても無理でしょうね(病院や医学図書館の関係者のみを対象としている講習なら別ですが)。
DDCやNDLCに少しでも触れられればよいほうで,普通はNDCで手一杯でしょう。(あんたの教え方が遅すぎるからじゃ,という声もあるのですが,それはさておき。)

NLMCについてはアメリカの文献によく出てきますが(まあ本家ですから),たとえば,資料組織法に関するアメリカの標準的な教科書といえる
Cataloging and classification : an introduction / Lois Mai Chan. - 2nd ed. - New York, McGraw Hill, 2000.
を見ると,第14章の前半がNLMCで,10ページにわたって実例つきで説明されています。
(第1版でしたら,勁草書房から邦訳『目録と分類』が出ています。)

ご存じと思いますが,この分類はQの後半とWしかありません。これは,LCC(米国議会図書館分類法)の空き領域を利用したためで,医学関係以外の領域に関してはLCCを併用することを前提に作られています。
したがって,LCCについて知っておくと有用かと思います。
この本では,第12章で40ページにわたってLCCの説明がされており,練習問題も付いています。

これらを読んで概要を理解しておき,その上で日本医学図書館協会の本などをお使いになると,わかりやすいと思います。

この回答への補足

また、質問させてください。なぜ、医学図書館ではあえてNLMCを採用するのでしょうか。NLMCのメリットはどんな点なのでしょうか。また、デメリットはないのでしょうか。それと回答の中で病院や医学図書館の関係者のみを対象にしている講習とありましたが、どうすればそれを受講することができるのでしょうか。わかる範囲で教えてください。お手数かと思いますがよろしくお願いします。

補足日時:2002/08/26 14:38
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NLMCについては、英語であれば、下のURLで件名等から調べることもできます(ただしベータ版)。


日本語では、http://www.lib.med.keio.ac.jp/ts/nlmclass.htm で概要をおさえることができます。
また、日本語の書籍としては、日本医学図書館協会から、1996年に第5版が出版されています(『米国国立医学図書館分類法』)。お勤めの図書館にありませんか? ちょっと個人で買えるものではありませんので、なければ買ってもらいましょう。

Webcatなどにより、他館での付与状況を調べたうえで、該当するものがあればそれに倣うというのが、最初の一歩かな、と思います。
それと並行して、分類法自体を読み込むことですね。
がんばってください。

参考URL:http://wwwcf.nlm.nih.gov/class/
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この回答へのお礼

今回質問に回答していただき本当に感謝しています。とても助かりました。
今後もおそらくいろいろな質問をすると思いますがそのときは、またよろしくお願いします。

mama1017より

お礼日時:2002/08/25 20:09

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