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No.2ベストアンサー
- 回答日時:
法律上は、どんなに会社が大きくなっても、資本金は1円でもOKです。
ただ、会社が大きくなれば当然ながら「社員の給与の支払い」とか「仕入れたものの支払い」とかがあるわけでして、1円しかなくて、それをどうやって払っていくか・・・・というと現実は無理なので、それに見合った資本金は必要になります。
つまり、大きくなればなるほどそれに見合った支払能力が必要になるわけですので、必然的に資本金を増やす必要がでてきます。
儲かった剰余金の範囲内(というか支払能力)でしか拡張しないという方法であれば、別に資本金でなけくてもいいことは確かですし、借入金で補う方法なども勿論あります。
また、資本金というのは会社の規模とか体力という「担保」みたいなものなので、信用情報の一つでもあります。
日本の多くの会社では、始めの取引をする場合には取引先の会社情報なども調査しますが、資本金1円の会社では取引さえしてくれない(口座を開いてくれない)というケースはかなり多いと思います。
そういう意味でも、「ある程度の会社は、ある程度の資本金がある」とも言えます。
資本金に上限はありませんし、別にいくらでも大きくなってもよいので、どこかで止めなくても全然構いません。
(経営判断としては当然どこかで止める必要はあるのでしょうけどね)
「資本金1億円以下」の場合は、税務上や下請法、政府系融資などなど・・・・で、様々なメリットがありますので、中小企業などは「資本金1億円以下」としているところが多いです。(なるべく1億は超えないようにする)
法令とか諸制度などでの大まかな区切りとしては
・資本金1千万円以下
・資本金1千万円超~1億円以下
・資本金1億円超~5億円以下
・資本金5億円超
と分けられることが多いですので、そこが一つの区切り目ですね。
No.3
- 回答日時:
No1です。
まず、お詫びします。10円じゃなく、No2さんが書かれてるとおり、1円が正解です。
0円じゃなければいいと書こうと思い、つい10円と書いてしまいました。
(きっと、私は将来1円に泣くでしょう)
補則に書かれている質問は、貸借対照表を理解すれば、理解しやすいと思います。
| 負債の部
資産の部 |------
| 資本の部
左を借方の部、右側を貸方の部といい、両者のそれぞれの合計額は同じになります。
(右が増えるという事は、左も増えるという事)
資産の部は、現金、預金、商品、建物など、会社の資産が書かれています。
負債の部は、借入金、買掛金、支払手形など、会社が返さなくてはならない物が書かれています。
資本の部は、資本金、剰余金(利益等)など、返さなくても良い物が書かれています。
まず、信用面です。
自己資本率というのがあります。
資本の部÷(負債の部+資本の部)という計算になります。
この割合が少なければ、それだけ借金が多いことになります。
逆に、多ければ、自己資金で運営してることになります。
大体、日本の場合、製造業で30%、小売業で40%位です。
欧米だと、50%が標準なので、日本企業は、欧米に比べると、借金体質といえます。
(データが少し古いので、現在は違ってるかも知れません)
このように、資本の部、特に資本金を増やす事は、企業の安定度を高める事になります。
次に、資本金を増やす事は、運用できる資金が増えるという事です。
単純に、対照表の右を増やすという事は、左の現金や預金が増えるという事は、一目でわかると思います。
しかも、時価発行増資すれば、余計有利になります。
時価発行増資というのは、株の額面で増資するのではなく、株の時価で増資を集める事です。
通常、株価は額面より金額が高くなっています。
額面1万円の株を、時価1万5千円で出資を集めると、5千円の剰余金が生まれる事になります。
資本の部を見て判るとおり、おおざっぱに言って、資本の部は、資本金+剰余金です。
資本金自体は、額面ですから1万円は、資本金の増加になります。
残りの5千円が、剰余金の増加になるのです。
この辺が、増資を繰り返す理由です。
ただ、時価発行増資すれば、それだけ外部の株主が増えるという事です。
むやみに、株主を増やす事は、企業買収の危険を高めます。
その辺の判断が、上限の目安でしょう。
※決算をHPで公開している企業が多いので、実際の貸借対照表を割と簡単に見られます。
No.1
- 回答日時:
10円から大丈夫です。
(現実的ではありませんが)平成18年5月1日施行の会社法の改正(新会社法)で、最低資本金に関する規制が撤廃されました。
何条かまでは判りません。
以下のURLは、法務省の物です。
第2-1-2に書かれています。
http://www.moj.go.jp/HOUAN/houan33.html
この回答への補足
>10円から大丈夫です。(現実的ではありませんが)
一般に企業が大きくなると増資を繰り返して資本金の額を大きくしていますが、御回答に依れば、あれは法令に規制されてしているのではなく企業が自分の独自判断でしているということなのでしょうか。どんなに企業が大きくなっても、法令上は10円も可能なのでしょうか。
もし、どんなに企業が大きくなっても、法令上は10円も可能なのであれば、企業は何のために資本を大きくするのでしょうか。
また、大きくすると言っても無限に大きくはできないですからある金額でとめざるを得ません。大きくするのはここまで、ととめるときの目安の額は何でしょうか。
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