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スタンダードオイルがナチスに石油を輸出したというのは事実なのでしょうか。アメリカがファシストを支援していたなんて信じられないのですが。

A 回答 (3件)

アメリカ(米)が、ドイツと第二次大戦直前まで交易し、石油や


食料品などを輸出した目的は色々ありますが、主因は「利益のため」
です。

ドイツは日本と違って組織だった経済封鎖は受けていません。
イギリス(英)、オランダ(蘭)、イタリアも1939年8月まで、
交易を行っています。
ですから、スタンダードオイルがドイツに1939年8月まで石油を売って
いたのは事実です。

1939年8月までは、英米蘭もドイツとの戦争は避けたい(または
したくない)と考えていました。
仏だけは、再軍備やラインラント進駐で非常にドイツに反感を抱いて
いたので英米蘭への経済制裁を求めていましたが、消極的な反応しか
ありませんでした。
石油の供給ストップは、ヒトラーに開戦の口実を与えかねないから
です。

ユダヤ人虐待やドイツ国内の人権抑圧等は、英米のインテリ層には
反感を与えましたが、多くの大衆は当時無関心だったのです。
「ファシスト政権だから石油を売るな」という声もアメリカ国内
にはありましたが、それよりも、アメリカは余った石油を海外に
売りたいという欲求の方が強かったのです。
世界恐慌以降、アメリカ国内の経済は立ち直っておらず、世界中
見渡しても石油を買ってくれるような経済大国はドイツぐらい
しかなかったですから。
それだけ、アメリカも経済利潤の追求を優先していたのです。
ナチ嫌いのルーズベルトも、国内産業界の要求には勝てません。

リンドバーグを始め、アメリカ人の中には「米国の孤立主義」
「ナチス政権の擁護」を叫ぶ人も少なからずいたのも石油供給
の一因とも言えます。
また、アメリカには、多くのドイツ系移民がいましたが、多くは
中西部(つまり田舎)に住んでいました。
人種の入り交じった都会とは違う田舎の論理で動くのは、
現在のアメリカでも同じ。
アメリカの田舎では反ユダヤや黒人差別は自然に行われていました
から、ファシストの理論に賛同する人間も少なくはなかったのです。

そんな国民をドイツとの戦争に導くには、徹底的な「反ファシスト」
宣伝をしなければならず、ルーズベルトたち親英派やユダヤロビースト
たちはおおがかりな「反ナチキャンペーン」を行います。
虐待されるユダヤ人、泣き叫ぶ女性や子供、空爆での陰惨な光景、
Uボートによる米国籍船舶の損害、そして日本のだまし討ち・・・。
それらを映画で見せ、アメリカ国民が一気に反独感情に転換したのは
1940年以降の話です。
そのころには、とっくにアメリカからの石油はストップしています。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます。もちろん戦時中は輸出はストップしていたのですね。

お礼日時:2007/12/22 19:27

 基本的にアメリカという国は政治経済の意思決定にユダヤ人が深く関わっているのに、市井の人々は反ユダヤ的心情を強く持ちつづけているという奇妙なねじれを有しつづけています(金持ちねずみの生みの親もごりんごりんの反ユダヤ主義者だったのは有名な話)。


 つまり、アメリカが親和的だったのはファシズム国家ドイツではなく、反ユダヤ国家ドイツで、たまさかその国がろくでもない独裁者の妄言に酔っていたということです。
 どの本かは失念しましたがカート・ヴォネガット(Jr.がついてた頃だったかな)の著作にもそこらヘンを揶揄して「ナチズムはアメリカ生まれだ」なんて文句があったような。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます。複雑ですね。

お礼日時:2007/12/22 19:26

たまたま昨日「Corporation」という、マイケル・ムーアの作品を見ました。



スタンダードオイルだけでなく、IBMやCocaColaもナチスドイツと結びつきが強かったようです。

IBMは、ナチスの収容所における被収容者の管理を行うパンチカードとパンチのシステムを一括納入していて、メンテナンスやレポートまで請け負っていたとのことでした。

CocaCola社は、ナチスドイツから締め出されるのが嫌で、(あまりにもアメリカを象徴している)CocaColaを売らない代わりに、新種のジュースを売ることでナチスドイツにドイツでのビジネスを許され、そうした経緯でできたジュースがFanta Orangeだということです。

ビジネスの繫がりはここまで強く、侮りがたいものかと思いました。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます。IBMも関わっていたとは知りませんでした。

お礼日時:2007/12/22 19:25

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